インダストリアルデザインメディアDezeenが伝えるところによれば、米陸軍が出力スピードが早く且つ安価な小型3Dプリンタの研究・開発を行っているという。既に米陸軍では研究予算として280万ドル(約2億2000万円)を投じ、アフガニスタンに3Dプリンタやプラズマカッターなどの工作機器を備えた研究施設を設立しているという。この施設ではアルミや鉄などの金属素材でも3Dデータの出力が可能で、例えば任務で壊れてしまった武器や設備の替えパーツも必要になった時だけその都度用意できる。そのため、出力素材さえ備えておけば余分な物資をあらかじめ用意する必要がなくなり予算が削減できるだけでなく、物資の不足も防ぐことができる。さらに急遽新たなものが必要になった場合も、バックアップ部隊に3DCGデータを作って送信してもらえばどんなものもその場で作れるようになる。なお、軍ではさらに3Dプリンタに機動性を持たせるため、兵士一人一人が戦場に持っていけるサイズの小型且つ耐久性があり安価な3Dプリンタの開発も行っているとのこと。これが実現すれば、兵士自身が”メイカー”となり状況に応じて必要なものを自分で作れるようになる。
3Dプリンターの新たな透明素材「ピュアクリアインク」を活用した作品を募集する3Dプリントコンテストが開催 2022.7.28 Thu DMM.comとミマキエンジニアリングが、3Dプリンターの新素材活用…