KRAFTON、半期ベースで過去最高の売上高1兆5,362億ウォンに…「PUBG: BATTLEGROUNDS IP」を中心に成長 | GameBusiness.jp

KRAFTON、半期ベースで過去最高の売上高1兆5,362億ウォンに…「PUBG: BATTLEGROUNDS IP」を中心に成長

AIイノベーションや周辺産業への投資も行い、グローバル市場でも成長を加速させています。

企業動向 業績
KRAFTON、半期ベースで過去最高の売上高1兆5,362億ウォンに…「PUBG: BATTLEGROUNDS IP」を中心に成長
  • KRAFTON、半期ベースで過去最高の売上高1兆5,362億ウォンに…「PUBG: BATTLEGROUNDS IP」を中心に成長

KRAFTONは、2025年上半期および第2四半期の経営実績を公開しました。韓国採用国際会計基準(K-IFRS)を適用した連結財務諸表に基づき、2025年上半期の売上は1兆5362億ウォン、営業利益7033億ウォンとなり、半期ベースで過去最高を記録しました。

昨年同期比では売上高が11.9%増、営業利益は9.5%増となります。また、第2四半期の売上高は6620億ウォン営業利益は2460億ウォンでした。

■RAFTON連結財務諸表基準、2025年上半期累計営業(暫定)実績(単位:億ウォン)


今年半期の実績

(2025年上半期)

前年同期実績

(2024年上半期)

前期比増減率

(%)

売上高

15,362

13,729

11.9

営業利益

7,033

6,426

9.5

■KRAFTON連結財務諸表基準、2025年第2四半期累計営業(暫定)実績(単位:億ウォン)


当期実績

(2025年第2四半期)

前四半期実績

(2025年第1四半期)

前年同期実績

(2024年第2四半期)

売上高

6,620

8,742

7,070

営業利益

2,460

4,573

3,321

上半期の事業部門別売上高は、PCが5432億ウォン、モバイルが9600億ウォン、コンソール・その他が330億ウォン。PCプラットフォームでは「PUBG: BATTLEGROUNDS IP」を中心に堅調な成長を維持しています。特にバトルロイヤルゲーム『PUBG: BATTLEGROUNDS』は、4月に実施したキャラクターアップグレードシステム「コンテンツ」の大型アップデートが成長を牽引しました。

モバイルプラットフォームでは、『PUBGM』へのレベルアップ可能な衣装スキン「X-Suit」実装が、売上に貢献。『BATTLEGROUNDS MOBILE INDIA』(『BGMI』)は、ローカライズ戦略により、インド企業とのコラボレーションやユーザーカスタマイズ型のマーケティングコンテンツを展開し、存在感を強化しました。

下半期の動きとして、『PUBG: BATTLEGROUNDS』とフランスの自動車ブランド「Bugatti(ブガッティ)」やK-POPアーティスト「aespa(エスパ)」とのグローバルコラボレーション企画が注目されます。同社は、ジャンルやプラットフォームを超えて「PUBG: BATTLEGROUNDS」IPの世界観を拡張していく計画です。

トップダウン型タクティカルシューティングゲーム『PUBG: BLINDSPOT』は、8月にドイツで開催されるゲームイベント「gamescom」で披露される予定です。エクストラクションシューター『Project Black Budget』は、下半期にクローズドテストを予定しています。

KRAFTONは、新規タイトル開発に投資しており、優秀な人材を確保し、計約13のゲームプロジェクトを始動しました。これは、2025年初めに掲げた「ビッグフランチャイズIPの確保」を目指す5カ年計画の一環となります。今後もスタジオの能力を拡大し、ジャンルや地域を越えた新規タイトルへの投資を進めるとしています。

パブリッシング領域では、7月に期間限定の体験版を配信した「EF Games」開発の車両アクションゲーム『Rivals Hover League』を皮切りに、柔軟かつスケーラブルな2PPモデルを確立しました。現在も複数の2PPタイトルを開発中で、外部パートナーとの協業体制を構築しています。

また、早期アクセス版を配信している『inZOI』は、長期的なグローバルライブサービスを視野に入れ、プレイヤーコミュニティからのフィードバックを受けて改善を重ね、関係性を強化していく計画です。

KRAFTONは、AIイノベーションへの投資も進めています。6月には、大規模言語モデル(LLM)を基盤としたAIエージェントのゲーム遂行能力を評価するベンチマーク「Orak(オラク)」を公開しました。また、SK Telecom社と共同で「Post-training技法」を開発。これら3つの7B(70億パラメータ)のオープンソース言語モデルに適用することで、ゲーム関連の推論パフォーマンスを向上させました。今後は、これらのモデルを改良し、より高度な推論や意思決定が必要なゲームへの応用を目指しています。

さらに、KRAFTONは周辺産業への投資も拡大しています。4月には韓国のゲーム開発会社Neptune Companyの筆頭株主となり、7月には300本以上のアニメーション制作委員会に参加してきた日本の広告会社ADKグループに戦略的投資を実施しました。また、米国のゲーム開発会社Eleventh Hour Gamesを買収し、アクションRPG『Last Epoch(ラストエポック)』をポートフォリオに追加。グローバル市場における認知度と影響力の向上を図る方針です。

《GameBusiness.jp》

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい
【注目の記事】[PR]

関連ニュース

特集

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら