カナダは次のフィンランドになれるか?・・・巨人ブラックベリーが死んでも | GameBusiness.jp

カナダは次のフィンランドになれるか?・・・巨人ブラックベリーが死んでも

その他 その他
カナダは次のフィンランドになれるか?・・・巨人ブラックベリーが死んでも
  • カナダは次のフィンランドになれるか?・・・巨人ブラックベリーが死んでも


スマートフォンの先駆けとなったブラックベリーを生んだカナダのブラックベリー社(元Research In Motion)が苦境にあります。シェアを大きく落とし、業績は好転せず、リストラに喘いでいます。「しかし嘆くことはない」とPocktGamer.bizの興味深い記事がありました。

『Angry Birds』のRovio、『Clash of Clans』のSupercellなどスマートフォン分野で顕著な成功を収めているゲームデベロッパーを生み出しているフィンランド。記事はフィンランドとカナダの共通点を挙げています。充実した公的医療、似た緯度にあること、英語の話者が多いことなど幾つかありますが、フィンランドの成功の影には巨人だったノキアの崩壊があるのではないと著者は主張しています。巨大企業が多くの才能を惹きつけ、そこから散らばった人たちが新しいものを生み出していったのではないかということです。

カナダのブラックベリーもノキアのような存在になれるかもしれません。記事ではカナダがフィンランドよりも優位な点として、既に確立したゲーム産業が存在していることを挙げています。カナダには古くからエレクトロニック・アーツ、ユービーアイソフト、ワーナー、ロックスターといった企業がスタジオを構え、政府もゲームやIT振興に力を注いでいます。

なぜフィンランドからは次から次へと優れたゲーム系スタートアップが出てくるのか?ではノキアのフィンランドにおける存在について次のように紹介されています。

今でこそスマートフォン戦略で他社に遅れを取り深刻な業績不振に陥っているNokiaですが、同社の存在のおかげでフィンランドは子供から高齢者まで携帯電話を使いこなすモバイル大国となり「モバイル上でゲームをプレイする」というライフスタイルの下地ができました。また同社は業績が好調だった頃から学生向けのゲーム開発コンテストやハッカソンイベント、起業家支援イベントを開催し人材育成に取り組んでおり、業績不振の今でも同社のベンチャーキャピタル部門が有望なスタートアップに投資したり、離職するスタッフの起業を積極的に支援したりと”将来の人材に投資する”ことを続けているそうです。


カナダには要注目かもしれませんね。

(写真提供: Getty Images)
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

+ 続きを読む

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら