同証券では、オンライン広告は緩やかだが伸びていることに加え、アプリケーションのアイテム販売も伸び始めていると評価しつつ、ソーシャルゲームに比べてユーザー課金の拡大には限界があるため、株価の上昇余地は少ないと考えた、とのこと。今後の業績予想については、2011年3月期の営業利益が36億円(前期比29.5%増)、2012年3月期は44億円(前期比24.6%増)、2013年3月期は58億円(前期比30.2%増)としています。
また、「mixiチェック」や「mixiボイス」など、続々と投入される新しい機能について、考え抜かれたサービスと深いユーザーエクスペリエンスを提供していると高く評価し、ユーザーコミュニティに受け入れられるとみているようです。ユーザー満足度を重点とするミクシィのモデルについて、利益の最大化を目指すというより、新規事業を構築するベンチャー企業的な側面を有している、と評しています。
今後の収益拡大の要因としては、同証券は、スマートフォンの普及による広告需要の拡大をあげています。リアルソーシャルグラフに基づくSNSである「mixi」は、ユーザーのゲームプレイが中心になる他のSNSに比べて高い広告価値を持ちうると考えているようです。また、提供されるアプリ数についても足元で増加しており、ユーザーが新サービスを受け入れるにつれて、アプリ数は今後も伸びていくと予想しています。