【GAME FAN in FUKUOKA】レベルファイブ日野社長と福岡市長が語る街とゲーム産業のかかわり | GameBusiness.jp

【GAME FAN in FUKUOKA】レベルファイブ日野社長と福岡市長が語る街とゲーム産業のかかわり

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3月18日に福岡市のアクロス福岡にて「GAME FAN in FUKUOKA」が開催されました。第5回福岡ゲームコンテストの表彰式の後、GFFビジョントークが行われましたので、その様子をレポートします。
  • 3月18日に福岡市のアクロス福岡にて「GAME FAN in FUKUOKA」が開催されました。第5回福岡ゲームコンテストの表彰式の後、GFFビジョントークが行われましたので、その様子をレポートします。
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登壇者は福岡市長の高島宗一郎氏と、レベルファイブ社長の日野晃博氏です。昨年の当イベントでも予定されていたトークですが、東日本大震災の影響によって中止を余儀なくされていました。トーク全体としては、福岡がゲーム都市としてどのような未来を迎えることが出来るのか、その実現に向けての具体的な話がなされました。

まずGFFの軌跡について述べられました。「サイバーコネクトツーの松山洋社長、ガンバリオンの山倉千賀子社長と飲むことがあって、それぞれでイベントをやったり会社説明会をやったりしたと情報交換をしていた」と日野社長は切り出しました。「一番問題なのは、ゲーム業界というかゲームの会社が福岡にあることをみんな知らないんじゃないかと。会社説明会をしても人の集まりが緩かった。あまり人が来ないし、優秀な人を集めるのは大変だよね、という話をしてた時に、だったらゲーム業界ここにありってことをちゃんと言おうかって話になって、最初は3社で共同でゲーム会社が福岡にありますって主張するためのイベントをやろうと。それが最初のGFF」。

GFFは2004年からコンシューマーやゲームクリエイター志望者を対象としたイベントを年1回開催してきました。これまで『ドラゴンクエスト』シリーズのシナリオでも知られる堀井雄二氏、『.hack』シリーズでもキャラクターデザインをしている貞本義行氏なども招いています。『ドラゴンクエスト』はVIIIとIXをレベルファイブが、『.hack』はサイバーコネクトツーが開発している縁です。

「それから次々にGFFとイベントをやりたいと会社も現れてきまして、福岡の産業の1つとしてのゲームビジネスというものが、だんだんと発展してきてるんだなというのは感じました」。正式に産学官となってからは、リクルーティングにも力を入れ始めています。「情報交換が出来るというのもあるんですけど、心の支えになります。お酒を飲みながら他の人の苦労話を聞き、お互い苦労話をし合うことによって勇気づけられるというか、こちらも頑張んなきゃっていう、その効果は大きいですね」。

高島市長は「ロールプレイングをする時間がなくてですね、レース的なものが多いんですけど。現実がロールプレイングより色々大変だったりするんですよ。でも今みたいなイメージを変えていく、これからのコンテンツとか、未来を拓いていく上で、例えば会社の社長室にお邪魔するとですね、そりゃあもう、ここはどこっていうくらいにお洒落。福岡にもこんなお洒落なカフェとかないよねっていうくらい、凄くお洒落な空間があって凄くこだわりがある」。軽く笑いを取ったところで、まずは会社の環境に触れました。

そして「色んな取材が日野社長のとこにくるなかで、ゲーム業界というものが、いわゆるオタクがパソコンに向かってカチカチやっているわけじゃなくて、凄くカッコいいんだというような部分ってのをしっかり発信していくという責任感の中で、凄くお洒落な空間に仕上がっている。切り開いていく人ってそういう細部に神は宿って、こういう細かいとこにまで真剣に取り組んでいる人が業界自体を変えていく。そのパワーがレベルファイブ・日野社長にあると思いますね」と環境を評価しました。

それを受けて「イメージ作りは凄く大事にしてて、福岡にレベルファイブという会社があって、日本中に発信してますとかゲーム業界のイメージはこんなに楽しいとこですとか、そういうのを代表的な立場になって、ちゃんと発信していこうと。市長が言われたように、そういう意思を持てているということは上手くいってるんだなあと思います」と日野社長。

