セタプロは2026年4月より、東京都世田谷区の小中学生を対象に、学校や学年を横断したプログラミング部活動「セタプロ部」を本格始動する。場所・指導者・教材のすべてを完全無料で提供し、家庭の経済状況に関わらず、プログラミングに興味のある子供なら誰でも参加できる。
2025年12月21日に開催した部活体験会では、参加した子供たちが独自のプログラミング教材に没頭し、アンケート満足度は100%を記録した。参加した子供からは「自分で色々なプログラムを作ったり操作できて、成功したときの達成感がすごかった」(小学4年生)、「プログラミングってすごく難しいイメージだったけど、数字をちょっといじるだけで面白いことができることが知れたのでよかった」(中学1年生)などの声が寄せられた。
保護者からも「実際にコードをいじって好きなように変えられるという体験ができたことは、子供にとってとても良かった」「実際に子供たちがPCをさわって体験できるところが良い。とても楽しかったですし、勉強になりました」といった感想があった。セタプロ部は、小学生も中学生も同じ場所でプログラミングに夢中になれる「現代の空き地」のような場所を目指している。
近年、小学校でのプログラミング教育必修化や、大学入学共通テストでの「情報」導入など、プログラミング教育の裾野は広がっている。しかし、学校外で子供たちの熱意を持ち続けられる場所は限られているのが現状だ。セタプロ部は、こうした「子供たちの居場所の空白」を地域と企業の力で埋めるために設立された。
セタプロ部の特徴は、おもに3つ。(1)企業からの寄付支援による完全無料の活動環境、(2)答えを教えるのではなく、試行錯誤をサポートする大人たちの伴走、(3)PCやWi-Fiなどを完備した専用スペース「部室」の提供。学校でも家庭でもない「第3の居場所」として、子供たちの放課後の時間を豊かにする。
セタプロは2025年12月15日に設立。同月21日の体験会を経て、2026年2月には定員の90%を超える仮入部の申込みがあった。4月から仮入部期間がスタートし、5月に正式入部となる。
今後は、世田谷区内のフリースクールなどとの連携を広げ、不登校の児童・生徒にとっても豊かな体験の場となることを目指す。将来的には、オンラインでつながる「バーチャル部室」へと拡張し、世田谷での活動をモデルケースとして日本各地へ広げていく構想だ。
プログラミング言語「Ruby」開発者である、まつもとゆきひろ氏は、セタプロ部の活動に対し「どんなにAIが進化しても、自分の思い通りにコンピュータを動かし、ソフトウェアをつくる楽しさは変わりません。『つくることが楽しい』という価値観が次の世代に受け継がれていくことが、未来のソフトウェア文化を守ることに繋がります。セタプロ部が、若い人たちにとって『ソフトウェアをつくれること』と『それが楽しいこと』を実感できる場所になることを期待しています」と応援メッセージを寄せている。まつもと氏とセタプロ代表理事の松下雅征氏による対談記事も公開されている。







