【E3 2010】充実のラインナップで畳みかける、SCEプレスカンファレンス | GameBusiness.jp

【E3 2010】充実のラインナップで畳みかける、SCEプレスカンファレンス

ソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ(SCEA)は14日(現地時間)、恒例のプレスカンファレンスを開催しました。

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ソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ(SCEA)は14日(現地時間)、恒例のプレスカンファレンスを開催しました。
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ソニー・コンピュータエンタテインメント・アメリカ(SCEA)は14日(現地時間)、恒例のプレスカンファレンスを開催しました。

最大のニュースはPS3向けの新型コントローラ『PlayStation Move』の発売日が決定したことでしょう。欧州、北米と続いて日本でも10月21日に発売されます。国内価格は『Moveモーションコントローラ』単体で3980円。既に発売されているUSBカメラの『プレイステーションEye』(2980円)と組み合わせて使用することになります。

このほか移動制御などを行う『Moveナビゲーションコントローラ』は2980円。Moveモーションコントローラ、プレイステーションEye、専用ソフト『Sing and Draw(仮称)』がセットになった『Moveスターターパック』も5980円で限定発売されます。家庭のコンセントにつないで充電できる『充電スタンド』(2480円)、『シューティングアタッチメント』(1480円)などの周辺機器も順次発売される予定です。

Moveモーションコントローラだけなら3980円ヌンチャク風のMoveナビゲーションコントローラも発売Moveスターターパックは日米で価格とソフトが異なる


さて、ここで改めてプレスカンファレンスの内容について整理していきましょう。SCEに限らず、あらゆるプレスカンファレンスにはコンセプトがあり、伝えたいテーマがあります。今年度はマイクロソフト、任天堂、SCEAの順番に開催されたこともあり、いささか脱線して3社の方向性を検証すると、マイクロソフトはゲーマー向けソフトとKinect、任天堂は新作『ゼルダ』とニンテンドー3DSと、テーマがはっきりしていました。

しかしSCEAのテーマが『MOVE』だったかというと、さにあらず。内容は大きくPS3・PS2・PSP・PLAYSTATION Networkという4部構成でしたが、その合間に行きつ戻りつするように、大量のゲームトレーラーや実機デモが披露されました。内容も立体視あり、MOVEありと寄せ鍋状態。あえていえばPS1初期のCMコピーにもあった「すべてのゲームはここに集まる」でしょうか。この傾向は久夛良木健氏が退任し、平井一夫体制になった2007年のE3以降から踏襲されているスタイルです。

SCEAのジャック・トレットンCEOが総合司会を務めたPSの遺伝子について語るSCEIの平井一夫CEO


■立体視とMoveが2大テーマ

イベントはFPSの大ヒット作『KILLZONE3』を皮切りにスタートしました。同作は立体視タイトルの目玉で、専用グラスを用いての実機デモ鑑賞です。冒頭で登壇した平井氏は、PSフォーマットの遺伝子は「技術のイノベーション」と「コンテンツ」の二本柱だと説明し、それが融合して今回、立体視ゲームが生まれたと説明。あらゆるコンテンツの中でも、作り手が立体視に向けて最適な内容に調整できるゲームの世界は、もっとも立体視に向いたジャンルだと強調しました。

実際『KILLZONE3』のような一人称視点と立体視との相生の良さは想像以上で、まさに銃撃戦の中に放り出された雰囲気です(ゲームに限らず、あらゆる戦争映画は立体視が標準になるかもしれません)。家庭に普及するには時間がかかりそうですが、映画『アバター』のヒットのように、一度体験すると戻れないでしょう。このほか『グランツーリスモ5』『CRYSIS2』などが立体視対応ゲームとして登場します。

ついで『Move』のデモでは、魔法使いになって冒険をするファンタジーアクション風のゲーム『SORCERY(仮称)』が目を引きました。Moveモーションコントローラを魔法使いの杖に見立てて操作し、ファイヤーボールやミニ竜巻などで攻撃したり、さまざまなアクションがくりだせます。PS2時代の『Eye toy』では難しかったタイプのゲームで、Moveならではのソフトといった感じです。

国内向けのMove対応ソフトには『バイオハザード5 Alternative Edition』『スポーツチャンピオン』など、発売済みの物もあわせて18タイトルがアナウンスされています。『HEAVY RAIN -心の軋むとき-』など、他機種に比べてゲーマー向けタイトルが多いのもMoveの特徴です。専用コントローラを使うことで、『持つ』アクションを基軸にしたゲームが多いようにも感じられました。Kinectのように全身を使うのではなく、何か道具が必要なシチュエーションが中心。そしてWiiより高精度な操作ができる、といったところでしょうか。

