【特集】体験型推理ゲーム「マーダーミステリー」鼎談─第2回「マダミス制作で抑えておきたいポイント、初心者におすすめ作品とは?」 2ページ目 | GameBusiness.jp

【特集】体験型推理ゲーム「マーダーミステリー」鼎談─第2回「マダミス制作で抑えておきたいポイント、初心者におすすめ作品とは?」

Rabbithole(ラビットホール)オーナーの酒井りゅうのすけ氏、コンサルタントの久保よしや氏、ゲームクリエイターの佐藤倫氏の対談、第2回です!

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【特集】体験型推理ゲーム「マーダーミステリー」鼎談─第2回「マダミス制作で抑えておきたいポイント、初心者におすすめ作品とは?」
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初心者必見!最初にプレイすべきおすすめ作品は?


──それでは、みなさんが考える最初の入り口としておすすめのマーダーミステリーはありますか?

佐藤私は「約束の場所へ」から入りましたが、これが1本目に最適だとは思いません(笑)。なので、「双子島神楽歌」が良いかなと。

久保「双子島神楽歌」は面白いんだけど、次がちょっと面倒くさくなるかな(笑)。

酒井
「ランドルフ・ローレンスの追憶」を1本目にやるみたいな感じですよ(笑)。


久保なんだかすごく自分の宣伝みたいになっちゃうんですけど、「ヤノハのフタリ」は優秀かなって!いい塩梅でそろえてきてると思うんですよね。他のマーダーミステリーが出るだろうと見込んで、ゲームデザインが入りやすいよう、GMが物語に登場しないように設定しています。気付きのギミックもランドルフのようにめちゃくちゃ感動するわけじゃないですが、それなりに感動して、それなりに手が込んでいて、それなりに登場人物がしっかりしていて、マーダーミステリーやったという感覚は得られます。

スタンダードを意識して作ったし、中国産のエッセンスを入れています。そのため、次に少し入り込みづらい世界観や設定の作品をプレイしても、ヤノハで体験したと安心してプレイできるように作りました。

佐藤じゃあ、1本目「ヤノハのフタリ」、2本目「双子島神楽歌」、3本目「ランドルフ・ローレンスの追憶」ということで……。

久保いやいやいやいや!そこで終わりでしょ!(笑)

酒井マーダーミステリー卒業しちゃう(笑)。他では、あまり開催されていませんが「ラピスラズリの囁き」もいいですね。

──今後いろいろなタイトルが出てくると思うのですが、1本目を選ぶポイントってありますか?

久保人数が6~7人ですね。2人や4人でもなく、8人以上だとシステムによってはあぶれてしまうことがあるので。

酒井黄金数は7人で、中国産シナリオのボリュームゾーンです。

久保なぜ7人かというと、関係性が築きやすいことと構造が理解しやすいことがあります。他に初心者向けの作品を選ぶポイントとしては、あまり泣いたり怒ったりという人たちが出ないことかなと。物語上、感情を揺さぶられるというのは大事なのですが、それは死角から殴られる良さを知った人たちがやるべきなんです。

だから、最初の1本目で何も分からないまま隣りで誰かが泣いたりしていると、「もういいかなぁ」って思っちゃうんですよね。「自分は泣けなかったから、向いていないのかもしれない」と思う可能性があって、体験感が等しいほうが他の人たちとの感想戦が楽しめるのかなと。キャラクターによって感情の振れ幅が大きいと、感想戦は楽しいのですが共感はできない。……「ヤノハのフタリ」ぜひやってください(笑)。

──それでは、あまりマーダーミステリーに慣れていない方は、ラビットホールなどの店舗で開催されている公演や、GMを専門の方にお願いするような公演がおすすめですか?

久保絶対そうですね。パッケージで販売されているものを買ってみんなでプレイしようと思っても、その場のひとは誰もGMをやっていない状態になります。だから、途中で「これどうするんだっけ?」とつまずいた時に、スムーズに進めてくれる人がいないんです。ただ、もちろんパッケージの作品もとても面白いので、慣れていないうちは出張でGMをお願いしてプレイするのがおすすめです。

酒井店舗での公演だと、システムの中に人(GM)が組み込んであるので、圧倒的にリッチだと思います。マーダーミステリーは参加者によって毎回展開が違って、どんな会話が起こるかも分からない。そうした状況で、パッケージで説明できるレベルで書き上げるのと、GMのコントロールを想定したものでは組み込める物語のボリュームが変わってきます。どちらでもいい場合は最初に店舗や出張GMでプレイしてみて、マーダーミステリーがどういう遊びなのか分かってからパッケージに入るのが良いと思います。

佐藤私はラビットホールのシナリオだと、「双子島神楽歌」、「聖剣王殺」、「SUN DOG」をやったのですが、その中ではどれがおすすめですか?


酒井「聖剣王殺」はマーダーミステリーとしては特殊ですが、キャラクターごとに作られた体験価値がちゃんとあるし、やるべき目的も明確なので初心者向けではあるかなと。

久保「双子島神楽歌」と「SUN DOG」は酒井さんが作っているので、演劇要素や物語が主軸になっていますね。「聖剣王殺」は自分たちのアクションに対してのレスポンスが特殊なので、マーダーミステリーのスタンダードではないかもしれませんが(笑)。

──ありがとうございました!



以上、マーダーミステリーのトップランナーたちによる対談の第2回をお届けしました。第3回では、役を演じるロールプレイの難しさについてやGMの心構え、そして今後のマーダーミステリー界についてお話いただきました。3月10日(火)に公開を予定していますので、お楽しみに!

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《カミヤマ@インサイド》

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