『ウォッチドッグス レギオン』クリエイティブディレクターにゲームの詳細を訊く「知らない人の人生を体験してほしい」 | GameBusiness.jp

『ウォッチドッグス レギオン』クリエイティブディレクターにゲームの詳細を訊く「知らない人の人生を体験してほしい」

『ウォッチドッグス レギオン』のクリエイティブディレクターを務めるクリント・ホッキング氏にインタビュー。ストーリーや育成システム、ゲームボリュームなど多岐にわたる質問に答えていただきました。

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2020年3月6日に発売が決定している『ウォッチドッグス レギオン』。gamescom 2019にて公開されたトレイラー映像では、オープンワールド上すべての人物がプレイアブルキャラクターである点がフォーカスされていました。今回は同作のクリエイティブディレクターを務めるクリント・ホッキング氏に、ストーリーや育成システム、ゲームボリュームなど多岐にわたる質問に答えていただきました。

『ウォッチドッグス レギオン』クリエイティブディレクター クリント・ホッキング氏

――まずは自己紹介からお願いします。

クリント・ホッキング(以下、ホッキング):『ウォッチドッグス レギオン』でクリエイティブディレクターを務めるクリント・ホッキングです。ユービーアイソフトのトロントスタジオで働いていて、『ウォッチドッグス』シリーズには「2」の開発から携わっています。他にも「ファークライ」シリーズなどのタイトルも担当しました。

――これまでは一人の主人公を中心に物語が展開されていましたが、今回は複数人のキャラクターを操ることができます。こうしたスタイルに変更した理由は何ですか?

ホッキング:当初、プレイアブルにする考えはなかったのですが、前作を開発しているときからキャラクターたちの設定自体は存在していました。そのキャラクターたちの人生を、ゲームでリアルに体験できたら面白いのではと考えたのです。

――プレイアブルキャラクターは何人出てくるのでしょうか?

ホッキング:データベースを元にシステム上でキャラクターを生成しているので、いくらでも作り上げることが可能です。ボイスや性格、それに応じたストーリーライン、動きなど、各キャラクターごとに特徴が存在します。データベースが元なので似ている点は多少出てくるかもしれませんが、皆さんがプレイする上では同じキャラクターは一人として存在しません。

――今作では一度死んでしまうと復活できないシステムが採られていますね。

ホッキング:確かに死ぬこともありますが、プレイヤーの選択次第で死を避ける方法もあります。例えば近接攻撃を受けて戦闘不能になっても、リカバリーして戦い続けることが可能です。逆に降伏していったん投獄されることを選び、そこから脱獄して再びミッションにトライすることもできます。そうすれば、死ぬこと自体は避けられますね。


――トレイラームービーでは、刑務所にいる仲間を脱獄させる弁護士もいました。

ホッキング:はい、キャラクターを牢獄から出すにもさまざまな方法があります。時間経過で解放されることにはなっていますが、早く救出したい場合は、法律に強い弁護士を使って出してあげたり、警察署の施設をハッキングして脱出させたりと、色々な方法が用意されています。

――かなり豊富なルートが選択できるんですね。メインストーリーはどれくらいのボリュームですか?

ホッキング:今作には5つの異なるストーリーラインが用意されていて、悪事を働く組織やAI技術を推進しているグループなど、それぞれ主体が異なっています。これらは同時進行できるわけではなく、ミッションをクリアするごとに開放される仕組みです。デッドセックが組織として成り立つ前の様子も、もしかしたら見えてくるかもしれません。

ゲームのボリュームは、全体で最短でも60時間くらいですね。サイドストーリーを含めたり、メンバーの採用に時間をかけるとさらに延びるでしょう。キャラクターの詳細やゲームボリュームについては、年末ごろに発表する予定なので、楽しみにしていてください。

――前作ではサイドミッションでレースゲームやパズルゲームが楽しめましたが、今作にもミニゲーム要素はありますか?

ホッキング:今回も用意していますよ。例えばバーでダーツをしたり、公園でサッカーをして遊ぶことができます。荷物を届けるなどのお願いごとをされることもありますね。そういう人助けをしたら人に好かれますし、逆に何らかのきっかけで嫌われたりもします。嫌われると連れ去られてしまうなど、人々の反応がきっかけで起こる出来事もあります。

――前作ではグラフィティを作るなどオープンワールドならではのコレクション要素がありましたが、今作にもありますか?

ホッキング:写真を共有して楽しむ要素があります。『アサシン クリード』にもあった「フォトモード」が搭載されていて、キャラクターにアクションさせたり、フィルタやレンズを選んだりしながら写真を撮ることが可能です。

今作では自分だけのオリジナルキャラクターを作成できるので、写真を撮って共有することにも重きを置いて開発しています。


――今作では複数のキャラクターを操作することになりますが、育成システムはどうなっていますか?

ホッキング:マップ上に存在するキャラクターすべて強化できます。今作では「レート」を進行させてキャラクターを強化し、異なるスキルやアビリティを獲得することが可能です。スキルとアビリティの組み合わせでキャラクターの特長を出すことができる点がポイントで、パークをつけて強化することもできますよ。戦略的に育成して、ミッションに応じて採用するキャラクターを変えると良いでしょう。

また、キャラクターを最大まで強化するとなると1人につき2時間くらいかかります。1つのチームに20人のキャラクターを採用できますので、カスタマイズする方向性によって自分だけのチームを作ることが可能です。

――日本ではおじいさん、おばあさんのキャラクターをプレイできることが話題になったのですが、ホッキングさんのおすすめキャラクターやプレイスタイルはありますか?

ホッキング:「INFILTRATOR」(潜入者)ですね。身を潜めて施設に侵入する、近接攻撃に特化したキャラクターです。姿を隠し、敵一人ひとりを戦闘不能にしながらミッションを進めていきます。私のチームの半分は「INFILTRATOR」で構成されています。

キャラクターごとに異なった能力があるので、採用したい系統のキャラクターを集めて、好きなチームを作り上げて楽しんでほしいですね。

――トレイラームービーで身体が透明になっていたのは「INFILTRATOR」ですか?

ホッキング:はい、自分の身を隠せるのは「INFILTRATOR」が使えるアビリティの一つです。この世界に住む人々はこめかみの辺りにデバイスが付いていて、電車に乗るときや病院に行く際に、このデバイスから情報を読み取って生活しています。「INFILTRATOR」のアビリティを使うと、このデバイスをハックして視覚情報を操作できるのです。

――今作ではマルチプレイがより面白くなったのではと感じています。マルチプレイの楽しみ方やおすすめのポイントはありますか?

ホッキング:マルチプレイについては、今後の情報のアップデートを待っていただけたらと思います。自分だけのチームが作れるので、さまざまなチームの作り方、戦略やミッションのクリア方法をぜひ情報共有してほしいですね。

――最後に、本作を楽しみにしているファンへのメッセージをお願いします。

ホッキング:本作では、異なる性格、ファッション、文化をもつ知らない人々の人生が体験できます。その体験を共有することも含めて、『ウォッチドッグス レギオン』だけのゲームプレイを楽しんでいただきたいと思います。
《ばかいぬ@Game*Spark》

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