【GDC 2014】「中南米は一つ!」は幻想!?知られざるスペイン語圏のローカライズ事情 | GameBusiness.jp

【GDC 2014】「中南米は一つ!」は幻想!?知られざるスペイン語圏のローカライズ事情

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高い経済成長率で市場としても注目を集める中南米の各国。とはいえ、日本からすれば(実はアメリカやヨーロッパからも)いまいち実態が良くわからないのが事実です。そこに光を当てるべく、GDCのローカリゼーションサミットで3月18日、南米セッションが開催されました。
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高い経済成長率で市場としても注目を集める中南米の各国。とはいえ、日本からすれば(実はアメリカやヨーロッパからも)いまいち実態が良くわからないのが事実です。そこに光を当てるべく、GDCのローカリゼーションサミットで3月18日、南米セッションが開催されました。

セッションは前後半で分けられ、前半ではアルゼンチンのOkam GameStuzioでマーケティングを担当するマルティナ・サントロさんと、コロンビアのBrainzでゲーム開発を行うアレサンドロ・ゴンザレス氏が「Localizing games for the Spanish Speaking world」(スペイン語圏に向けたゲームのローカライズ)と題して講演を行いました。

中南米諸国はポルトガル語を話すブラジルと、スペイン語を話すそれ以外の国々とで、大きく二つに分けられます。市場的にも文化的にも、ブラジルだけが孤立していると言って良いでしょう。しかしマルチナさんは、「それ以外」と一緒くたにするのは危険で、実は国ごとに複雑に分かれている「モザイク市場」だと言います。その点は後述するとして、まず地域の特徴を見ると下記となります。

・地域人口:約6億人
・インターネット普及率:42%
・中米諸国はアメリカと親和性があり、アルゼンチン・チリは欧州に親和性を持つ
・成人層はハリウッド映画などアメリカ文化を好み、若年層はマンガ、アニメ、ゲームで日本のポップカルチャーの人気が高い
・一人当たりの年間可処分所得は中国(22万円)の2倍以上(47万円)
・アプリランキングは欧米圏と酷似(キャンディクラッシュサーガ、クラッシュオブクランなど)
・携帯電話の約4割がスマートフォンで、6千万台が普及(アメリカは約5割で1億2千万台)
・世界で最もスマホ普及率が高い地域の一つ
・Androidが約7割で、多くがOS 2.2か2.3
・SNSやSMSの利用者が多く、約9割にのぼる
・ゲームの利用率は約3割
・スマホの多くが低解像度(320×480)、内蔵ストレージは1-2GBが中心、多くがWi-Fiでダウンロード
・Galaxy AceやXpedia miniなどの小型スマホが人気
・ゲーム機といえばスマホで、ユーザーのボリュームゾーンは21-35歳。男性が49%、女性が51%だが、課金ユーザーは男性が56%で女性が44%
・クレジットカードの浸透率は15%で、アプリストアの多くはキャリア課金をサポートしておらず、サポートしている場合もキャリアが6-7割を中抜きする
・デビットカード、プリペイドカード、SMS決済などが主流で、アルゼンチンのYuisyやブラジルのBoaCompraなど国別課金代行サービスもあり。
・スペイン語は全世界で中国語に続き二番目にネイティブスピーカーが多い
・中国語、英語に続き三番目に使用されている言語
・メキシコの1億2千万人を筆頭に、スペイン語を母語語とする国の人口が多い
・アメリカ、フランスなど、母国語圏以外で暮らす人口が多い(アメリカにはスペイン語を話す人々が3800万人も暮らしている)
・英語を話す人々は少ない(スペインが38%でトップ、以下アルゼンチンの6.5%、メキシコの4.6%)が、徐々に増加している

さて、ポイントとなるのが言語です。同じスペイン語といっても、スペインと中南米では同じ単語でも意味が異なる例が多いことが知られています。App Storeでも中南米向けにメキシコのスペイン語を選択するように指定されます。しかし、実際にはメキシコ・コロンビア・ベネズエラ・チリ・アルゼンチン等々、国ごとに異なるスペイン語があるといっても過言ではないといいます。

そのため、Brainzが開発したホラーサバイバルアプリ『Vampire Season』をローカライズした時も、できるだけ地域依存しないスペイン語を使用するように心がけられました。Brainzはコロンビアのアプリ会社ですが、もともとワールドワイド向けに英語でゲームを開発。これを改めてOkam GameStuzioと協力し、スペイン語にローカライズして中南米とスペイン向けに配信した、という少々複雑な経緯となっています。

はじめにゲーム翻訳家がテキストを英語からスペイン語に翻訳した後に、ゲームデザイナーとコミュニティマネージャがチェックし、最終的にメキシコとスペインで内容が正しいか再チェックをかけるという手順がとられました(なお、アルゼンチンでは再チェックが省かれましたが、同じ工程をとるべきだったと語られました)。

下記に地域依存の例を紹介しましょう。このように、意外と落とし穴があることがわかります。多少の意味は通じるとしても、やはり違和感を感じさせてしまうのです。また大前提として、アプリ市場が大きな国(メキシコ、スペイン、コロンビア、アルゼンチン)では、現地のスタッフを雇ってテキストチェックをかけることが重要だといいます。

・同じ単語でも国によって意味が異なる例:Comida(メキシコでは昼食だが、コロンビアでは夕食)
・国によって下品な言葉に聞こえる例:traste(メキシコでは台所などの用具だが、アルゼンチンでは尻)
・同じ意味で異なる用語がある例:amigo(友達)のかわりに、pana(ベネズエラ)、cuate(メキシコ)、parce(コロンビア)、compinche(アルゼンチン)などを使ってしまう

これ以外にも、インターネットのスラングがてんこもりで、文化的に翻訳するのが大変だったものが多く、非常に苦労したとのこと。しかし、これらを一つずつつぶしていった結果、App StoreとSamsung Appsで「オススメの海外アプリ」に選出され、ヒットにつながったとのこと。一方で絵柄に関しては特に改変する必要性はなかったとのことでした。

同じスペイン語といっても、これだけ違いがあることに、改めて驚かされた人も多いのではないでしょうか。アメリカや欧州の出席者にとっても初耳だったようで、実りの多いセッションとなりました。
《小野憲史》

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