オキュラス・リフトに失望?!VR元年は予約開始とともに・・・黒川文雄「エンタメ創世記」第49回 | GameBusiness.jp

オキュラス・リフトに失望?!VR元年は予約開始とともに・・・黒川文雄「エンタメ創世記」第49回

皆様、あけましておめでとうございます。2016年も、宜しくお願いいたします。
さて、新年が明けて、待っていたことがあります。

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オキュラス・リフトに失望?!VR元年は予約開始とともに・・・黒川文雄「エンタメ創世記」第49回
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皆様、あけましておめでとうございます。2016年も、宜しくお願いいたします。
さて、新年が明けて、待っていたことがあります。1月7日(日本時間午前1時)、それはオキュラス社によるバーチャル・リアリティ・ヘッドマウント・ディスプレイ「オキュラス・リフト」の予約受付開始です。

(※写真はUNITE2015でのパルマー・ラッキー氏と筆者)

昨年から予約受付は新年早々からという噂はありましたが、北米現地にて1月6日(午前8時)、発売日と海外などへのデリバリーは3月28日という発表とともに予約開始となりました。

気になる値段は599ドル(北米・税別)となります。

仮に日本からオーダーをすると本体が83.800円で、さらに送料が10.800円加算されます。総額94.600円、約10万円近い出費となります。さらにオキュラス・リフトを家庭環境でストレスなく起動するにはそれなりのスペックのPCマシンが必要となり、それも併せるとさらに10万円近い出費がかさむとも言われています。オキュラス・リフトは購入者を選ぶマシンと言ってもいいかもしれません。

ちなみにオキュラス・リフトは一人一台のみオーダーが可能です。

さて、これらを受けてフェイスブックの株価から俯瞰すると、ある種の失望感が見てとれます。

2015年の6月、11月と高値を更新したフェイスブックの株価ですが、1月6日の予約開始以降、株価は急落しています。北米株式市場のことなので詳しくはわかりませんが、599ドルという値段が高めという判断が、ウォール街から否定されたことが要因ではないでしょうか。

ただし、VR市場に暗雲が・・・と思うのは時期尚早です。すべては賛否あっての市場です。そのバランスが絶妙であれば成功は限りなく近づくと思います。また、今回発表されたオキュラス・リフトのプライスを見てソニーコンピュータエンタテインメントのPlayStationVRのプライスが決まることでしょう。

私は40.000円後半から50.000円台と予測しています。

さて、VR市場が盛り上がるためには、人をビックリさせるギミック要素はもちろんですが、決定的な要素はやはり映像表現です。

どれだけ、現実に近いか、もしくは逆にどれだけ現実ばなれした現実を見せること、演出することができるかが大きなポイントだと思います。その意味ではプロダクションI.G.がプロデュースした「攻殻機動隊 新劇場版 Virtual Reality Diver」のクオリティ・レベルのものが必要だと思います。・・・となると参加できるプレイヤーも限定される可能性もあります。演出面のギミックも映像も、どれだけ人間の感覚を自然にうまく騙せることができるかが、VRコンテンツの伸びしろです。2016年は映像での表現の幅が今以上に拡がって行くのではないかと思います。

それらを踏まえて、個人的には、今年は動画でゲームやエンタテインメント関連のレビューやレポートを促進できればと考えています。

最後は新年の黒川塾のご案内です。

昨年で開催から3周年となり、今回1月28日(木曜日)の開催で32回目を迎えることになりました。今回は熱い人生、熱いゲームコンテンツ開発でよく知られる株式会社サイバーコネクトツーの松山洋社長をゲストにお招きしてお話を伺います。

今回のテーマは、「松山洋からキミへ・・・熱い現場の働き方と未来へのメッセージ」

皆様と2016年のエンタテインメントビジネスをさらに熱くする現場の可能性考えてみたいと思います。

今回も皆様とともにお時間を共有したいと思います。皆様におきましても2016年がよい壱年となりますように祈念すると同時に、昨年同様に、どうぞ御指導、ご鞭撻のほど宜しくお願いします。

黒川塾32
■PeaTIX ↓(お申込みはこちらから)
http://peatix.com/event/138386/view

■eプラス ↓(お申込みはこちらから)
http://eplus.jp/sys/T1U14P0010163P0108P002178444P0050001P006001P0030001

黒川文雄


■著者紹介

黒川文雄
くろかわ・ふみお 1960年、東京都生まれ。音楽ビジネス、ギャガにて映画・映像ビジネス、セガ、デジキューブ、コナミDE、にてゲームソフトビジネス、デックス、NHNjapan(現LINE・NHN Playartにてオンラインゲームコンテンツ、そしてブシロードにてカードゲームビジネスなどエンタテインメントビジネスとコンテンツの表と裏を知りつくすメディアコンテンツ研究家。コラム執筆家。アドバイザー・顧問。黒川メディアコンテンツ研究所・所長。黒川塾主宰。「ANA747 FOREVER」「ATARI GAME OVER」(映像作品)「アルテイル」「円環のパンデミカ」他コンテンツプロデュース作多数。
《黒川文雄》

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