日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)広報委員 田端 秀輝GameBusiness.jpの読者のみなさま、こんにちは。日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)の広報委員をやっている田端と申します。今日は、2014年3月9日〜10日にはこだて未来大学で行われる日本デジタルゲーム学会の2013年度年次大会の宣伝に来ました。もっと言うと、大会で発表しようぜ!(2013年12月13日(金)申込締切)というお誘いです。……って言うと身も蓋もないですね。えっと、気を取り直して。自分は普段はプログラム書いたりゲームっぽいものを作ってる人間で、アカデミクスな人ではない、研究に関してド素人ではあるのですが、そんな自分なりに、そんな自分の視点で、ゲーム研究というもののおもしろさを気楽な感じでお話しできればと思います。(いろいろ宣伝しつつ)自分が思うゲーム研究のおもしろさとして、今回以下の2つを上げてみようと思います。(1)ゲーム好きにとって、身近なテーマで多様な分野の話が聞ける(2)研究と言うフォーマットを取ることで、ゲームに関するテーマの流れが見え、他のテーマとの関係性がクリアになる(1)ゲーム好きにとって、身近なテーマで多様な分野の話が聞ける今回の大会のテーマは「ゲーム?考える」というものです。「?」の中には、みなさんが考えるいろんな言葉を当てはめてほしい、という思いからこのようなテーマになっています。ではみなさま、ちょっと試しに「ゲーム」と「考える」の間に入る言葉を考えてみてください。(〜〜さあ、ちょっと考えてみてください〜〜)試しにあげてみます。 ゲーム『が自分で』考える ゲーム『デザインを』考える ゲーム『で健康や教育、行政広報、観光を』考える ゲーム『センターの現在と未来を』考える ゲーム『の販売形態の戦略を』考える ゲーム『は保存すべきではないかと』考える ゲーム『開発者の教育やキャリアを』考える ゲーム『との付き合い方を』考える……まだまだいっぱいいいっぱい……と、いろいろあげてみましたが、これらは今までの研究大会での数々の発表を元に作ってみました。そもそもゲーム自体が様々な技術・感性・ビジネスの集合体ですので、ゲーム研究もいろんな攻め方があります。問題の取り上げ方、調査分析手法、いろいろあります。そして研究の多様性は、ゲーム好きにとっておもしろい事を導いてくれます。それは、身近なテーマでいろんな分野の話が聞けるということです。ゲームという自分の興味のあるテーマならば、他のテーマよりも話は聞きやすいはずです。このように、ゲーム好きにとってゲーム研究は、多様な分野の話を聞くチャンスなのです。※日本デジタルゲーム学会の大会におけるこれまでの発表について、詳しくは「学会紹介:ゲームの学会だもの お堅いわけがない!」をご覧ください。(2)研究と言うフォーマットを取ることで、ゲームに関するテーマの流れが見え、他のテーマとの関係性がクリアになる研究発表したり論文を書く際にはたいてい、先行研究はこれこれこうで、そこからこの研究の問題意識はこうで……というようなパートがあります。研究には新規性が求められる故に重要視されるところではありますが、私がダメ学生の頃、これ書くの超めんどくさいなぁと思ってました。でも、発表を見たり聞いたりする立場としては、これって実はおもしろい部分なのではないかと思うようになりました。それはこのパートのおかげで、その研究がその分野の中でどういう立ち位置であるか、他の研究との関係はどうなのかということををはっきり宣言しているからです。言ってしまえば、その研究分野のダイジェストなのです。そして、流れを知り、他を知ることで、新たな流れを作りやすくなっているのではないかと思うのです。ということで、そんな多様で流れが見える研究発表が聞ける、日本デジタルゲーム学会の年次大会の告知です。日時 2014年3月9日(日)、10日(月)場所 公立はこだて未来大学詳細は随時公式サイトでお知らせいたします。招待講演では、下記のような函館ならではの方々に講演していただく予定です。○阪口あき子氏(株式会社シンプルウェイ)『こんなハコダテに誰がした!!』宇宙観光都市ハコダテを舞台にした特撮スペクタクル観光ガイドムービー「イカール星人」の母 ハコダテ観光ガイド :: イカール星人オフィシャル http://www.ika-r.com/○塚田浩二氏(公立はこだて未来大学)強制的に発話を阻害するシステム「スピーチ・ジャマー」 の開発で2012年イグ・ノーベル賞 音響学賞受賞 塚田浩二のWebサイト http://mobiquitous.com/index.html SpeechJammer: 聴覚遅延フィードバックを利用した発話阻害の応用システム http://mobiquitous.com/speechjammer.htmlそして、発表者を絶賛募集中です。申込締切は2013年12月13日(金)と間近ですが、まだ間に合います!まずは200字程度で発表要旨を書いてご応募ください。先にあげたような、そして先の例に無いような、多様な「ゲーム?考える」で、ゲームの歴史の流れを作りましょう!※日本デジタルゲーム学会会員でない方もご応募いただけます。ただし、会員による発表と同様、実行委員会による審査がございます。詳細はこちらをご確認ください。美味しいものが待っている観光都市・函館で、発表のご応募、ご参加、ぜひぜひお待ちしております!※DiGRA JAPANがどういう学会であるかについては、・学会公式サイト・Facebookページ・Twitterアカウントまたは、GameBusiness.jpの・ゲーム研究の時代・・・「ゲーム・アカデミクス」第1回』・成熟する日本のゲーム開発者コミュニティ・・・CEDECとDiGRA JAPANとIGDA日本、3者の方向性と役割の違いをキーマン三人が語るなどをご覧ください。