宇宙シム『X4: Foundations』拡張「Cradle of Humanity」発売記念!開発インタビュー「オンライン要素の大きなアップデートに取り組んでいる」 | GameBusiness.jp

宇宙シム『X4: Foundations』拡張「Cradle of Humanity」発売記念!開発インタビュー「オンライン要素の大きなアップデートに取り組んでいる」

拡張「Cradle of Humanity」もついに発売された大規模宇宙シム『X4: Foundations』開発に再びインタビュー!あの勢力が“きのこの山”の理由も明らかに?

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宇宙シム『X4: Foundations』拡張「Cradle of Humanity」発売記念!開発インタビュー「オンライン要素の大きなアップデートに取り組んでいる」
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PCネイティブな宇宙SFゲームジャンルの有名タイトルで、その詳細なオープンワールド経済要素は他に類を見ないことで知られる、オープンワールド宇宙船シム『X4: Foundations』。まさしくコアゲーマー向けな複雑なジャンルとしては珍しく日本語への対応もあり、一時は日本からの売上が大きく高まっていたとも伝えられています。


そんな同作ですが、2021年3月17日には待望の大型拡張第二弾「Cradle of Humanity」と、本体の大型無料アップデート4.0が配信に。今回、Game*Sparkではこれを記念し、再び同作開発のEGOSOFTへとインタビューを行うことにしました。今回はCEOのBernd Lehahn氏に加え、リードアーティストLino Thomas氏を交えて、同作を支えるメカデザインの話題を中心に触れていきます。過去のGame*Sparkのインタビューも合わせご覧ください。(1234





――『X4: Cradle of Humanity』発売おめでとうございます。今回も本作には多くのメカが追加されています。大小多数の宇宙船が搭乗する本作では、各勢力のメカは膨大な量にのぼります。これらのデザインは、一体どのようなプロセスで作られていくのでしょうか?


Lino Thomasデザインプロセスは、いくつかの段階に分けることができます。まず初めに、メカ(船)を作りたい派閥の、基本的な特徴を決めます。「彼らはかなり好戦的か?」「装甲が薄くても、速さを好むか?」「それとも防御的な行動を好むか?」等。これらの特徴をもとに、船の大事なポイント箇所を定義、いわゆる「ブロックアウト(概略の計画)」を立てて、ゲームに実装します。そして、これらはゲーム内でテストされ、バランス調整を繰返し、最終的に受け入れられた物(良かった物)が採用されるプロセスです。


――本作のメカは勢力ごとに異なるデザインラインを持っています。このデザインラインはどのような意図で作られてきたのでしょうか?


Lino Thomas種族にはそれぞれ特徴があり、造形からもイメージできる様にしてます。「その種族は攻撃的か?そうであれば、シャープなラインや、とがった形が適している」の様なイメージです。なぜなら、これらの形状が視覚的に「危険だ」と伝えれるからです。これらは「スプリット」の要素からの例です。


テラン(地球人)の場合は、優れたテクノロジーを表現したかったので、現代の自動車や高級ヨットにインスパイアされているクリーンな形状と力強いデザイン的文法を用いて表現しています。



――本シリーズではナンバリングが進むたびにメカデザインが大きく変わっていくのも特徴です。これらはゲームの要素によって変わっているのでしょうか?(『X4』ではプラットフォームへの着陸などを前提としたデザインにしたのか)


Lino Thomas「Form follows function(形態は機能に従う)」と言われる様に、『X4』では宇宙船のプラットフォームへ着陸、コクピットへアクセスする仕様を取り入れたため、リサイズが必要となりました。特に宇宙空間の動作と、そこからシームレスなプラットフォームへの着陸動作を両立させる必要があったため、メカデザインに関しては大きな影響がありました。



――メカデザインの変遷としてシリーズファンが驚いたのはテラディの大型艦船でしょう。『X Rebirth』以降、彼らの大型船はまるで「キノコ」のようなデザインに変わっていますが、これはなぜでしょう。その上、彼らの船は砲台の配置などが原因で他の勢力と比べ見劣りしてしまっているように思えます。


Lino Thomasテラディの性質は、防御的として知られています。強力なシールド、大きな貨物、制約のついた武器。平和主義ですよね。この「キノコ」のようなデザインにはメリットもありまして、エンジンシールドが強力になっているので、逃げながらも後続の宇宙船を迎え撃つこともできます。


――『Cradle of Humanity』の地球勢力には超大型砲を艦中央に備える戦艦が登場します。いままでの『X』シリーズではあまり見ることのなかったデザインですが、これはなにかアイディアの元があったのでしょうか?