その一方で「正直な話を言うと、まだまだ感じきれていない。連携によって大きな効果が出てるかというと、そこまで出てないと思う。これからやっぱり連携したことによる効果を出さないとならない。今回色々と高島市長の方に準備をして頂いてるようなので、僕はそれに凄く期待している状態ですかね」と今後を見据えました。
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それから産学官連携について高島市長。「これが初めて福岡で出来たっていう意義は大きい。全国初のって冠がつくってことは、それだけでも注目に値するし、福岡でゲーム産業が面白いんだっていうイメージ作りとしては非常に大きい。福岡市が他でやってる産学官連携に比べてみてもGFFは非常に上手く行ってる。それは何故かというと民間主導でやってるから。民間が中心になってやってる。いわゆるそのとにかく行政の方でお願いしますっていうのは、今後永続的に続いていかない」と分析しました。

続けて「社長が今、正直な話、実を取れるほどの果実ってのはないっておっしゃった。やっぱり何かをする上では、結局は雇用が増えたか、福岡市はそれで税収が増えたのかってとこに帰って来なきゃいけないんですね。そこでやはりシビアに突き詰める。形だけではないもの、それは他所ではできない、産学官が一緒になるからこそ出来るものを、具体的な数字として雇用でも生まれてくるし、収益でも上げてくるし、税収でも見えてくるってところまで昇華させるのが目標だって部分が、これはブラさずにしないといけないなって思ってます。実際にお金をつけるかつけないかってのが非常に大きいと思うんですけど」と行政の根幹における苦悩を示しました。

昨年末に福岡市は、高島市長を始めとしたメンバーでセミナーも開催しています。それらの活動を踏まえて「先日、東京でイベントを行ったんですけども、福岡でこういうコンテンツの説明会をするといったらものすごい数の企業が来ましたね。注目はものすごく大きいと思います」と手応えを感じています。

それから日野社長は「イベントを東京でやると、ホントにね、そうやってゲーム業界に注目度が感じられるくらい沢山集まってくださるんですよ。だからホントにコンテンツとして、業界として盛り上がってるなと感じるんですけど、さっきも楽屋で話してたんですけど、福岡でやるとそれが実は激減するんですね」と東京と福岡の温度差について述べました。「僕も沢山イベントをやっておりまして、そこで色々と法則性というか特性を感じるのが、東京の人たちはキッカケを待ってるんですよ。旗が立てられたらみんな集まってやろうっていう。でもやっぱり今の福岡ってのは、そのノリってのがちょっとシャイな方に行ってる。もっと何か集まる理由くださいって感じなんですよね」。

続いて高島市長は「産学官連携って言うんだったら、官っていうのはアイデアを出すんじゃなくて旗を立てる役割だと思ってるんですよね。今おっしゃったようにコンテンツ自体をしっかりと、ゲーム業界をゲームのクリエイトの中でアニメーションの世界を取り込んでいこうとか、そこを飛び出して『イナズマイレブン』とかアニメ自体を放送してるとか、音楽、プログラミング、映画とか、そういう色んなものの垣根をどんどん超えて行って、新しいジャンルに昇華しようとしている時代が来てるんですね」とコメント。

さらに「そういった意味で行政が旗を立てる。そこをキッカケとして民間がどれだけグルグル回っていくか。だから今は時代的にお金もジャブジャブ入ってくる時代じゃないから、選択と集中をしないといけない。選択と集中をするってことは、何かを切り捨てて、何かに集中しないとお金がない時代です。私はコンテンツに選択と集中をするつもり。そうした中で今イベントの話があったんですけどね、今まさに議会中で、予算の審議に入ってるんですけど、去年福岡市、400万だったんですけど、今年10倍の4000万つけてるし、これからコンテンツ自体をどういう風に発展させていくかっていう戦略。これはゲームってだけじゃなくて音楽もアニメーションも含めて、こういうコンテンツってのが一緒になって新しいものを生み出していく、そういった戦略会議にも1000万の予算をつけているってことで、予算規模でいくとこれまでと全然違うくらいで審議中」と官の役割について語りました。

