オールインワン編集アシスタント「StoryHub(ストーリーハブ)」が、株式会社文藝春秋に全社導入されました。
月間500本超の記事配信メディアが抱える課題
文藝春秋が運営する「文春オンライン」は、月間500本超の記事を配信する国内屈指のデジタルメディアです。デジタル化により編集者の業務範囲が大幅に拡大し、良質なコンテンツ制作だけでなく、読者への届け方まで責任を負う時代となりました。同社では、紙媒体記事のネット版作成やイベントの記事化など、派生コンテンツの需要が増加する一方、人員増強が困難な状況下で業務量が増大し、現場から疲弊の声が上がっていました。
信頼関係を基盤とした導入決定
文春オンライン編集長の池澤龍太氏は、StoryHub代表の田島が5年以上前から同社のデータアナリストを務めていた信頼関係を背景に、2025年2月からStoryHubのトライアル導入を決定しました。1か月の試用期間を経て、「日本語の文章として相当洗練された、自然な出力をする」と評価し、正式導入に至りました。
3つの主要用途で業務効率化を実現
文藝春秋では、StoryHubを以下の3つの主要用途で活用しています。
1. 有料コンテンツのダイジェスト版制作
週刊文春のスクープ記事など、紙媒体で有料発売しているコンテンツのダイジェスト版を効率的に作成しています。
2. イベント・Podcastの記事化
書籍関連のトークイベントやPodcast出演、YouTube番組の音声・映像データから記事を生成しています。
3. 読者反応記事の制作
自社報道に対する読者反応をまとめたフォローアップ記事の作成を行っています。
導入効果:投資対効果2-3倍を実現
StoryHubの導入から半年強で以下のような成果が生まれています。
記事制作数の増加:人的リソースが増やせない中でも記事制作数が増加
全社展開の実現:編集部だけでなく営業・広告部門を含む全社6グループで活用
投資対効果:StoryHub利用費に対し、2~3倍のリターンを実現
業務効率化:音声・映像データからの記事自動生成により大幅な工数削減を実現
池澤氏は「AIは70~80点のものを量産できる。メディア業界において、AI活用スキルは今後編集者として必要な能力になる」と述べ、同社の動画サイト「文春PLUS」との連携など、新たな活用方法を検討中です。







