ハピネット、タカラトミー系ビデオゲーム流通トイズユニオンを買収、完全子会社化 | GameBusiness.jp

ハピネット、タカラトミー系ビデオゲーム流通トイズユニオンを買収、完全子会社化

玩具や映像・音楽ソフトの卸・中間流通の大手ハピネットは、ビデオゲーム関連商材の卸・中間流通大手トイズユニオンの全株式を取得する。7月16日に明らかにした。

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玩具や映像・音楽ソフトの卸・中間流通の大手ハピネットは、ビデオゲーム関連商材の卸・中間流通大手トイズユニオンの全株式を取得する。7月16日に明らかにした。

トイズユニオンの株式は、現在、タカラトミーグループのタカラトミー販売が100%保有する。ハピネットはタカラトミー販売より議決権のある全株式1万1200株を18億5000万円で取得する。7月16日に譲渡、完全子会社化する。

トイズユニオンは、平成25年3月期の売上高が353億円5700万円、営業利益は2億9900万円、経常利益は3億9300万円、当期純利益は1億9400万円、過去3年間黒字を続けている。ハピネットはトイズユニオンの子会社化で、平成26年3月期の連結売上高を1800億円から2050億円に上方修正する。利益面での業績予想の変更は行わない。

ハピネットは、これまで玩具や映像・音楽ソフトの流通は強かったが、ゲーム機やゲームソフトは比較的手薄だった。トイズユニオンがグループに加わることで、エンタテイメント分野の総合中間流通として事業の幅が広がる。

また、今回、注目されるのは、ハピネットがバンダイナムコグループの持分法適用会社であることだ。国内の玩具市場を二分する玩具グループ間での会社の異動、M&Aとなった。ハピネットは、これまでもバンダイナムコグループに捉われず広く事業を行ってきたが、それでも異例の展開だ。

こうした背景には、少子化が進むなかで、市場の成長に限りがあるエンタテイメント商材流通の生き残り戦略が垣間見える。関連会社を売却するタカラトミーグループは、利益率の低いビデオゲームの中間流通から撤退することで、資金などの経営資源をより得意とする玩具の中核事業に集中する。

一方、ハピネットは事業規模と商材の幅を拡大することで、市場で規模の利益を目指す。効率化やシナジー効果が狙える。中間流通に限らず、エンタテイメント業界では、今後もグループを超えた再編の可能性は高そうだ。
《アニメ!アニメ!ビズ》

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