巣ごもりでゲームの時間増加、子供たちの成長に良い?悪い?米メディアで議論勃発 | GameBusiness.jp

巣ごもりでゲームの時間増加、子供たちの成長に良い?悪い?米メディアで議論勃発

コロナ禍において何を正解とするかは、どこの国でも難しいようです。

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Kelly Sikkema on Unsplash
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世界各国でコロナ禍の外出制限が続き、ビデオゲームの需要が高まっています。そんな中、米ニューヨーク・タイムズ紙が長時間のゲームプレイやスマートフォンアプリが子供達に与える悪影響を報じ、それに対して米Kotakuが反論記事を掲載するなど、議論が熱を帯びています。


ニューヨーク・タイムズのウェブ版の1月16日の記事では、ロックダウンによって学校の閉鎖が続き、米国の子供達の間ではゲームやSNSに費やす時間が増えていることに言及。記事で取材を受けた子供は、コロナ禍になる前はいつも外で遊んでいたものの、現在はほぼ全ての時間、ゲームやスマートフォンの画面に向かうようになっていると伝えています。


記事の中ではスタンフォード大学やミシガン大学などの専門家からの、思春期における画面を見る時間が増えることへの悪影響を紹介。思春期の子供の脳は、状況の変化への適応能力を養う時期であるとし、オフラインであればそれらの満足感を発見することができるが、長時間のゲームプレイやSNSの使用は中毒性を持ち、社会活動の妨げになると解説しています。


また、ゲームやインターネットなどの多用が必ずしも問題を起こすわけではないとしつつも、健康や社会的、物理的な発達においては貧しい代替えであるとし、画面から離れたほうがさまざまな利点があるとしています。


このニューヨーク・タイムズの記事に対して米メディアKotakuは、今の恐ろしい時代にビデオゲームやインターネットが人々の繋がりと正気を保つことに役立っている事実を無視していると反論しています。さらに、子供に限らず全員がモニターやスマートフォンの画面を見る時間が増加しており、対面での人間関係の欠如になんとか対処しようとしている状況が無視されていると指摘。記事は恣意的に子供だけをフォーカスしているのではないかとしています。


Kotakuの記事は、世界中で数多くの命を奪っているパンデミックと戦っている最中であり、そのストレスや退屈と向き合わなくてはいけないと説明。いつもより多くの時間をゲームやデジタルアプリに費やしてしまったとしても心配しなくても良く、親は自分を攻める必要はないとしています。


ニューヨーク・タイムズの記事へのコメントでは、子供の安全のためにはできるだけモニターやスマートフォンの画面から引き離した方が良いという意見が多くみられますが、中には子供からYouTubeを取り上げるのは不可能だという記事を誰かに書いて欲しいというものもありました。


Kotakuの記事へのコメントは、ゲームが子供に悪影響を与えるとする記事内容は20年以上前の感覚であるという意見や、『あつまれどうぶつの森』で遠くに住む甥や姪とコミュニケーションを取ることができているという意見など、ニューヨーク・タイムズの記事に対する反論が多く目立っています。


コロナ禍において何を正解とするかは、どこの国でも難しいようです。

《Daisuke Sato@Game*Spark》

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