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クラウドファンディングとゲームの関係がもたらす新たな展開

企業などではなく、不特定多数の有志からの支援によって、開発やサービスの実施などを推進する財源を確保し、様々なプロジェクトを後押しする「クラウドファンディング」。実に幅広い分野への出資が日々行われており、多くの方々がこの制度を活用しています。

マネタイズ クラウドファンディング
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◆『センチメンタルグラフティ』イベントや『バーチャロン』ツインスティックなど、今もアツいクラウドファンディング



そしてクラウドファンディングにより、懐かしいタイトルに再び光りが当たることもあります。セガサターンとして1998年1月22日に登場し、後にプレイステーション版や続編、TVアニメ化などを遂げた『センチメンタルグラフティ』の新展開が、今年の10月11日に動き出しました。

『センチメンタルグラフティ』の出演声優10名が発起人となり、20周年記念イベントを実現するべく、クラウドファンディングをスタート。目標額は1,000万円と、決して達成しやすい目標ではありませんでしたが、開始からわずか9分で100%を達成。24時間で1,800万円を突破し、現在(10月20日 15時時点)では26,984,400円の支援が集まる成功ぶりを見せています。



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また、懐かしくも嬉しい動きは、直近だけでももうひとつありました。健康総合企業のタニタが、PS4ソフト『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機(バーチャロン)』に対応するツインスティック型コントローラーの開発を目指すクラウドファンディングを、今年の6月に開始しました。

上記の『とある魔術の電脳戦機』自体は、今年の2月にリリースされたばかりの新作ソフトですが、コラボレーションの片翼を担う『電脳戦機バーチャロン』は、シリーズ一作目が1995年12月に登場。アーケード向けにデビューを果たし、後に家庭用ゲーム機にもリリースされた人気シリーズです。

本シリーズの特徴のひとつは、二本のジョイスティックを用いてプレイする、ツインスティック型の操作方法。この特徴的な操作方法は『電脳戦機バーチャロン』に非常に適しており、家庭用向けの周辺機器としても発売されたほどです。

そんなツインスティックを、再び家庭用向けにリリースすべく、タニタが本プロジェクトを立ち上げます。この挑戦は、約8,200万円もの支援を集めましたが、目標額は2億7,700万円。残念ながら不成立となりました。


しかし、一度の未達成だけで諦めるタニタではありませんでした。製造方法の見直しによるコストダウンや少ロット生産への対応などを行い、目標金額を4,460万円に調整して再挑戦。その結果、再スタートから半日かからない11時間26分で、無事に目標を達成しました。




しかも、『電脳戦機バーチャロン』ファンにとって嬉しいニュースはもうひとつあり、『電脳戦機バーチャロン』『電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラム ver.5.66』『電脳戦機バーチャロン フォース』の3作品がPS4に配信決定。今回のプロジェクトがきっかけとなり、3作品の移植が決まったとのこと。また、この発表がプロジェクトの成功を後押ししました。

なお、本プロジェクトで予定していたツインスティック1,000台はすでに完売。しかし、追加の要望が多数届いており、公式Twitterにて「追加製造等につきましては、現在検討をしておりますので、今暫くお待ちいただけますようお願いいたします」とアナウンスしています。気になる方は、公式Twitterをこまめにチェックしておきましょう。


ゲームの完成度を更に高めたり、アニメ化や懐かしいタイトルの新展開のきっかけにもなるクラウドファンディング。こうした活用が、ゲーム業界を更に盛り上げる一助になるのは間違いなさそうです。もちろん、全てのプロジェクトが成立するとは限らず、一度目のツインスティックのよう未達成にになるものも少なくありません。また、成立しても途中で開発が中止となったプロジェクトもあり、いいことばかりとは言い切れないのが実情です。

ですが、クラウドファンディングがなければ、日の目を見なかった企画や作品があるのもまた事実。今後も、ゲームと縁の深い刺激的なプロジェクトが、クラウドファンディングから飛び出すことでしょう。今後の展開も、目が離せそうにありません。

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《臥待 弦@インサイド》

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