予算については「これを通したいということで提案をしている。これは行政としてずっと続けていけるものではない。10年こんなことは続けていけないですよ。5年でも厳しいかも知れない。ただ最初にどれだけ大きな旗を立ててインパクトを出してそのキッカケを作っていくか。人が集まるキッカケを作っていくかが行政の役割だと思うし、それだけ予算をつけたからには我々福岡市も真剣にこれを本気で産業にしてって、これで税収を上げる。それが市民にとって暮らしの質に還元出来るものにすればいい。これはもうしっかりやっていきます」と短期決戦を表明しました。
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旗を立てるという点で日野社長は、昨年開催したレベルファイブワールドを実例に挙げました。「旗を立てるってのも非常に難しくて、僕はイベントをいっぱいやってるじゃないですか、本当に面白いデータがありまして、レベルファイブワールドってイベントやったんですよ。それは僕らが作ってる10数タイトルが、一挙に色んなゲーム紹介プレゼンテーションをやる。レベルファイブが作ってる総合コンテンツの発表会ですね。だから華やかでお金も沢山かかってる」。

また日野社長は「でもそれがUSTREAM配信すると、結構短かったんですけども、時間としては2時間とか3時間、実際に同時視聴数は4000くらいなんですよ。でも僕らは『イナズマイレブン』って作品を作ってるんですけど、その作品のイベントをやってUSTREAM配信すると同時視聴数は15000を超えるんですね。それで何が言いたいかというと、何か人を集めるという時に旗を立てる種類によっては、そこに集まってる人が同じなんです。僕もいるし、声優さんもみんな同じメンツ。でもレベルファイブという会社が旗を立てた時と、『イナズマイレブン』って1コンテンツで立てた時に、1コンテンツの方が強いわけですよ」と実感しています。

集客では「それはやっぱりコンテンツが持っている力というか、そこがどれだけ大きいかっていう。『イナズマイレブン』っていう1つのコンテンツを認めて集まってくれてるんですね。だから1つのコンテンツが持っている力っていうのがバカに出来ないっていうか、レベルファイブワールドは『イナズマイレブン』のイベントの中でやればいいじゃないかって言ってるくらいのものなんですね。1つ1ついくつもの作品を作ってるんですけど、1つ1つにファンがいて、色々と愛してくれてると思うんですけど、そういう1つ1つのコンテンツをどう扱ってくかっていう旗の立て方を凄く考えないと、ただ何でもかんでも扱うから集まれって言ってもホントに集まらないんで、その辺が一番課題だと思っている」と難しさを垣間見せました。

高島市長も「その辺はシビアに見ないといけないと思ってますし、その人集めにしろ何にしろ、どう出してくかってのはプロフェッショナルであるわけですよね。そういった意味で役所が旗を立てるからって、そもそも役所ってのはそういう外に対するアピール力っていうのが極めて弱いってのが弱点であったりして、ただここは本当に実を取っていって、今考えてるのが1つ、コンテンツフェスタってのがあって放送局、音楽の第一線を含めて裏で話をしていて、アニメーションを含めて本当にお金を産める人、生んできた実績のある人、こういったものも含めてですね、福岡でコンテンツフェスタをしようと。これは垣根を超えてもっともっとコラボしていいと。新しい価値をこの福岡で作っていく。福岡に来たら色んなものが融合しているというような仕掛けが出来ないかなって思っています」と具体例を挙げました。

