手描きかCGか? 日本か世界か? 水島精二監督と野口光一PによるCGアニメ対談 | GameBusiness.jp

手描きかCGか? 日本か世界か? 水島精二監督と野口光一PによるCGアニメ対談

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手描きかCGか? 日本か世界か? 水島精二監督と野口光一PによるCGアニメ対談
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2017年9月21日(木)、ヒルトン東京お台場にて、3DCGソフトウェアメーカーAutodeskによるセミナーイベント「Autodesk University 2017」が開催され、アニメーション監督の水島精二氏と、東映アニメーション株式会社のプロデューサー野口光一氏による「3DCGの夜明け-日本のフルCGアニメの未来を探る」と題した対談が行われた。

対談は野口氏による進行の元、事前に設定された質問に答える形で行われた。「アニメ監督の仕事の内容はどんなものですか?」という質問に、水島監督は「多くの人が携わるのがアニメ制作なので、ビジネス以外の業務全体をコントロールし、スタッフが迷わないようするべきことを伝えていくのが監督の仕事。場合によってはスタッフ集めや作品企画そのものを立案することもある」と説明した。
一例として、水島氏が監督を、野口氏がプロデューサーを担当したCGアニメ作品『楽園追放 -Expelled from Paradise-』では、企画当初に「(脚本の虚淵氏を含む)俺らだと主人公が残酷な目に遭う話になると思われるだろうから、人が死なない話にしよう」とコンセプトを定めたことを明かした。


アニメプロデューサーの仕事については、野口氏から「スタッフ構成やシナリオなどにも携わる企画寄りのプロデューサーと、主に宣伝や予算などを担当する製作寄りのプロデューサーがいる」と説明。水島監督は「企画も製作も両方やるけど、メーカーにいるか制作スタジオにいるかなどで、そのどちらの割合が大きいかが変わってくるのでは」と意見を添えた。

「『楽園追放』はどうして成功したのか?」という質問には、野口氏が主人公・アンジェラとディンゴがうどんを食べながら会話するシーンを上映しつつ「宮崎監督の作品のように、この食事シーンがおいしそうに描けていればCGアニメでも成功すると思った」と語った。

水島監督から「食事シーンなら手描き、アクションなら3DCG、などそれぞれ得意不得意がある。野口さんがプロデュースした正解するカドのキャラクターは3DCGですが、あのドラマなら手描きでよかったのでは?」と問う一幕も。
3DCGを用いた成功例として『けものフレンズ』を挙げ、「作品に合ったルックであれば3DCGでもハイクオリティは必須ではないという好例。監督の色も出ていて、めっちゃよかった」と、3DCGの用いられ方の幅が広がったことを喜び、顔をほころばせた。


「日本のアニメ業界は世界を意識していく必要はあるか?」という問いには、水島監督は「内容によるが、『君の名は。』が海外を意識していたかというとしていない。『この世界の片隅に』のように映画としての強度がものすごく高い作品もまた、一度日本で受け入れられれば世界のどこでも受け入れられる」と、まずは日本でのヒットすることの重要性を語った。

一方野口氏は「CG作品を企画する時に迷うのが、セルルックにするかリアルなCGにするか。日本の市場ではリアルなCGの作品はまだ受け入れられていないので、日本でやるならセルルックにしないといけないのかな」と述べ、リアルなテイストのフルCG作品にチャレンジしたいという思いを示唆した。
《いしじまえいわ》

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