少額課金コンテンツの78%は、ゲーム内で使用できる武器やツール、パワーアップアイテムで、これらのコンテンツに関して消費者の77%は好意的に受け取っています。しかし、対戦型のゲームなどでお金をかけるほど有利になる「Pay to Win」方式の課金コンテンツには、消費者の68%がネガティブな反応を示しています。
PC・コンソール向けのフルプライスタイトルでは、『Coll of Duty: Black Ops III』で「Call of Duty Points」と呼ばれるマルチプレイ用の武器などが手に入るガチャや、一部のアイテムと交換することができるゲーム内通貨が販売されています。価格は200ポイント1.99ドルから4000ポイント(+1000ポイント)39.99ドル。マルチプレイ用マップが追加されるDLCは14.99ドル。『OverWatch』では、キャラクターのスキンやボイス等が手に入るガチャ要素「Loot Box」が、2個1.99ドルから50個39.99ドルで販売。今ゲームでは、新規キャラクターや新規マップなどは無料でダウンロードすることができ、課金要素は「Loot Box」のみに。
PC・コンソール向けに基本無料で展開している『World of Tanks』では、ゲーム内の車庫のスロットや有料限定車両が購入できる「ゴールド」と呼ばれるゲーム内通貨が、850パック4.99ドルから25000パック99.99ドルで販売されています。
モバイル、PC・コンソール向けタイトルでメインストリームとなっている課金コンテンツは、時間をかければ同様のアイテムや効果を得ることが可能で、実質的には時間短縮のためのコンテンツとなっています。また、『OverWatch』に見られるように、ゲームバランスに一切関わってこない、マルチプレイ時の個性をアピールできるコンテンツをメインで展開しているタイトルも少なくありません。『World of Tanks』では、購入しなければ手に入らない車両でも、外見は異なるものの無課金の車両と性能を同等としている場合もあります。