
マーベラスは2026年7月31日、中国テンセント(Tencent Holdings Limited)の完全子会社であるImage Frame Investment (HK) Limitedとの資本業務提携を解消すると発表しました。2020年5月に締結され、約6年にわたって継続されてきた本提携は、テンセントグループによる投資ポートフォリオの見直しを受けて終了します。これに伴い、『牧場物語』IPのモバイルゲーム開発中止や、セガ元社長・中山隼雄氏の筆頭株主復帰といった株主構成の大幅な変動も明らかになりました。
資本業務提携の解消
マーベラスとImage Frame Investmentは2020年5月25日付で資本業務提携契約を締結。第三者割当増資と株式売出しにより、Image Frame Investmentはマーベラスの議決権の約20%を取得し、筆頭株主となっていました。当時は5G時代を見据えた新規IP創出やグローバル展開の加速を目的とした大型提携でした。
しかし、テンセントグループが世界的な投資ポートフォリオの見直しと資本配分方針の再検討を進める中、Image Frame Investmentからマーベラス株式の売却意向が示されました。2026年6月にはBloombergが、テンセントがマーベラスを含む複数の日本ゲーム会社への投資から撤退を協議していると報じており、今回の正式発表はその動きを裏付ける形となりました。
両社で協議を重ねた結果、7月31日付で資本業務提携を解消することで合意。2020年5月25日付の資本業務提携契約は終了しますが、2019年3月に締結された『牧場物語』IPのモバイルゲーム展開に係るライセンス契約、およびその他の個別契約は引き続き継続されます。
『牧場物語』モバイルゲームの開発中止
テンセントグループは、事業環境や事業採算性などを総合的に勘案した結果、2019年3月のライセンス契約に基づき開発を進めていた『牧場物語』IPのモバイルゲーム特定タイトルについて、開発を中止する旨をマーベラスに通知しました。
なお、ライセンス契約自体は引き続き有効であり、今回の開発中止が両社間の契約関係に与える影響はないとされています。
社外取締役の辞任と株主構成の変化
資本業務提携の解消に伴い、テンセントグループ出身の社外取締役Shin Joon Oh氏が7月31日付で辞任しました。マーベラスは法令および定款に定める取締役の員数は満たしているとしています。
また、マーベラスは自己株式取得、SBI証券による株式取得、および国内事業会社による株式取得を組み合わせた資本政策を実施。これにより、Image Frame Investmentの議決権所有割合は20.01%から0.99%まで低下します。
代わって、セガ元社長として知られる中山隼雄氏が議決権所有割合16.05%で筆頭株主に、アミューズキャピタルインベストメントが10.16%で第2位の主要株主となります。
業績への影響
マーベラスは、今回の一連の事項が2027年3月期の連結業績に与える影響は軽微であるとしています。
『牧場物語』『閃乱カグラ』『DAEMON X MACHINA』などのIPを手がけるマーベラスは、東証プライム市場に上場(コード:7844)。2020年の資本業務提携時には約49億円を調達し、新規IP創出や既存IPのグローバル展開を推進してきましたが、約6年での提携解消となりました。