立地にも言及して「そもそも福岡ってのは、工場を作るような土地が余ってる場所じゃないんですよ。福岡ってのはコンパクトな中で、九州の中で一基盤の街ですから。しかも全国的に見ても、空港と駅と港、港だって国際乗降客数は日本で一番ですよね。九州新幹線がつながって駅の重要性もデカくなったし、空港がこんなに近いのも日本中探してもない世界でも珍しい。こういう人が集まれる場所であれば、どういう産業政策をとっていくかというと、工場を誘致するんじゃないんですよ。福岡ってのは知識創造層ってのがどれだけ集約出来るかっていうブランディングをしていく場所で、そういう産業政策をしていく。だから観光、コンベンション、そしてコンテンツ産業っていうのを福岡の産業政策の基盤に据えたいという思いがあるので、これを飾りじゃなくて本気で取り組んでいけるメンバー、体制を整えて、そこが大事なんでそこに新年度予算をつけてやろうと思ってます。是非お知恵を貸して頂ければと」と福岡の利便性も交えました。

具体例と利便性に応じて「僕らも提案してますよね。新天町をアキバにしてくれという。天神アキバ化計画。市長にそれは伝えてあるんで、数年後にはなると思います。別に僕は個人的にはアレですよ。『イナズマイレブン』通りでも構わない」と日野社長。

日野社長はイベントの方向性についても「実はいつもやってたのはクリエイター向けだったんですよ。ゲームクリエイターを育てるために、クリエイターの卵の人たち集まってください。そういう会もいいんですけど、さっきも言った理由でですね、東京のイベントへの熱さと、福岡の熱さの違いを感じるので、福岡もそうしたイベントをガンガンやって、アニメもゲームも好きな人たちが、好きって言ったら気恥ずかしいみたいな、そういうような空気を無くし、集まるのが自然なんだっていう方向に持っていきたい。ゲームクリエイターとかじゃなくて、好きな人たちがみんな集まればいいじゃんっていうのをしようと。そういうことで今回は今までとは違う」と違いをアピールしました。
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住環境について高島市長は「福岡ではクリエイトする上で、東京でなくてもいいんですよね。例えば福岡って3LDKとかで結婚してもこれを仕事としてやってく上で、家賃は東京の半分なんです。東京は13万円台、福岡だったら7万円台で済む。それからタクシーで帰る時も、家に帰るまで5000円以内で済む人が、2000円以内で済む人が50%なんですよね。ところが東京は、5000円以上かかる人が50%。なんかこう、クリエイトする上で無駄なお金が凄くかかる。福岡だとものをクリエイトする時のクリエイターにとってのインスピレーションは自然であったり、または都会的な空間だったり、色んな環境っていると思うんですけど、実は福岡は全て揃っている場所であって、実際例えば分かりやすく言えば、沢山のアーティストを福岡の地から輩出してて見えない大地の鼓動ってのがありますよね。何かを産み出していくっていう部分が。こういうのはクリエイトする上で大きいし、コスト的にも必要ないとなれば、じゃあ何故これまで福岡で沢山のアーティストも出た、それから色んないいものを生み出す場所であっても、ここでそういう場に今なってない。みんな育成してもすくすく育って東京に行っちゃうわけですよ。立派な一流の仕事しますって。これが音楽であっても、アニメであっても」とジレンマを覗かせました。

そこで「ところが福岡にレベルファイブが出来たってこと、コンテンツホルダーが福岡に生まれたってことは、福岡にいないと仕事が出来ないってことになるんですね。一方、音楽でも何でもそういったものが東京にあるから、育ったら東京に行かざるを得ない状況もあったりして、育成育成ってことを一生懸命やってきて、みなさん育ってほしいんですけど、育って東京に行かれちゃ意味がないわけです。そういった意味では、福岡としては出口戦略をしっかりしていく、ここに行けば仕事になるってのをここでしっかりホールドしていかなきゃいけないし、またゲーム好きが集まるようになってきて、これがプレゼンの場所になってくるというような、ホントに福岡がゲーム都市になっていくためのものは何なのかというのをシビアに見ていかないといけない」と足場固めの必要性を説きました。

都市の比較として日野社長は「福岡の空気を変えたいと思いますね。東京と福岡の半分半分にいるんで、街も両方よく知ってますし、イベントをやった時のノリとか、ファンの熱さも知ってるんですけど、僕が知る限り、ファンの人たちの熱さがゲーム好きな人たちとか、アニメ好きな人たちとかと同じくらいあるんですよ。でも集まり方というかそういうものが違うし、大っぴらに出来るかできないかっていうそういうところが微妙に違うみたいで、そこを福岡でコンテンツを好きだと言える街になるといいなぁと思います」と先の温度差も踏まえました。

