半導体素子メーカー・AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)のゲーミングソリューション&マーケティング担当チーフアーキテクトのフランク・アゾール氏は、同社が8GB VRAMのGPUを提供し続けている理由について、「ゲーマーの大多数はまだフルHDでプレイしており、8GB以上のメモリを使うことはないから」とX(旧Twitter)で説明しました。
世界中でプレイされているゲームのほとんどはeスポーツ系のタイトルと報告

同氏は世界中でプレイされているゲームのほとんどはeスポーツ系のタイトルであり、市場がなければ製品を開発しない旨をXで説明。「8GBで物足りない場合は16GBのモデルもある。同じGPUでも妥協はなく、メモリの選択肢があるだけだ」とコメントしました。
またSteamが毎月公開しているSteamハードウェア&ソフトウェア調査によると、2025年4月度のデータでは55.27%のユーザーがフルHDのモニターを使用していることが明らかになっています。少なくともSteamにおいては、半数以上のゲーマーがフルHDでゲームを楽しんでいる模様です。
GPUの使用割合は「GeForce RTX 4060 Laptop」が1位、「RTX 3060」が2位となっているほか、「GTX 1650」が4位にランクインしています。
「RTX 3060」は2月度の調査で使用率の王者から退いたことが明らかになっていましたが、SteamゲーマーのGPUとしては依然として高いシェア率を誇っています。昨今のAAAタイトルでは高いスペックを要求するものが散見される中、AMDはハイエンドモデル以外の需要も見据えて販売方針を定めているようです。
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