
総合エンターテインメント企業HIKEは、6月24日にマネジメント・バイアウト(MBO)の実施を発表しました。同社代表取締役である三上政高氏らが2025年4月に設立したHIKE Holdingsが外部からの資金調達を実施し、協議のうえで親会社のポールトゥウィンホールディングスが保有する同社の全株式を取得したとのことです。
HIKEは、2018年に設立され、エンタメ領域における事業パートナーとして、「創り、届ける」B2C事業と、「価値を共創する」B2B事業の両軸を展開するハイブリッド型の事業モデルを強みとして成長を続けてきました。
同社の事業は、アニメーション、ライブエンターテイメント、マーチャンダイジング、ライツマネジメント、ゲーム開発、コンテンツマーケティング・プロモーション、クリエイティブプロダクション、AX・DXソリューション、グローバルHRなど、多岐にわたっています。
MBOの実施は、テクノロジーと市場環境の変化が加速する中で、同社が持つ多面的な事業構造のポテンシャルをさらに引き出すには、よりスピーディーかつ柔軟な経営判断と、成長戦略に応じた機動的な資本政策の運用が不可欠であるとの認識に至ったためだと説明しています。
一方、ポールトゥウィンホールディングスは、HIKEおよびその子会社はMBO、アクアプラスおよびその子会社はよりシナジーの見込まれる第三者への株式譲渡という形で、メディアコンテンツ事業から撤退することを発表しました。
MBOにより、HIKEは経営の独立性を高めつつ、中長期的視点に立った資本政策の柔軟な運用を可能とする体制を構築し、さらなる企業価値の向上と持続的な成長を目指すとしています。
なお、本件により同社はポールトゥウィンホールディングスの連結子会社ではなくなりますが、今後も同グループとは業務提携関係を継続し、成長に向けて連携を図っていく方針です。