ここで高島市長は「そういう意味で新天町アキバ化計画っておっしゃいましたけど、何か1つ拠点というか既にここにくれば同じ好きなファンが集まれるっていう場所があるとか、これが観光を含めて福岡にくればある、定期的に集まれるっていう場所になれば1つの象徴として盛り上げていくために」と先の新天町アキバ化計画を持ち出しました。

日野社長は「前に苦情じゃないですけど市長に言ったことがあって、東京はどこに集まれば何があるってのが、場所に特徴があるじゃないですか。アキバに行けば、渋谷に行けば、六本木に行けばってのが。でも福岡はそういうのがないんですよね。全体的に何でもある。だから地区ごとの個性を出すべきではないかってのを言ったことがある」と述懐しました。

高島市長も「街の商業地区とか港湾地区とか言った、そういう大きなくくりはあっても産業ごとのというのはないです。一時期北天神がそれっぽくなってきつつあったんですけど、微妙に分散しちゃいましたもんね。北天神って何で行かなかったんですかところで?集積してたんですよ。マニアックなコンテンツ系が集まりつつあった。あそこのまんだらけがあったあの近辺に、レベルファイブがどーんと出来たら、それをキッカケに集積が始まった筈なんですよ」と、数年前を思い出しました。

まんだらけは今、以前レベルファイブが入居していたビルの近辺に移転しています。「いやーそれはどうでしょうか?でも何かキッカケが要る。新天町が駅も近いし、あそこがズラリとゲームとアニメのコンテンツのショップが並ぶ場所だったらいいなって。それだけなんですけど」と日野社長。

高島社長は「例えばですよ、新天町を買い上げてどっかに移動して頂くというのは現実的に厳しいわけで、多分集まってくる時って、レベルファイブがあそこの中にいわゆるショールームというか、一箇所ドーンと作ると、じゃあウチもレベルファイブがあるから出そうかなとってな感じでだんだん広がってって集積が始まるように、どこか民間の魅力あるところが拠点を構えるとそこに集まってくるんですよね。薬院のあそこカッコいいけどさ、集積しにくいですよね。あそこにどう集まってくるかっていうと」と注文を出しました。

答えて日野社長。「でも企業が集まるっていうよりも、仕事の集積場所も必要だと思うんですけども、普通にお客さんというかファンの人たちが集まる場所は作るべきだと思うんですよ。企業が集まるのは百道でもいいじゃないですか」。百道に集まった企業として、昨年ポリフォニー・デジタルがアトリエを設けたことでも話題になりました。

それでも「ファンの人が集まれる、ここは集まったら楽しい。僕はある意味オタクですけど、東京にあんまり行ってなかった頃、秋葉原に行くの楽しみだったんですよ。仕事何時に終わるかな?今から秋葉原行こうって。そういう場所を作って欲しい。新天町でいいじゃないですか(笑)」と、あくまでも新天町の日野社長です。

高島市長はひるまずに「頭の中で何を考えてるかというと、これね、決して後ろ向きではなくて、民間だと思ってるんですよ。つまり行政がやるとですね、シビアなコスト計算って民間よりしないじゃないですか。民間も本当に売れるんだったら自分たちで新天町の中にレベルファイブのお店を出すかって言うと、色々計算した上で、まだそうじゃないかなと思うから実際に出してないって計算があるわけで、そういうとこに行政がお金出した時に、そこで民間が乗っかってきた時に、本当にそれからずっと永続的に出し続けられるかということはできないので、そこで儲かるような仕掛けと仕組みという部分を計算して、民間が出したいということにしないと結局長続きしないで終わっちゃう」と民間主導を促しました。