Bernd Lehahn一般的に小型で機敏な宇宙船の艦中央に備える武器は、主力艦隊に対してほぼ意味を持ちません。低速な主力艦隊を相手にするほど、そのような武器は意味がありませんでした。しかし、この大きな欠点を塗り替えるほどの力強さがあれば、選択肢として魅力的になるのではないかと考えました。ある意味、(例えば現実の戦闘機「A10 warthog」のように)武器だけをメインに考えられた宇宙船に近いです。


――『X4: Cradle of Humanity』、アップデート4.00では多くの要素に変更が入りました。中でもユーザーがすぐに気づくのがAIの採掘の挙動の変化です。アップデート4.00では、プレイヤーがプローブにより明らかにしたリソース地帯以外での採掘・採集を積極的に行わなくなりました。これはどのような意図にのっとったものなのでしょうか。ユーザーからしたら優先エリアをマークできるのはいいことですが、全く指示がなくても独自の判断で資源の採集を行ってくれる方が手間がありませんでした。今後、両者の折衷案のような形になる可能性はありますか?


Bernd Lehahnそれぞれ、もしくは全ての採掘エリアをプローブでマークする必要はないですが、プレイヤーの所持している船は、プレイヤーが個人的に発見していないエリアは認識されません。アップデート4.00の前は、意図せず船自身が新規リソース地帯を見つけてしまうことが多々あり、探索の楽しみを損なうものであると考えました。リソースプローブは云わば、「現在の採掘地域がが周囲よりもまだましな状態であればであればその地域を優先する」程度のものなのです。



――シリーズのNPC勢力も多くが出揃ってきました(大きなところだと、あとは御存知の通りボロンだけです)。彼らの織りなす銀河の戦乱もシリーズではサンドボックスに変化を加える大きな要素です。ですが、彼らの戦闘の戦略性をユーザーからは余り見ることができません。わかりやすいところでは、リソースを集中した、随時補充される多数の護衛を備えての前線拠点ステーション建築や、攻撃・防衛における多数の艦隊の一括投入とかですね。


また、軍事的な進出を行う箇所も、効果的な所であるように見えないときが多いです。このようなサンドボックスの要素について、今後のバージョンでの改善を見ることはできるのでしょうか?また、ユーザーが有機的に関わっていける仕組みの予定はありますか?(ミッションを受けるとどこからともなく船がやってきて戦闘が始まるようなものでない、実際のゲーム内のAIの侵攻・防衛計画に則った傭兵募集など)


Bernd Lehahn私たちは常にNPC派閥のAI行動の改善に取り組んでいますが、ただ「非常に賢い」というだけでは、時に危険も伴います。戦争の影響が占める経済の消費が顕著になってからは(戦争のために作られた船がNPC経済を動かす資源を奪う)、戦争は単なるショー以上のものになりました。共に多くのゴールをもたらし、適切なバランスを取らなければなりません。一方で、NPCには可能な限り自由に行動してもらい、パワーバランスが極端に傾いてしまう可能性を高めてしまうことを避け、プレイヤーが実際に大規模に宇宙を変えることができるようにしたいと考えています(例えば、派閥全体を根絶やしにするなど)。


――アップデート4.00では残念ながら導入されませんでしたが、オンライン要素にも大きな変更が加わることが予告されています。この新たな要素について教えて下さい。また、今後オンラインの要素はさらに発展することになるのでしょうか?将来的には『X4』において完全同期型のオンライン要素が実装される可能性はあるのでしょうか?


Bernd Lehahnそうですね、私たちは、オンライン要素の大きなアップデートに取り組んでいます。これはアップデート4.00の少し後、できれば数週間以内にローンチする予定です。まだあまり詳しくは言えませんが、このアップデートの主な要素は、プレイヤー同士でチームを作り、力を合わせて1シーズンをオンラインで探検できるようにすることです。


――『X4: Cradle of Humanity』では地球勢力のキャラクターでのゲームスタートが追加されました。いずれもチュートリアル的な要素を内包しているように見えますが、今回の拡張を機にシリーズを始めるユーザーは、既存のキャラクターと新規の地球勢力といずれでプレイしたほうがいいでしょうか?また、既存ユーザーがこの機に地球勢力のキャラクターでゲームを行う魅力について教えて下さい。


Bernd Lehahn両方とも楽しめます。『Split Vendetta』と『Cradle of Humanity』の2つの拡張パックでは、どのゲームスタートを選択しても、新しいストーリーミッションの大半を独立してプレイできるようにすることを目標にしています。もちろん、「テラン」からやり直した方が最高の体験ができるのですが、既存のセーブデータでもストーリーの大部分を楽しむことができます。



――もう既に『X4』には「次の追加」がアナウンスされています。まだ何かを話すには時期尚早かと思いますが、それでもいまから話せることはなにかありますでしょうか?最低限『Split Vendetta』『Cradle of Humanity』同様の規模の拡張パックを期待してもいいのでしょうか?


Bernd Lehahn申し訳ありませんが、おっしゃる通り、将来の計画についてはまだ早すぎるため、お話しできません。私たちは『X4: Cradle of Humanity』を皆さんへお届けできたことに嬉しく思っており、現在はアップデート4.00に間に合わなかった、「危険すぎる物」も含めたアップデート4.1に向けて、準備に取り組んでいます。




誰でも壮大な銀河の歴史の1ページとなれる、そんなオープンワールドタイトル『X4: Foundations』、拡張「Cradle of Humanity」はいずれもSteam/GOG.comにて配信中です。


《Arkblade@Game*Spark》

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