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お気楽マルチで突き抜けたおバカさを楽しもう!『魂斗羅 ローグコープス』インプレ&インタビュー

ロックされたゲートは撃てば開く!サメが地中を泳いで敵を襲う!脳を取り換えても自我はそのまま!B級テイスト(※誉め言葉)満載でした

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◆中里伸也プロデューサーへのインタビュー


ヘヴィ・メタルバンド「Twisted Sister」による、自由の謳歌と体制への反抗を高らかに歌う「We're Not Gonna Take It」に乗せて紡がれるトレーラーが印象的な本作。豪快な傭兵たちが好き勝手をする様を描く本作ですが、そこに込められた思いは繊細で誠実なものでした。『CONTRA ROGUE CORPS』のプロデューサーを務める中里伸也氏へのインタビューをお届けします。


YouTube:https://youtu.be/AYcznfBlPp8

――試遊させていただいて、ストーリーがアメコミライクなモーションコミック風の演出になっているのが目を引きました。

中里昔の『魂斗羅』は2人同時プレイが魅力のひとつでしたので、おのずとストーリーも"バディモノ"のようになりました。今回の『ローグコープス』では4人でのマルチプレイを気軽に遊んでほしいという思いがあり、それに合わせてキャラクターも4人になりましたので、こうなると"バディモノ"というより"チームヒーローモノ"になるのかなと。デコボコ感のあるクセモノぞろいのキャラたちが、仲よく喧嘩しながらやっていく姿を描くのは、コミックテイストの方が表現しやすいのかなという思いからこうなりました。

――CERO:Dということもあり、結構ブラックユーモアの要素もありますね。

中里グロさを追求したいわけではないのですが、戦争モノではありますので、リアルに描くと陰惨になりすぎてしまうんです。それよりは、突き抜けたバカさ加減を入れて気持ちよく遊んでいただければと。「おいおい、移植手術で脳をすげ変えたらそれはもう別人だろ!?」とツッコミながら遊んでいただければうれしいです。

ボディパーツ移植手術の担当医の1人・Dr.エルダー。
「もうちょっとこっちのこと考えろよ!」と思わずツッコミを入れたくなります

――PvP「カーネージリーグ」の「100%エネミート」はスポーツのような趣もありますが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。

中里スタンダードな撃ち合いだけをするのではなく、そこに何かもうひとつ、『魂斗羅』らしいひとひねりを加えられないかなと思ったのが企画のきっかけです。スポーツというよりは、金網に囲まれたリングで戦う地下プロレスのようなものをイメージしています。

――シリーズ作品ではおなじみの敵である「陰獣キムコウ」をボール代わりに使ってゴールに叩き込む絵面が強烈で、たしかにアングラ感がありますね!

中里「ミートグラインダーに虫を入れるのって、ちょっと楽しいよね……」みたいなところからできた企画でもありますので……(笑)。

シリーズファンにはおなじみのキムコウをボール代わりに争う「100%エネミート」

――なるほど(笑)。協力プレイについてもおうかがいします。マルチプレイをしても敵の強さはソロプレイ時と同じというのはうれしい仕様です。

中里アクションがニガテな方も遊びやすいのではと思います。もちろん、マルチ前提の調整にはしていませんので、1人でストイックに遊ぶのもいいですよ。

――本作は、従来の横スクロールで4人がマルチプレイすると画面が煩雑になってしまうという理由で見下ろし型のカメラワークを採用したとのお話ですが、初代PlayStationやセガサターンで海外でのみリリースされた『Contra: Legacy of War』も同じような見下ろし型視点を採用しています。これまでのシリーズ作品から影響を受けたところなどはありますか?

中里シリーズ作品からの影響といいますと、実はDSでリリースされた『魂斗羅 Dual Spirits』の影響を受けている面はあります。『Dual Spirits』は横スクロールを採用している作品ですが、道中のザコ戦がすごくおもしろいんですよ。僕が手がけた『魂斗羅スピリッツ』はボス戦のラッシュでプレイを盛り上げていく方向に振っており、それでご好評をいただけたと思っていますが、原点回帰ともいえる『Dual Spirits』のザコ戦のおもしろさを再び追及できればという思いはありました。ですので、本作はボス戦のみならず、そこまでのザコ敵やギミック、地形などの組み合わせによるバリエーションにもこだわっています。


――中里氏はこれまでにも多くの『魂斗羅』を手がけられています。そのうえでお尋ねしたいのですが、シリーズから漂う"B級感"のようなものはどこまで意識して制作しておられましたか?

中里今振り返って思うのは、いつも一生懸命だったということです。そのメーターが振り切りすぎて、結果として"ああなった"というのが近いかもしれません。

――B級っぽさを狙っていたわけではないということですね。

中里ただ、ケレン味を出すというのは昔からこだわっていることの一つです。どうすれば遊んでいる方たちにビックリしてもらえるかなと。自分が目指しているのは、クリエイターというよりは大道芸人という方が近いのかもしれません。いかにして、お気楽で、ツッコミどころがあって、楽しめる作品を作るかという思いがずっと根底にあります。

「ロックされたゲート? 撃てば開くだろ!」という豪快なかけ合いも

――発売後のアップデートの計画・予定などありましたら教えてください。

中里みなさんに長く楽しんでいただけるよう、武器の追加、レベルキャップの開放、高難度ミッションなどを無料アップデートで追加したいと考えています。(ゲーム内マネーの)金策は少し大変かもしれませんが、ミッションを通じて手に入るボディパーツを売るのが結構お金になりますので、それで稼いでいただければ。

――ボディパーツを売って金策……! チュートリアルは、カイザーたちが違法ボディパーツ売買組織を壊滅させる話ではありませんでしたか!?

中里カイザーたちが利用しているのは、合法の売買業者ですので大丈夫ですよ。合法! すべて綺麗なボディパーツです!

――綺麗なボディパーツとは……。フォローすればするほどツッコミどころが(笑)。ですが、そんなところがコミカルで楽しいですね。それでは、最後に発売に向けてのメッセージをお願いします。

中里ユーザーのみなさんのお声の中には「最近のコナミはあまりゲームを出していないのでは?」というものがあることは存じております。市場が目まぐるしく変化していくなかで、そのオーダーに対応しきれていないのは、僕ら制作陣の反省点のひとつです。その現状を変えて、みなさんが期待されているゲームを出していきたいと思っています。本作だけでなく、弊社のIPを復活させていけたらいいなと思っていますので、ぜひ『CONTRA ROGUE CORPS』と、これからの弊社にご期待ください。

――ありがとうございました。


(C)Konami Digital Entertainment
《蚩尤@Game*Spark》

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