意外なトリビアも明かされた「Twitch Town Hall」ディスカッションレポート! | GameBusiness.jp

意外なトリビアも明かされた「Twitch Town Hall」ディスカッションレポート!

アメリカのワシントン州のシアトルで行われた大規模なゲーミングカルチャーエキスポ「PAX West」。9月2日から5日にわたって行われたイベントの中で、世界的人気を誇る動画配信サービス「Twitch」が今後の展開について発表しました。

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アメリカのワシントン州のシアトルで行われた大規模なゲーミングカルチャーエキスポ「PAX West」。9月2日から5日にわたって行われたイベントの中で、世界的人気を誇る動画配信サービス「Twitch」が今後の展開について発表しました。主な内容は新機能やチャットメッセージで利用可能なスタンプ、9月末に行われる「TwitchCon 2016」に関連するもの。更に、会社のちょっとしたトリビアについても語りました。登壇者は、プログラミング・ダイレクターのdjWHEAT氏とリード・コミュニティマネージャーのAureylian氏のお2人です。

まずはこれまでに導入された要素の振り返りから。友達リストやチャンネルのタイムラインなどのソーシャル機能が加わり、視聴した映像のうち30秒をエクスポートできる動画の「クリップ」機能も実装。その後は「料理」「クリエイティブ」「政治」カテゴリの番組が配信され、ついに「TwitchCon」というコンベンションまでもが開かれるようになりました。また、Botを使って視聴率を上げているユーザーにも対処できるようになり、環境整備も含めTwitchにとってはまさに大きな一年となりました。


その次は「モデレーションログ」の説明に移りました。このチャットは配信者だけが見えるような特別なもの。Twitchの配信者コミュニティーが前から望んできた機能の一つですが、これにより複数のモデレーターが配信にいた場合も、誰がどのユーザーにどのうな対応を行ったのか把握できるようになりました。配信者により多くの情報を提供し、それぞれの配信のコミュニティーをよりマネージメントするための機能として、ステージ上で説明しました。現在のはあくまで初期バージョンなので、今後も配信者のフィードバックに基づいた修正を行うとのことです。

その他にも、自分が過去に見た配信者からおすすめのリストを作ってくれる「発見」、そして字幕機能も導入され始めています。更に今後は英語字幕が表示可能にもなり、フォントや色の設定が変えられるようになる予定とのことです。

続いて、9月30日から10月2日にわたってカリフォルニア州のサンディエゴで行われる「TwitchCon 2016」について語りました。去年時より会期が増え、内容がより豊かにされた今回のコンベンションでは、パートナー配信者1000人以上がイベントに参加予定。ブースやプログラムを通して、配信者と接する機会を企画しているとのことです。キーノート演説、コスプレコンテストやタレントショー、Twitchがテーマの催眠術師のショー、そしてエレクトロニックミュージックで有名のDarudeとT-PAINが出演するアフターパーティーなどのイベントが開かれると発表し、ベースボールキャップ、枕、チャットスタンプのピンというグッズも披露されました。


その次の話題は「第三回グローバル用スタンプ総選挙」。イラストレーター配信者の4人が描いた今年のテーマスタンプからリクエストを募った結果、「givePLZ/takeNRG」と描かれたものが無料利用可能なスタンプとして配信されることにんりました。残り3種のスタンプは、来年までに「Twitch Turbo」を購入したユーザーのみに与えられます。

そして最後のトークテーマはTwitchに関するトリビア。初期の社名アイデアは「Twitch」ではなく「Xarth」に決定予定だったとのこと。その名残りは今でも社内にあり、様々なところで旧「Xarth」のロゴがたまに見られるようです。これについてdjWHEAT氏とAureylian氏はトークを広げながら「やっぱりTwitchでよかったなー」と笑い飛ばしていました。


そのほかには、「オフィスの会議室はすべてゲームをモチーフにしている」という小ネタも語られました。その「ゲーム風会議室」には『ゼルダの伝説』をテーマにした「ハイラル室」といったものもあるのだとか。そしてスタートアップ企業だった時代から今も残っている習慣として、毎週全社規模のミーティングが開催されているとのこと。わずか14人規模の会社から500人が参加する会社になったにもかかわらず、今もスタッフ同士のコミュニケーションを大事にしているとのことです。更に、オフィスには部屋の扉の外からでも観られるほどの巨大スクリーンがあり、そこでは常に9名分のユーザー配信を放映していることも明かされました。これはゲーム文化を知らない人も、ユーザー配信を通してTwitchのことを理解できるためのものだそうです。

そうしてPAX WestのTwitchタウンホールが閉幕。このイベントや今月末の「TwitchCon 2016」を通して、大規模なゲーム映像配信サービスであるTwitchがどのような企業であり、どのようにユーザーコミュニティーを意識しているのかが伺えました。2010年からe-Sportsの波を更なる高みへ導いてきたTwitchにとって、「ユーザーコミュニティー」の存在は最重要であるとも言えるでしょう。2010年に欧米で始まったesportsの波を成長させた会社の一つが、6年後もユーザーを最優先的に考えいているのは間違いありません。
《Cameron Gilbert》

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