「今再び、"ミルラのしずく"を採りに行こう」―『FFCCリマスター』インプレ&荒木氏・岩崎氏・板鼻氏インタビュー | GameBusiness.jp

「今再び、"ミルラのしずく"を採りに行こう」―『FFCCリマスター』インプレ&荒木氏・岩崎氏・板鼻氏インタビュー

GC版ではロングヘア―のクラ子とてっかめんリルティで遊んでいました。1万字ほどありますので、本日から怒涛の勢いで公開されるTGS関連記事の合間にでものんびりご覧ください!

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スクウェア・エニックスより2020年1月23日の発売が発表されたニンテンドースイッチ/PS4/スマートフォン対応のアクションRPG『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』。2003年にニンテンドーゲームキューブ(以下、GC)で発売されたタイトルのHDリマスターとなる本作は、グラフィックの強化、ユーザーインターフェースの改善、オンラインマルチプレイの実装、武器やステージの追加など、さまざまな改良が施されています。8月某日、そんな本作を先行体験する機会に恵まれましたので、プレイインプレッションとスタッフインタビューをお届けします。
※今回お話をうかがった岩崎氏の「崎」の字は正しくは「たつさき」となります

◆息を合わせて連携を放つのが楽しいマルチプレイアクションRPG


本作は世界設定とシステムが密接な関係にありますので、まずはストーリーを引用して紹介しましょう。

遥か昔 この大陸を巨大な隕石が襲い 世界は猛毒の瘴気に包まれた
一度は奪われた未来に希望をもたらしたのは 瘴気を浄化するクリスタル
だがクリスタルの命も永遠ではない
クリスタルの命を紡ぐ「ミルラのしずく」を求めて キャラバンは冒険へ旅立つ
この物語はクリスタルと共に生きる若者たちの冒険記『クリスタルクロニクル』


本作は前述した通りマルチプレイ対応のアクションRPGですが、もっとも特徴的なのが、ストーリーにもある瘴気と、瘴気を浄化するクリスタルを収めた「クリスタルケージ」です。プレイ中はクリスタルの有効範囲が円状に表示されており、その範囲から出るとスリップダメージ(持続ダメージ)を受けます。そして、ケージを手に持っている間は移動しかできず、攻撃や防御は行えません。誰がケージを持つか? 全員で武器を手に戦いたいときは、ケージをどこに置くのが望ましいか? それを(お互いに)考えるのが、本作のマルチプレイのキモとなります。

青いラインで示されている円がクリスタルケージの有効範囲です

戦闘は、攻撃や魔法などのコマンドをRボタンorLボタンで選択し、アクションボタンで実行します。武器による攻撃はテンポよく押せば連続攻撃になります。連打では出づらいですが、タイミングがシビアというほどではありません。また、攻撃と魔法のほか、装備しているアイテムの使用や敵の攻撃によるダメージを無効化/軽減する防御も、同様にコマンドを選択してからアクションボタンで発動します。

前述のクリスタルケージ同様、マルチプレイのもう一つのキモとなるのが他プレイヤーとの連携です。攻撃や魔法を選択してアクションボタンを長押しすると、画面上に左アナログスティックで動かせるサークルが出現します。これを敵に重ねてボタンを離すと強力な必殺技や魔法が発動するのですが、他のプレイヤーと息を合わせて発動することでさらに強力な連携攻撃となります。

必殺技と魔法を合わせれば『FINAL FANTASY』シリーズでもおなじみの「魔法剣」となり、魔法同士を合わせれば「マジックパイル」に。ファイアを合わせればファイラになるなど、魔法のランクやダメージがアップします。オンラインマルチプレイ時は定型文によるチャットを行えますので、それで意志の疎通を計るのがよいでしょう。




4人で息を合わせれば、強化の度合いもそれだけ大きくなります

マルチプレイ時は定型文によるチャットでコミュニケーションできます

なお、ソロプレイで遊ぶ際は、旅のお供をしてくれるモーグリの「モグ」がケージを持って付いてきてくれるほか、戦闘時は魔法を使ってくれることもあるので、それにタイミングを合わせれば魔法剣やマジックパイルも放てます。さらに、マジックパイルはメニューのコマンドリスト上で魔法2つを隣り合わせて配置することで、強化された魔法のコマンドをあらかじめ作っておくこともできます。




写真左:ソロプレイで相棒を務めてくれるモーグリのモグ
写真右:ソロプレイ時は合成魔法をあらかじめ作っておくこともできます

◆ストレスフリーなリアルタイムマッチング


今回の先行プレイでは、序盤のステージ「リバーベル街道」を4人によるマルチプレイで試遊できました。4人集まってのプレイでしたので、「マジックパイルしましょう」、「ケージを持っていきます」、「どなたかフェニックスの尾かレイズをお願いします」などと声を掛け合いながら遊べたので、GC版を遊んだ筆者は懐かしいかぎりでした。前述したように、これらの声のかけあいは定型文チャットでも行えます。

オンラインマルチプレイでもうひとつ特徴的なのが「4人集まるまで待つ必要がない」ということです。マッチングはステージ開始後も順次行われており、マッチングが成立次第、リアルタイムで他のプレイヤーが参加してくれますので、4人そろうのを待つことなく、1人や2人でもスタート可能となっています。

今回筆者がプレイしたのは、画面左にいるリルティ。
推しのクラ子(女クラヴァット)はすえなが編集長に取られてしまいました

「ボス直前から参加した人は、短いプレイ時間で報酬を手にできて不公平では?」と感じられた方もおられるかもしれませんが、ステージクリア後には、プレイの過程で倒した敵などに応じて各プレイヤーがランク分けされ、ランクの高い順に好きなランダム報酬を選んで受け取れるようになっています。ステージの最初から遊んでいる人ほど、よい報酬を得やすくなっていますのでご安心ください。

"試しにサンダーでマジックパイルをしてみたのはいいものの、そもそもこのボスは雷属性が全然効かない敵だった"などのちょっとしたハプニングもありつつも、マルチプレイはつつがなく終了。もともと、GC版のころから「複数人でプレイしないとクリアすることすら難しい」ほどのガチガチなゲームではなかったこともあり、マルチプレイを気軽に楽しめそうだと感じました。

息を合わせてサンダーをマジックパイルし、発動したサンダガで敵を一掃! ……とできれば理想的

最大4人のマルチプレイに対応したスイッチ/PS4/スマートフォン用アクションRPG『ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル リマスター』は2020年1月23日発売予定です。価格は、スイッチ版、PS4版が4800円+税、スマートフォン版が2800円(税込)となっています。

次のページでは、体験プレイ後に行ったスクウェア・エニックス第一開発事業本部ディビジョン3の荒木竜馬プロデューサーと、GC版の開発にも携わったサウンドディレクター・岩崎英則氏へのインタビューをお届けします。リマスター版の魅力のほか、GC版開発当時の制作秘話などもうかがえましたので、当時GC版を遊んだという方もぜひご一読ください。


《蚩尤@インサイド》

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