マーベラスエンターテイメントは、取締役デジタルコンテンツカンパニーチーフクリエイティブオフィサーの和田康宏氏が3月31日付で退任し、顧問に就任する人事を発表しました。和田氏は長年ゲーム事業に携わってきましたが、業績不振の責任を取った形と見られます。和田康宏氏はリクルートフロムエーを経て1991年にパック・イン・ビデオに入社。1996年に大ヒットシリーズとなる『牧場物語』の第一作目を手掛け、以来様々なゲームのプロデュースを行ってきました。パック・イン・ビデオはビクター系列のゲームメーカーと合併、ビクターインタラクティブソフトウェアと名称を変え、後にマーベラスエンターテイメントが買収しました。その後、取締役、副社長を経て2006年から社長。親会社との合併後もゲーム部門を統括してきました。マーベラスは特にオリジナルタイトルに注力してきましたが苦戦、海外での直販事業から撤退する方針を示しています。第3四半期の業績は、売上高66億0100万円(△17.5%)、営業損失12億0800万円、経常損失12億4300万円、純損失12億7800円です。売上に繋がらなかったものの和田氏の手がけたタイトルには評価の高いものが多数あります。自身のTwitterアカウントでは「僕はMMVから去りますがまだまだゲーム作ります。それしかできないので。縁あってまた遊んでもらえたらうれしいですし、それを願って作ります。」とコメント。次回作にも期待したいですね。
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