ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント | GameBusiness.jp

ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント

ゲーム開発 ゲームエンジン

ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント
  • ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント
  • ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント
  • ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント
  • ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント
  • ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント
  • ゲームデベロッパーが「動画リワード広告」で収益を最大化するための5つのポイント
動画リワード広告は、ゲームユーザーに動画を視聴してもらう代わりに、「ゲーム内通貨」や「コンティニュー」などのインセンティブ(報酬)を付与するタイプの広告です。ゲームデベロッパーには高い収益性をあげられることから注目を集めており、一方、ユーザーにとってはオプトイン方式の動画を視聴するだけでインセンティブがもらえるため非常に人気の高い広告フォーマットです。

動画リワード広告はとても魅力的な広告形態ではありますが、デベロッパーが収益を最大化するためには留意すべきポイントがいくつかあります。アプリのマネタイズの一環として動画リワード広告の実装を検討しているデベロッパーに、収益を最大化するための5つのポイントを紹介します。

1) ゲームプレイ初期からの誘導

アプリ内課金のゲームの場合、動画リワード広告を利用してユーザーに擬似的な課金体験をさせることによって、課金のメリットを印象づけることができます。従って、ユーザーがゲームプレイを始めた初期段階から動画リワード広告を表示し、試してもらうことが重要です。動画リワード広告の導入については、アプリ内課金に悪影響を及ばさないかと躊躇するデベロッパーもいると思いますが、実際には非常に効果的です。動画リワード広告を用いてユーザーに付与されたアイテムでレベルアップするなどの成功体験を提供し、ユーザーの課金意欲の向上に繋げることができます。

2)最適なフリークエンシーの抽出

ゲームにもよりますが、動画リワード広告の表示回数が一定の回数を越えると、インプレッションの価値が下がります。たとえば、20人に対し動画リワード広告を2回ずつ表示(合計40回の広告を表示)した場合と、2人に対し動画リワード広告を20回ずつ表示(合計40回の広告を表示)した場合を想定しましょう。表示している広告の回数は両方40回ですが、前者の方が圧倒的に効果が高く、効果の差は歴然です。継続率やアプリ内課金率などの各種KPIの最適化に向け、動画リワード広告の表示回数を1ユーザーに対し毎日1回増やしてみるなど継続的にテストを行い、最適なフリークエンシーを検討し、測定と分析をしっかりと行いましょう。

3) ゲーム内の複数の場面への広告枠の設置

動画リワード広告の表示回数の目標を達成するために、ゲーム内の複数の場面へ広告枠を設置しましょう。これにより、ユーザーはゲームのどの場面にいても動画リワード広告に接触でき、インプレッションを稼ぐことができます。ステージ間や、ゲーム内のストアでユーザーがアイテムを探しているタイミングなど、自然な場面に動画リワード広告を実装することをおすすめします。また、「5時間待つか、動画広告を見たら次のレベルにすぐ進めることができるよ」など、はっきりと動画リワード広告を視聴するメリットをユーザーに伝えましょう。

たとえば、ハップさんの脱出ゲーム「ママにゲーム隠された」では、ユーザーが脱出のヒントを得るために動画リワード広告を視聴することができます。動画リワード広告は、常にステージのメニュー内に実装されていますが、ユーザーがステージクリアに何回か失敗したタイミングで、ゲーム内のキャラクターのおじいちゃんがヒントに誘導してくれ、動画リワード広告を視聴することができます。シンプルですが、動画リワード広告視聴の誘導に効果的です。

ママにゲーム隠された

4)ゲームのストーリーへの自然な配置

動画リワード広告の実装は自然であることが重要です。不自然な配置はアプリ体験の阻害になりかねないため、なるべくゲームのストーリーやコンテンツに自然に馴染ませましょう。

たとえば、GOODROIDさんの放置ゲーム「私のヒモ男」では、ユーザーがヒモ男と会話してご機嫌にさせるとお世話ポイントがたまり、ストーリーが進展していきます。しかし会話には回数制限が設けられており、動画広告を見るとその会話数が回復します。広告の入れ方がとてもユニークで、ヒモ男がテレビ(動画広告)を一緒に見たいと甘えてきます。このように、ヒモ男のキャラクターを活かしながら動画リワード広告を実装しているGOODROIDさんは、高い収益を維持することに成功しています。

私のヒモ男

5)ユーザーに付与する最適なインセンティブ額を探るためのテスト

動画リワード広告でユーザーに付与する最適なインセンティブ額を検討するためにテストを行いましょう。インセンティブを工夫することにより、広告とアプリ内課金からの収益の最大化やアプリのリテンションレートの向上などに繋げることができます。また、最適なインセンティブは時期によって変化する可能性があるため、継続的にテストを行うことをオススメします。課金に抵抗があるユーザーに、動画リワード広告を利用して無料の課金体験を提供し、課金意欲を向上させることは重要ですが、課金の価値を下げる「あげすぎ」にも注意が必要です。コホート分析(重要なユーザー行動を定義した上で、そのデータを定期的に収集しサービス改善の正当性を検証する手助けする手法)を利用して最適な報酬額を探るために調整を行いましょう。

動画リワード広告は高い収益だけでなく、アプリ内課金率やユーザーのアクティブ率の向上など、様々な効果が期待できます。実装するにあたって上記の「ゲームプレイ初期からの誘導」「最適なフリークエンシーの抽出」「ゲーム内の複数の場面への広告枠の設置」「ゲームのストーリー性への自然な配置」「ユーザーに付与する最適なインセンティブを探るためのテスト」という5つのポイントを念頭に置き、収益最大化を測りましょう。


著者: 林 宣多(はやし・のりかず)
AppLovin日本法人代表取締役。GREE、Yahoo! Japanでの広告プロダクト立ち上げ後、米国に拠点を移し、設立直後のAppLovinに参画する。AppLovin本社の営業責任者として事業の成長をけん引した後、2016年4月にAppLovin日本法人の代表取締役に就任する。
《林 宣多》

関連ニュース

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら