「Shutterstock」の生成AI対応が加速。8K解像度の360度HDRiマップがプロンプトで生成可能に…「NVIDIA Picasso」を活用 | GameBusiness.jp

「Shutterstock」の生成AI対応が加速。8K解像度の360度HDRiマップがプロンプトで生成可能に…「NVIDIA Picasso」を活用

Shutterstockが提供するストックフォトサービス「Shutterstock」にて、生成AI搭載ビジュアルアプリケーション構築クラウドサービス「NVIDIA Picasso」を活用して3Dシーンの背景を生成する機能を実装、その詳細な解説がNVIDIA公式ブログで公開されました。

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「Shutterstock」の生成AI対応が加速。8K解像度の360度HDRiマップがプロンプトで生成可能に…「NVIDIA Picasso」を活用
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8月6日(現地時間)よりアメリカ・ロサンゼルスにて開催の「SIGGRAPH 2023」。その基調講演でも発表された生成AI搭載ビジュアルアプリケーション構築クラウドサービス「NVIDIA Picasso」の最新機能の解説がNVIDIA公式ブログにて公開されました。

本取り組みにより、ストックフォトサービス「Shutterstock」では権利が留保されたデータを使用して構築されたAIモデルをベースとして、8K解像度の360度ハイダイナミックレンジイメージング(HDRi)環境マップを、通常の生成AIと同様にテキストや画像のプロンプトを利用して生み出すことが可能になります。

生成AI搭載ビジュアルアプリケーション構築クラウドサービス「NVIDIA Picasso」最新機能解説がNVIDIA公式ブログにて公開

Shutterstockの最先端ツールにより、生成AIの力で3Dシーンの背景をすばやく作成およびカスタマイズが可能になります。ビジュアルコンテンツプロバイダーである同社は、ビジュアルデザイン向けの生成AIモデル開発のためのクラウドベースのファウンドリである「NVIDIA Picasso」を活用し、サービスを構築しています。

本取り組みには、NVIDIAの創業者/CEOのJen-Hsun Huang氏による「SIGGRAPH」基調講演で発表された、「Picasso」の最新機能が組み込まれています。この機能は、アーティストが単純なテキストまたは画像のプロンプトに基づいて3Dシーンを強化、およびライティングするのに役立ちます。すべて完全にライセンスされ、権利が留保されたデータを使用して構築されたAIモデルを使用します。これらのプロンプトから、新しいAI機能はカスタマイズされた8K解像度の360度ハイダイナミックレンジイメージング(HDRi)環境マップを迅速に生成します。アーティストはこれを使用して背景を設定し、シーンを照らすことができます。

この取り組みは、次世代のデジタルコンテンツ制作ツールを強化し、3Dモデルの生成を加速するためのNVIDIAとShutterstockのコラボレーションの延長にあたります。

映画、ゲーム、仮想世界、広告などにおける没入型のビジュアルに対する急増する需要に応えるため、3Dアーティスト コミュニティは急速に拡大しており、過去1年間で20%以上の成長を遂げています。これらのアーティストの多くは、複雑なワークフローを強化するために生成AIを活用しており、このテクノロジを使用して環境マップを迅速に作成およびカスタマイズできるようになります。これにより、視聴者が注目する主役の3Dアセットや3Dシーンの主要なアセットにさらに多くの時間を費やすことができます。これは、魅力的な3Dビジュアルを作成する際に、全体的に大きな違いを生み出します。

Shutterstockの3Dイノベーション担当バイスプレジデントであるDade Orgeron氏は次のように述べています。「当社は、3Dアーティストやコラボレーターを高度に強化しようと取り組んでいます。彼らが思い描く没入型の環境をこれまで以上に迅速に構築できるように支援し、「NVIDIA Picasso」を使用してコンテンツ作成のワークフローを合理化します。」

フォトリアルな環境マップの生成

これまでは、アーティストは背景や環境マップを一から作成するために高価な360度カメラを購入するか、3Dシーンに正確に一致しない可能性のある固定の選択肢の中から選ぶ必要がありました。しかし今、ユーザーはプロンプトを提供するだけで、それがテキストであるか参照画像であるかにかかわらず、「Picasso」上に構築された360HDRiサービスがパノラマ画像を迅速に生成します。さらに、生成AIのおかげで、カスタムの環境マップは、プロンプトとして入力された背景画像と自動的に一致します。その後、ユーザーはマップをカスタマイズし、希望するビジョンを達成するまでアイデアを迅速に繰り返すことができます。

3Dワールド構築を促進するためのコラボレーション

Autodeskは、メディアエンターテイメントのクリエイター向けに3Dソフトウェアとツールを提供しており、世界中の視聴者にインスピレーションを与え、喜ばせるための創造的な自由をアーティストに提供することに重点を置いています。アーティストが日常的なタスクに費やす時間を制限のない創造性に充てることができるよう、Autodeskは「Picasso」の基盤モデルを使用して開発された生成AIコンテンツ作成サービスを、人気の3Dソフトウェア「Maya」に統合します。

AIを使用してAutodeskの顧客のワークフローを強化することで、アーティストは制作に集中できるようになり、最終的にはコンテンツをより迅速に制作できるようになります。

生成AIモデルのファウンドリ

「Picasso」は、テキスト、ビジュアルコンテンツ、さらには生物学向けのエンタープライズレベルの生成AIを推進する「NVIDIA AI Foundations」の一部です。このファウンドリは、「SIGGRAPH」のリアルタイムライブコンペティションで披露された、テキストと画像のプロンプトから物理ベースのレンダリングマテリアルを生成するNVIDIAの新たな研究も導入する予定です。これにより、コンテンツプロバイダーは、法線、ラフネス、アンビエントオクルージョンなどのテクスチャマッピング技術を完全に含んだ、タイル、金属、木材などのさまざまな物理マテリアルのシミュレーションを強化および迅速化する3Dサービス、ソフトウェア、ツールを作成できるようになります。

「Picasso」は、プラットフォームとしてのサービスである「NVIDIA Omniverse Cloud」上で実行され、サーバーレスアプリケーションプログラミングインターフェイスを介してアクセスでき、「Shutterstock」などのコンテンツおよびサービスのプロバイダーがウェブサイトやアプリケーションに簡単に接続できます。

《Ten-Four》

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