【China Joy 2010】上海で見た海賊版事情のいま | GameBusiness.jp

【China Joy 2010】上海で見た海賊版事情のいま

懐事情の乏しさだけは他にひけをとらないインサイド取材班。ホテルもチャイナジョイ会場近くではなく、地下鉄で40分近くかかる格安ホテル。毎日ごとごと揺られて通います。

その他 その他
懐事情の乏しさだけは他にひけをとらないインサイド取材班。ホテルもチャイナジョイ会場近くではなく、地下鉄で40分近くかかる格安ホテル。毎日ごとごと揺られて通います。
  • 懐事情の乏しさだけは他にひけをとらないインサイド取材班。ホテルもチャイナジョイ会場近くではなく、地下鉄で40分近くかかる格安ホテル。毎日ごとごと揺られて通います。
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懐事情の乏しさだけは他にひけをとらないインサイド取材班。ホテルもチャイナジョイ会場近くではなく、地下鉄で40分近くかかる格安ホテル。毎日ごとごと揺られて通います。

そんな中で気がついたことがありました。車内で使われるデジタルガジェットといえば、まず携帯電話。そして、たまにPSP。一方でDSは、まったくと言っていいほど見かけません。

地下鉄内ではPSPをたまに見る程度チャイナジョイ会場でもPSPが少々


関係者によるとPSPはインターネットでゲームソフトを不正ダウンロードし、メモリースティックからプレイできるので、比較的人気があるとのこと。一方でDSは上海といえども、マジコンがネットで入手しづらく、人気がないそうです。

その一方で、街の再開発にあわせて、ゲームやDVDの海賊版を売る店も激減したという噂もありました。確かに、以前は地下鉄の構内で海賊版DVDを売る露天商がよく見かけられましたが、今回の取材では一度も見られませんでした。

実際問題どうなのよ、ということで会場の取材もそこそこに、電脳街に繰り出した取材班。さすが電脳街だけあって、街中には「首だけガンダム」を筆頭に、香ばしいアイテムがずらりと並んでいます。

トーテムポールな首だけガンダムUCCではなくUBCコーヒー
スーパーマンと思いきや・・マントに「S」マークがない!


まずは一番派手そうな量販店に入ってみました。すると入り口でさっそく、「iQue DSi 」(ニンテンドーDSi)の特設ブースがあるじゃないですか! DSi の目玉機能の一つであるデジカメ機能をプッシュした体験イベントで、壁には本体機能で加工した写真類が張られています。写真を撮るのも撮られるのも好きな中国人気質をうまくついた宣伝です。

価格はDSi が1498元(約19500円)で、DS Liteが1398元(約18000円)。ソフトは「newスーパーマリオブラザーズ」など5点が並んでおり、それぞれ288元(約3700円)。このほかDSiソフトのダウンロードに使うプリペイドカード「iQue」の1000ポイント券が50元(約650円)です。

DSiの特設販売コーナーDSiで撮影した写真がずらり日本とほぼ同じ価格帯で販売


売り場を離れようとしたら、「ニンテンドッグス」がプリントされた、チラシ入りバッグがもらえて、ちょっと得した気分。しかし、これは正規品で、海賊版ではありません。

そこでさらに、ぷらぷらと歩き続けること数分。ちょっと薄暗い家電量販店の1階に、明らかに他とは違う構えの店を見つけました。フィギュアやグッズ類が販売されているオタク系ショップの奥に、地下に続く階段があります。グッズも並行輸入品と思われるものから、明らかに海賊版とわかるものまで多種多様。下着姿の初音ミクが半ずれで印刷されているクッションを見ると、思わず萎えてしまいます。

地下1階で取材班を迎えていたモノは、明らかに手作りと思われる段ボール製のコンボイ司令と、漫画「ONE PEACE」に登場する帆船。そしてアジアンテイストにあふれた小店舗群です。

下着姿の萌え萌えミク・クッション段ボール製のコンボイ司令確かに力作なんだけど・・・


そのうちの一つに入ってみると、PS3のゲームソフトが陳列されていました。すべて正規品でアジア版です。発売されたばかりの「戦国バサラ3」のアジア版が320元(約4200円)と、日本より安めなのにビックリ。国産ソフトだけでなく、北米版「ゴッドオブウォー・コレクション」もあります。その横には洋画のブルーレイディスクも販売されていました。こちらも当然のように正規品です。

ところが、ふと脇を見るとありました。ファイルケースに大量に挟み込まれたパッケージのカラーコピーの数々。お客がファイルから選ぶと、すぐに海賊版DVDを渡してくれる、いわゆる一つの海賊版ソフトです。ファイルを見るとWiiとXbox360の最新ソフトが、ほぼ網羅されていました。価格は1本5元(約65円)となっています。ただし現行機のみで、PS2ソフトはもはや見られませんでした。

となりのDVDショップでも、ブルーレイとHD DVDのロゴがパッケージについていて、でも中身はDVD、しかも圧縮方法はMPEG4という謎の海賊版アニメが売られていました。「機動戦士Zガンダム・テレビ版全話+映画版3本」などの商品が並びます。こちらも価格はディスク1枚につき5元で、これが一つの基準のようです。

PS3は正規版がずらりブルーレイビデオも正規版だ
WiiとXbox360は海賊版を販売中DVDビデオも海賊版が売られていた


ちなみに他はDSの正規品ソフトが若干あった程度で、PSPに至っては海賊版すら全滅。店主曰く、みんなインターネットでダウンロードしてしまうので、商売にならないそうです。DSのマジコンも流通が少なく、ネット通販も難しいので、人気がないとのこと。上海よりマジコンが入手しやすい日本というのも、なかなかシュールな話です。

わずかなサンプルでしたが、明らかにパッケージとしての海賊版ソフト販売は下火になって来ているように感じられました。もっとも、その背景に海賊版流通がインターネットに移行した点があるのは、言うまでもありません。また上海以外の都市、特に内陸部では、また事情が違いそうです。

これに対してメーカー側でも、ネット接続でフィルターをかけるなど、幾つかの施策が採られはじめています。またPS3の海賊版ソフトが皆無というのも、改めて大きな発見でした。ニンテンドー3DSでも新たな海賊版対策が行われると言われています。今後もさらなる施策やユーザーの意識向上を期待したいところです。
《小野憲史》

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