3年前は影も形も無かったソーシャルゲームという市場が爆発的に拡大し、ジンガを筆頭に多くのベンチャー企業が急成長を遂げました。その一社で、英国に拠点を置くPlayshiの創業者であるKristian Segerstrale氏(後に総額4億ドルで会社をエレクトロニック・アーツに売却)は、facebookが巻き起こしたゴールドラッシュは終わったと話します。「2年半前はゼロだった市場を2億人のアクティブユーザーが存在するまでに成長させたfacebookの手腕は素晴らしいものがあります。でも、今は踊り場にきていて、少し減少も見られます」facebookはアクティビティフィードの規制を強くし、自分のウォールに他人のアクティビティフィードが表示されないように変更しました。それによりバイラルが弱くなり、ユーザーの獲得が難しくなったと言われます。そして決定的に重要なものが口コミではなく、広告になり、「ベンチャーにとってのゴールドラッシュは終わった」と言います。さらに「フランチャイズを持たない会社は厳しくなってくる」とします。PlayfishはEA傘下であり、EAのフランチャイズやハリーポッターなどを利用できる可能性があります(実際にマッデンなどをリリース)。ただし、同氏は悲観的なだけでなく、「ソーシャルゲームには、まだマリオやHaloは登場していない」とし、この分野を代表するようなゲームが登場することで、更なる成長の芽があるのでは、としました。
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