公益財団法人ユニジャパンは2026年8月20日、東京国際映画祭(TIFF)併設のコンテンツマーケット「TIFFCOM 2026」で開催される「Tokyo IP Market: Adaptation & Remake(TIPM)」について、第2回の参加IPホルダー第一弾を明らかにした。
決まったのは出版社と映画・映像制作会社の計8社。アミューズクリエイティブスタジオ、KADOKAWA、日本文芸社、日本アニメーション、松竹、主婦と生活社、スクウェア・エニックス、東映(アルファベット順)が名を連ねる。会期中はハリウッドを含む欧米・アジア各国の映像プロデューサーが来場し、日本IPの映像化権やリメイク権を求めた商談が交わされる見込みだ。
23回目となる「TIFFCOM 2026」は、映画祭期間中の10月28日(水)から30日(金)までの3日間、東京都立産業貿易センター浜松町館で開かれる。映画、TV、アニメなど多彩なコンテンツホルダーと、各国の有力バイヤー・プロデューサーが世界から集まる場だ。
世界的な日本IP需要を背景に、参加企業・業種を多様化
TIPMは、日本のIP(知的財産)の海外映像化とリメイク権取引を促す中核プログラムである。世界市場で日本IPの需要が高まっていることを受け、TIFFCOMは2023年、マンガや小説などの原作映像化権をマッチングする「Tokyo Story Market」を立ち上げた。これが昨年リニューアルされ、映像制作会社などが持つ既存作品のリメイク権も商談の対象に加わった。
2026年5月には、カンヌ映画祭併設で世界最大の映画マーケット「マルシェ・デュ・フィルム」にも「Japan IP Market」として出張出展。グローバル展開のペースを上げている。
リニューアル後2回目となる今年は、参加企業と業種の幅をさらに広げ、世界の映像プロデューサーとの接点づくりを狙う。海外有力プロデューサーとの個別商談やオープンピッチに加え、IP関連のカンファレンスやピッチイベントも予定されている。各イベントの詳細は公式サイトやSNS、プレスリリースで随時発表される。
参加各社が持ち込むIPは幅広い。KADOKAWAは小説、ライトノベル、コミック、映画と多方面にIPを抱え、豊富な映像化実績を武器に作品を提案する。日本文芸社は、『ガンニバル』『鬼ゴロシ』を生み出した実績を紹介しつつ、レジェンドIPから最新のトレンド作まで、ホラーやサスペンスなど骨太で重厚感のあるストーリーを求めるプロデューサーに向けて参加する。創業131年の松竹は、小津作品から最新作まで、ドラマ、スリラー、ホラー、アクション、コメディなど多彩な作品を世界に向けて紹介する。
スクウェア・エニックスは、ゲームのグローバル展開だけでなく、『鋼の錬金術師』『ソウルイーター』『賭ケグルイ』といったヒット漫画を持つ主要出版社としての顔もアピールする。東映は『スーパー戦隊』『百円の恋』などのリメイク権セールスに加え、海外共同製作の専門部署を持つ点が強みだ。ほかに、電子コミックを起点としたIP企画・制作に強いアミューズクリエイティブスタジオ、オリジナルの新企画と過去作品のリメイク企画を携える日本アニメーション、創業80周年でアニメ・実写化の実績が豊富な主婦と生活社も加わる。
カンヌでも高評価
リブランディング初年度の昨年は、KADOKAWA、講談社、日本文芸社、主婦と生活社、スクウェア・エニックス、東映の6社が参加し、海外プロデューサーとの対面商談が活発に行われた。今年5月のカンヌ映画祭「マルシェ・デュ・フィルム」への出展では、IPホルダー7社が現地に渡り、日本IPのポテンシャルを世界にアピールしている。
カンヌでの共催イベント「Japan IP Market」には、商談参加者から好意的な声が寄せられた。セールスエージェントのGoodfellasの買付担当者は「機能的で良いマーケットだった。東京でもぜひ参加したい」。パリを拠点に実写制作を手掛けるFelicity Productionの製作担当者は「日本側からも共同製作について質問が出るなど、双方向のミーティングができた。秋のTIFFCOMにもぜひ参加したい」と語り、商談の成果に手応えをのぞかせた。
第2回「Tokyo IP Market: Adaptation & Remake」の会期は2026年10月28日(水)から30日(金)。会場は東京都立産業貿易センター浜松町館2階(「TIFFCOM 2026」内)で、個別商談やオープンピッチなどを実施する予定だ。詳細はTIPM公式サイト(https://tiffcom.jp/tipm/ )で随時案内される。会場に入るにはビジターバッジの登録が必要。








