
Discordは、イギリスの全ての新規および既存ユーザーに更新されたデフォルト設定を適用。これによって同国のユーザーは一部の操作を行うために年齢認証が必要となりますが、このことへの不満や不備を指摘する声も上がっています。
オンライン安全法によって一部操作には年齢認証が必要に
イギリスで施行されたオンライン安全法(OSA)に準拠するため、同国のユーザーはDiscordにおいて更新されたデフォルト設定が適用されます。4月から一部のユーザーに対しては開始されていました。
この設定によってセンシティブなコンテンツに対するフィルターのぼかしを解除するとき、センシティブなコンテンツに対するフィルターの設定を表示するに変更するとき、メッセージリクエストをオフにするとき、年齢制限チャンネルにアクセスするときに年齢層を確認するための認証が必要となります。
年齢認証では身分証明書のスキャンのほかに、カメラによる顔スキャンでの方法も用意されています。
それらの画像は確認後に削除され、保存はされないということも告知されていました。
不満や不備指摘の声
本件に関連してイギリスの『リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)』プレイヤー・No Arm Whatley氏が自身のXアカウントに投稿した内容が300万件近く表示されるなど注目を集めています。
それによると、同氏は自分で開設したチャンネルから締め出されたと不満を露わにしており、実際に年齢認証を求められているスクリーンショットを投稿しています。
また年齢認証の方法の1つである顔認証については、海外メディアPC Gamerが不備を指摘。顔認証のシステムでは途中で口を開閉するプロセスによって不正を防止しているようですが、『DEATH STRANDING』のフォトモードで表情を変更したサムの画像を利用することでこれを突破できてしまったと報告しています。なお同記事ではこの手法を試したのは18歳以上の人物であり、年齢制限を回避することを推奨しているわけではないことが注意として記されています。