展望として「だからGFFサテライトスタジアムとか言って新天町の一角で始めたとしても、これが1周年2周年どんどん広がっていくためには、民間が本当にそこでやるっていうだけの部分が出てこないと。市長がやるって言ったら市長が交代して産業政策が変わりましたって言ったら・・・。あ、私が次選挙に出ないって言ってるわけじゃないですよ。それはそのシビアさ。民間のシビアさってのを以って、ここでホントに稼ぐ、稼ぐ都市ってのを福岡市は掲げてるんですよ。福岡は稼げる都市になるんだ。ただ旗を上げるのが目的ではなくて、旗を上げた上でやっぱり民間で稼いで行ける、税収が上がるというのをシビアに追求していかないと、これはその産業の発展につながらないんじゃないかって思ってる」と再び但しました。

最後に2人が挨拶しました。

日野社長は「こういうトークって実は本当に珍しい。ゲームについてとか、コンテンツの内容について発表することは多いんですけど、市長とこうやって街についてとか、コンテンツをどうするべきかとかについて語れる場があんまりなかったので非常に楽しかったですし、福岡って街を事前に話をさせて頂くために色々と考えるようになったことで、東京にあって福岡にないものは何だろう?と考えた時にさっきのような集まる場所がないというか、集まることに慣れてない。集中させるためには集中させるキッカケが必要だと。そのキッカケを作って頂けると、例えば新天町の40%の店をコンテンツ系に変えたとするじゃないですか。そうするとそこに物凄い人が並んで、多くの人達が並ぶようになった場合、隣でやってたお店はそっちのビジネスやってみようかなって変革が起きてくと思うんですよね。結果それから5年後には全てがそういう店なってました。だから全てをやるのはヘビーなんですけど、40%のキッカケがあればいいかも知れない。なのでちょっとそういうエネルギーは必要なんですけど、本当に変えようと思ったらそういう事がほしいなと。こういう話が出来る場所もなかったので、まさにこういう場を市長に作って頂いただけでも非常に良かったなと思ってますし、これからも是非市長にはこの業界を自体を応援してもらいたいと思ってます」と総括しました。

高島市長は「コンテンツ産業、ゲームってのは産業なんですよ。これがねぇ、実はこんな簡単なことが理解出来てない人が極めて多い。これは特にゲームをした事がない。音楽、観光もそうだし、コンベンション、コンテンツってのを福岡の産業の極めて重要な位置づけにしようと。ここを選択したわけですよね。ところがこれが既に産業っていうことを理解してない人が非常に多いんですよね。これが産業になるのか、産業って工場を誘致することじゃないのかと。そうじゃないんだとこれからの時代は。そしてこれから福岡を考えてみた時にこの業界に大変未来を感じているし、だからこそ選択と集中で選択したわけです。逆に言うと、選択されずにバッサリ切られた産業とか部分もあるという事です。そうした中でゲームを選択してるわけですから、これは長くは続けられない。この短期間の中でしっかりと結果を出さなければならない。そのために思いっきり選択と集中はしていますし、その体制を行政としてもしっかり取っていくという事です。そのためにも産学官が、GFFがうまくいっているというのは民間が非常に、日野社長を始め、今日お越し頂いた沢山のゲーム会社の錚々たる社長達が本当に取り組んでいらっしゃるというまさに成果です。40%って話もありましたけど、店舗を買い上げて無理やり入れさせるわけにもいかないんですけども、キッカケでそういう事も含めて、こういう街づくりも含めて考えていこうってGFFでみんな集まった中で、本当に新天町を集積していこうって真剣にGFFのメンバーで意見が一致したということになればね、その一致を側面支援していくかたちは行政の役割としては全然果たせます。だからそれは1社だけが言っても仕方ないんで、広がりを、これから作りたい!と思うんだったら私もそれは支援していきますよ。そういうかたちで産業づくりと街づくりを話しあえていく環境が福岡にはあるというのが東京にはない部分。それは負けない部分だ。だから一生懸命これから社長たちと一緒にアイデアを絞り合ってみれば、コンテンツの未来を作っていく。これが福岡だとみなさんにメッセージを送りたいと思います」と市民にも理解を求めました。
《真狩祐志》

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