
Jiteraは2026年6月9日、同社が提供するAIコンテキストプラットフォーム「Jitera」がカプコンのWEBプロダクション室に導入され、本格運用が開始されたと発表しました。
6年分の暗黙知をAIに集約
カプコンのWEBプロダクション室では、担当者の入れ替わりや退職により長期プロジェクトの開発経緯がブラックボックス化していることや、担当者が変わるたびにノウハウが失われ引き継ぎコストが高いこと、各種AIツールをエンジニアが個人で利用しており組織として統一・管理できていないことが課題となっていました。
導入の最大の決め手は、ソースコードとドキュメントを連携し、コンテキストとしてAIに引き継ぐことができる点です。既存のリポジトリやドキュメントを読み込ませるだけで現場の知識を踏まえた回答が得られ、コードを書くことと次の担当者のために記録を残すことが同じ作業の中で自然に完結するとしています。

CAPCOM IDシステムで仕様の可視化に効果
具体的な成果として、運用開始から5年が経過したCAPCOM IDなどのシステムにおいて、Jiteraを使ったリバースエンジニアリングによる仕様の可視化が効果を発揮したとのことです。IaC(Infrastructure as Code)コードのAI解析・ドキュメント化により、インフラの引き継ぎコストの低減にも貢献しています。さらにClaudeやChatGPTなど複数のAIモデルを一つのプラットフォームで使い分けられる点も、用途に応じた柔軟な活用を後押ししたとしています。
カプコンのWEBプロダクション室担当者は「以前は『やった方がいいとわかっていてもできなかった』ことが実現できるようになった」とコメントしており、今後は単純作業をAIに委譲して人間がより高度な判断・設計業務に集中する体制を目指すとともに、リアルタイムでのドキュメント共同編集やコンテキスト共有機能を活用したチーム全体への展開を検討しているとのことです。






