
『PAYDAY』シリーズの開発元であるStarbreeze Entertainmentは、『PAYDAY 3』のパブリッシング権をPLAIONから完全に取得する契約を締結したと発表しました。同社の取締役であるトーマス・リンドグレン氏は、パブリッシング権の取得により同作のコンテンツ開発ロードマップを大幅に加速させ、フランチャイズ全体でより幅広いビジネスチャンスを追求できるようになると報告しています。
『PAYDAY 3』開発元がパブリッシング権を取得

2023年9月に発売された『PAYDAY 3』はシリーズで10年ぶりの最新作として大きな期待が寄せられていましたが、ゲームシステムの変更やマッチメイキングに関するサーバーの問題などが指摘され厳しい評価を受けました。Starbreezeの2024年度会計報告書では、本作の不振を回復できないまま年間約28億円の損失を計上したと発表しています。
3,300万スウェーデン・クローナ(日本円約4億9,000万円)規模となる今回の契約について同社は、現在のパブリッシング契約の終了を示すものであると同時に、将来の『PAYDAY』シリーズにおけるPLAIONとの長期的なパートナーシップの基礎を築くものでもあるとコメント。資金調達のために発行済株式総数の10%に相当する新株を発行すると報告しました。
人気Co-op強盗FPSシリーズの最新作として発売されるも不振が続いている『PAYDAY 3』について、Starbreezeは2024年4月に同社のCEOを解任し、同年9月にはゲームディレクターを交代していました。今回のパブリッシング権の取得という新たな施策で本作の低迷を乗り越えることができるのか、今後の動向に注目が高まっています。
『PAYDAY 3』はPC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中です。