杖に見立ててプレイする『SORCERY(仮称)』円形メニューからコントローラで魔法を選択左手で移動、右手でアクションの操作体系だ


さらに立体視とMoveの両方に対応するソフトとして『THE FIGHT LIGHTS OUT』『EYE PET』『TUMBLE』『MLB10 THE SHOW』の紹介がありました。話は前後しますが、『KILLZONE3』も両方に対応するとしています。

過去にもグラフィックスが2Dから3Dに変わったことで、コントローラが十字ボタンからアナログスティックとなり、新しいゲームデザインが可能になりました。3Dゲームで「ドットよけ」などが死語になった一方で、新しく箱庭ゲームなどが登場したのは一例です。このように映像とコントローラとゲーム内容は三位一体の関係にあります。

しかし、これまで入力デバイスがモーション操作になっても、映像出力は平面のままでした。これががMoveと立体視ではじめて、両者が共に進化することになります。音声のサラウンド効果も加わって、ここから新しいゲームの可能性が広がることが期待されます。

■マルチタイトルでは特典が充実

サードパーティのマルチタイトルでも、さまざまな「特典」が告げられ、お得感が強調されました。まずEAからは同社のプレスカンファレンスでも紹介された『Medal of Honor』『DeadSpace 2』のPS3版についてアナウンスがありました。

今回は中東が舞台の現代戦になった誘導ミサイルで敵兵を一網打尽に第1作のHDリマスター版が特典に付属


『Medal of Honor』はLAスタジオに加えて、長く『バトルフィールド』シリーズを開発してきたDICEスタジオがマルチプレイを担当。テーマも第二次世界大戦から現代戦に変わり、名実ともにリフレッシュされた人気FPSの最新作です。こちらにはシリーズ第一弾で2002年に発売された『Medal of Honor Frontline』(邦題:メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦)のHDリマスター版が特典につけられます。

同じく『DeadSpace 2』は映画『エイリアン』を彷彿とさせるホラーFPSで、Move対応版の『DeadSpace Extraction』が付属するとのこと。『Extraction』はWii向けに発売された外伝的な作品です。画面はもちろんHDリマスターで、Wii版をプレイしていないユーザーには朗報でしょう。

主人公は第一作と同じアイザック・クラーク前作にも増して強大な敵が襲いかかる外伝の『Extraction』が特典に付属


そしてサプライズともいえたのが、『Portal 2』のPS3版発売です。本作は『Half-Life』シリーズで有名な、Valve社のSourceエンジンをベースに作られたパズルアクションの続編です。CEOのGabe Newell氏は以前よりコンシューマ、中でもPS3に辛辣な発言で知られていましたが、これを機会に『Left4Dead』といった人気シリーズのマルチ展開が進むことが期待されます。

このほかシリーズ最新作の『Assasins Creed Brotherhood』では、マルチプレーヤー対戦モードの内容を公開。『11』に続く新作MMORPGの『ファイナルファンタジー XIV』のトレーラー上映もありました。話は前後しますが、セカンドパーティタイトルでも『グランツーリスモ 5』の11月2日発売が決定。UGCの要素を取り込んで大ヒットした『Little Big Planet 2』の紹介もありました。

発売日が決定した『グランツーリスモ5』マルチプレイで遊べる『Assasins Creed Brotherhood』PSPにカメラを装着して遊ぶ『inviZimals』


PSP関連では、本体に専用カメラを装着して遊ぶ代替現実系ゲーム『inviZimals』が目を引きました。PSN関連では全世界のアカウント登録数が5000万を突破したこと。さらに加入者限定のサービスや機能が楽しめる定額制サービスパッケージ『PlayStation Plus』が6月29日から全世界でスタートすると発表されました。日本では500円(30日)、5000円(365日)の2種類が選べ、▽ゲームトライアル▽フリープレイ▽スペシャル▽ディスカウント▽先行体験▽自動ダウンロードのサービスが受けられます。

そして「最後にもう一つだけ」と付け加えられ、ステージ上にマスコットキャラクターで、ダークなイメージのピエロ「Sweet Tooth」が運転する武装バンが登場。老舗フランチャイズのカーコンバットアクション最新作『Twisted Metal』が紹介されました。日本ではそれほど話題にならなかったタイトルですが、このサプライズに会場は大興奮。デモプレイの余韻もさめやらぬまま、幕引きとなりました。

画面に大きくSweet Toothが登場ステージ上を武装バンで乗り付けアピールゲームはカーコンバットアクションだ


このように約2時間のプレゼン時間をめいっぱいに使って、次から次へと新作タイトルを紹介。他社が自社タイトルを中心にプレゼンしたのに対して、SCEAではサードパーティタイトルにも多く時間を割いたのも印象的でした(もっとも『特典』などの差別化も忘れませんでしたが)。ゲームソフト中心の内容だったためメリハリが乏しく、時間以上に長く感じられた印象も受けましたが、少なくとも年末商戦に向けて、ゲーム不足に悩まされることはなさそうです。
《小野憲史》

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