【レポート】未来のゲームクリエイターがApple Ginzaに大集合!Kids Developer Pitch Winter 2017 | GameBusiness.jp

【レポート】未来のゲームクリエイターがApple Ginzaに大集合!Kids Developer Pitch Winter 2017

1月14日、株式会社サイバーエージェントの子会社である株式会社CA Tech Kidsは、東京のApple Ginzaにて「Kids Developer Pitch Winter 2017」を開催しました。

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1月14日、株式会社サイバーエージェントの子会社である株式会社CA Tech Kidsは、東京のApple Ginzaにて「Kids Developer Pitch Winter 2017」を開催しました。今回のイベントは、サイバーエージェントとCA Tech Kidsが創設した“ゲ-ムクリエイターを目指す小学生を応援するための奨学金制度”の一環として行われたもので、プログラムを修了した4人の小学生プログラマーが登壇し、自身が開発したアプリのプレゼンテーションを行いました。

■サイバーエージェントの新たな取り組み「ゲームクリエイター奨学金」とは

まずはCA Tech Kids代表取締役の上野朝大氏が挨拶に立ち、同社が取り組む小学生向けプログラミング学習について説明を行いました。

近年、子供たちにプログラミングを学ばせようという動きが世界各国で盛んになっており、日本でも2020年から小学校でプログラミングを必修課程とすることが決定。ITが急激な進化を見せる昨今、プログラミングの学ばせることで子供たちにITの力を付けさせようというのがその目的です。

CA Tech Kidsでも、子供たちにプログラミングの面白さを体験してもらうためのワークショップの開催、プログラミングスクール「Tech Kids School」など様々な取り組みを行ってきましたが、今回、新たに親会社であるサイバーエージェントと組んで小学生クリエイターを応援するための「ゲームクリエイター奨学金」プログラムを創設。奨学生として採択された小学生には、半年間計100時間におよぶゲームプログラミングの受講が無償で提供されるほか、サイバーエージェントのゲームクリエイターとの交流など、子供たちのITへの関心を深め、技術を習得するための様々な機会が用意されているそうです。

続いて登壇したサイバーエージェント取締役副社長の日高祐介氏は、「業界に恩返し、社会に役立つ事業をと考えた際、思い当たったのが若い世代のプログラミング技術の育成だった」とCA Tech Kids設立の理由を紹介。プログラミング学習についても「将来技術者の道へ進まなくても、物事をロジカルに考えられる能力が身につくなど大人になって役立つ物が得られるはず」と、その意義について語りました。

CA Tech Kidsの取り組みについて説明を行う上野氏。

CA Tech Kidsでは、子供たちの意欲に応じて3つの段階を用意しているとのこと。

■大人顔負けのプレゼン力!小学生クリエイターたちが自信作を紹介

続いて本イベントの主役である4人の小学生クリエイターたちが登場。自身が制作したゲームアプリのプレゼンテーションを行いました。ゲームは、アイデアやゲーム性、グラフィックなど様々な面でクオリティが高く、小学生が作ったとは思えないほどクオリティの高いもので正直驚かされました。しかし、それ以上に驚かされたのが彼らのプレゼン能力の高さ。ときにユーモアを交えつつ、ゲームの魅力を説明していく彼らのプレゼンは素晴らしく、本プログラムが“総合的なクリエイターとしての育成を目的”としたものであることが強く感じられました。習得したプログラミング技術はもちろんのこと、このプレゼン能力も将来彼らの財産となってくれることでしょう。

iPadを手にプレゼンをこなす小学生クリエイターたち。

それでは4人のクリエイターと彼らの作品を紹介していきましょう。

・高橋 温さん【制作ゲーム:のび~る】

一人目は小学4年生の高橋温さん。趣味はスノーボードやボルダリングというアウトドア派で、プログラミングは今回が初挑戦。制作した『のび~る』は、落ちてくる虫を退治しながらじょうろをタップして木を伸ばし、その成長具合を競う育成ゲームで、年齢を問わず楽しめる内容になっています。

・七丈直史くん【制作ゲーム:STUDY QUEST】

二人目は小学6年生の七丈直史くん。勉強が得意という七丈くんが制作したのは、クイズバトルゲーム『STUDY QUEST』。基本はクイズゲームですが、クイズに正解することでモンスターを仲間にでき、仲間の数によってボス戦での制限時間が延びるなど、システム面で工夫がなされています。


・麻生 俊くん【制作ゲーム:Thrilling Shooter】

三人目は小学6年生の麻生俊くん。麻生くんが制作したのは、大好きなバスケットボールとゲームを合わせたバスケ×シューティング『Thrilling Shooter』。「バトルモード」で敵を倒してボールをゲットしたら、もう一つのモードである「シューティングモード」へ。ボールをゴールへスワイプし、シュートを決めましょう。


・菅野 晄さん【制作ゲーム:回一首(まわりっしゅ)】

4人目は小学4年生の菅野晄さん。プログラミング歴2年の菅野さんが制作したのは、百人一首を題材にしたアクションゲーム。中央にある球をフリックで操作し、下から浮かんでくる百人一首の文字をよけていくというシンプルな内容ですが、文字の形によってよけ方も大きく変わり、やり応えは十分。さらにゲームをしながら自然に百人一首を覚えられるというお得なオマケ付きです。


プレゼン後には、株式会社サイバーエージェントSmartphone Games&Entertainment事業部CTOの白井英氏を交え、トークセッションが行われました。自身も6歳からプログラミングを始めたという白井氏は、小学生プログラマーに対して「小学生としてではなく、ひとりのクリエイターと接していた」と語り、彼らの作品に関しても「自分が作りたいものを作りたいという気持ちが伝わってきた。また、3Dのゲームを作れるというのがすごい」と賞賛。質疑応答のコ-ナーでは、会場から「プログラミングの授業は必要か」「プログラムに英語は役立つと思うか」「周りの友達はプログラムに興味はあるか」といった質問が次々と飛び出し、小学生に向けてのプログラミング教育に関する関心の高さもうかがえました。

小学生クリエイターの次回作の構想に「それ業界では“ガワ変え”っていうんだよ」と突っ込む上野氏。これには白井氏も思わず苦笑い。

最後に来場者が小学生クリエイターの作品を遊べる体験会が行われ、イベントは終了。彼らのような若い才能が育っているなら、日本のゲームの未来は明るい。そう強く感じさせてくれたイベントでした。


小学生クリエイターたちが制作したアプリは現在App Storeで配信中。ぜひダウンロードして遊んでみてください。
《土田 章晴》

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