ゲームを語り合おう ニューヨーク市立図書館で開かれている「ゲームのディスカッションクラブ」 | GameBusiness.jp

ゲームを語り合おう ニューヨーク市立図書館で開かれている「ゲームのディスカッションクラブ」

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米国の映画やドラマなどで図書館のシーンになると、本について語り合っている人たちが出てくるのを見たことがないでしょうか?
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米国の映画やドラマなどで図書館のシーンになると、本について語り合っている人たちが出てくるのを見たことがないでしょうか?

「ブッククラブ」と呼ばれるあの集まりは同じ本を読んでグループディスカッションを行うものですが、なんと 2012 年 5 月、ニューヨーク市のMid-Manhattan 図書館では「NYPLarcade Game Club」と呼ばれる「ゲームクラブ」が立ち上げられたと Polygon.com が報じています。

このクラブは同図書館の図書館員、Thomas Knowlton 氏が開催している集まりで、ブッククラブと同様に同じゲームを遊び、その後グループディスカッションを行うクラブとして活動しているとのこと。

Knowlton 氏はこれまでも図書館員として小説や映画についてのクラブも開催してきましたが、立ち上げのきっかけとなったのは NY のインディーゲームシーンの盛り上がりだったそうで、それから 1 年ほど「NYのゲームシーンがこんなに面白いことになっているのに図書館にはできることはないのだろうか?」と考え、ある日ゲームクラブのアイデアをひらめいたとのこと。そしてこの 5 月についに第一回を開催。記念すべき初ミーティングでは、ThatGameCompany の『Journey (風ノ旅ビト)』を取り上げたそうです。

Knowlton 氏は特にインディーゲーム開発に可能性を見出し、クラブミーティングのような手法に適合する可能性を見出しました。「インディーゲームは短いし、自己完結した体験であることが多く、結果としてゲーマーかどうかに関係なく “臨場性” をもたらしてくれる。それはよりボリュームの大きいAAAタイトルでは難しいことです。また、多くのインディーゲームが ”個人的” であることも大きな要因でした」。

気になる会の内容はというと、まず Knowlton 氏が 5〜10 分ほどかけて対象とするタイトルのゲームデザイン要素について話し、その後メンバーが 1 時間半ほどかけて順番にゲームをプレイ、最後に 1 時間半かけてプレイした体験についてグループディスカッションを行うという流れで行われているとのこと。

進行時に注意することとして Knowlton 氏は以下のように述べています。

「会では主にナラティブについて話すのですが、ひとつ隠し議題として、議論をゲームデザインとゲームメカニクスにもっていき、それが体験にどのような影響を与えたのかについて議論するようにしています」
「この会では、そのゲームにしかない要素を明らかにし、そのインタラクティブ性が映画とどう異なるのか? について引き出すことを試みているんです」

クラブは 5 月の立ち上げの後、一作についておよそ 1 ヶ月ほどかけながらこれまでに 3 回を開催、現在は4回目の1/3が終わったところと、好評のようです。

参加者は 15 〜 20 人ほど、常連メンバーもいるものの多くはないとのこと。時には遊んだことのあるゲームのミーティングにきてくれる方もいるそうで、Knowlton 氏は、面と向かって話し合えるところに価値があり、物理的な場所があるということが大きな要因ではないかと分析しています。

また興味深いことに、参加者の中には普段ゲームを遊ばない人もいるそうで、記事中では「中には自分では遊びたくない人もいて、そういう人は1時間半誰かが遊ぶのを見ています。そういう人たちは、(ゲームに) すごく興味があるのです」といった発言もありました。


今後は 1 日かけて長時間じっくり進めることも考えており、特に小島秀夫監督の作品には “非ゲーマーでも瞬時に惹きつける” 要素があると評し、、『Metal Gear Rising: Revengeance (メタルギア ライジング?リベンジェンス )』が出たらぜひ取り上げてみたいと考えているそうです。
《矢澤竜太》

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