【GDC 2013 Vol.94】ジンガが語る『FarmVille』長寿の秘訣 | GameBusiness.jp

【GDC 2013 Vol.94】ジンガが語る『FarmVille』長寿の秘訣

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GDCの壇上にZyngaからMike Perry氏とAbhinav Agrawa氏が立ちました。
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GDCの壇上にZyngaからMike Perry氏とAbhinav Agrawa氏が立ちました。"Why Won't FarmVille Go Away?"と題し、本作がなぜ長きにわたってプレイされ続けているのか、その理由を分析します。

Perry氏は20年以上ゲーム業界に関わってきたベテランで、PC・コンソール・携帯機などなど様々な分野で、デザイナーからプログラマーまで横断的に活躍してきた人物。一方のAgrawa氏は、『FarmVille』チームのリーダーで、以前はアマゾンウェブサービスに在籍していました。

『FarmVille』はFacebook向けに2009年6月に発売された農場運営をテーマとしたソーシャルゲーム。ピーク時の壇上にDAUは3,200万にも達し、「Best New Social/Online Game」に選ばれるなどGDC2010の段階から絶賛されていました。

どれくらい人気だったかについて、ゲーム内数値のアピールでは、28億の植林、169億の白ブドウ栽培など、もはや理解できない領域に達していました。ローンチ後3年半にわたりMAUベースでFacebookゲームトップ15ランキング内に鎮座しているのは伊達ではありません。

また、ユーザーによる楽しみ方の数々を紹介。ただ淡々とプレイするだけではない、アート的な面白さがあることを強調。さらに、本作のプレイヤーが典型的なゲーマーではなく、よりカジュアルな層がターゲットとなったことをアピールしました。

こうした偉業がどのように達成されたのか、10のレッスンに分けて解説されました。

1. 長期のクリエイティブとデザインの導線をプランせよ
定期的なゲーム要素の追加や、シーズンごとのイベント開催などを怠るなということです。

2. ひそかにゲームを進化させよ
ゲーム経済、レベリング、デコレーション、ゲームプレイ(農業)など、各要素を段階的に「リセット」し、それでいて常にテストを怠るなということです。

3. 長い目で見れば、保持率が最重要
プレイヤーを惹きつけ続けることこそが至上の課題で、1%の保持率が成果へ6割程度の影響を与えるとしました。そのセオリーにはユーザーを楽しませることや時間の概念などがあり、さらにそれらを厳密な計測をもってフォローアップすることが大事であるとのことです。

4. プレイヤーにゲームへ戻るよう思い出させるべし
ユーザーは放置していてもほとんど戻ってこないので、ゲームを思い出させるよう導線("Reminders")を敷くべきであるとしました。具体的にはFacebook上に情報を投稿するなど。そうした気配りが大変有効であると強調しています。

5. リマインダはゲームの中核と緊密でなければならない
よいゲームデザイン・導線・リピート性が揃っていなければなりません。具体的には、カウントダウンイベントなど。そうしたリマインダを定期的にバランスよく配分することが肝要としました。

6. 過ちは謙虚に受けとめよ
『FarmVille』ほどの人気タイトルでもミスを犯すときはあります。「Hawaian Paradise」拡張で新たな通貨を設定するなどしたことがプレイヤーから反感を得た事例を挙げ、そうした意見をフィードバックとしてただちにゲームへ反映させるべしとしました。

7. チームは同じミッションを持つべし
新要素を追加するにあたりデザイナーとプロジェクトマネージャーの対立が発生しがちであると指摘し、お互いの連携を密にすべく相互理解を推し進めるべきであると指摘しました。

8. プレイヤーはコンテンツに貪欲である
いわゆるコンプ欲の強いプレイヤーが『FarmVille』内にも多数います。そうしたコアゲーマーも満足させるべく充分なコンテンツを追加すべしとしました。

9. ロングランに向けてツールへの投資を怠るな
初期投資こそかかりますが、運営に必要なツールをケチってはならないとしました。最終的には、スタジオにかかるコストの90%を低減できたとのこと。

10. プレイヤーたちを定期的に驚かせ、そして喜ばせよ
魅力的なキャラクター、ストーリーテリング、報酬の設定など。ここまでに述べた9つの要素すべてはこの「プレイヤーを常に驚かせ喜ばせ続ける」ことに繋がると強く主張しました。

最後に、「学び続けよ」("Keep Learning!")として締めくくったZynga。人気を博した『2』がKing.comの『Candy Crush Saga』に王座を奪われた今語るからこそ、一見すると当たり前に感じられる教訓からも1つ1つに重みがあります。
《GameBusiness.jp》

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