OPTPiX MacroActorで実現した、シンプルかつ効率的な画像最適化ワークフロー。enish最新作『MIRAMIRA』の事例・・・「OPTPiXを256倍使うための頁」第19回 | GameBusiness.jp

OPTPiX MacroActorで実現した、シンプルかつ効率的な画像最適化ワークフロー。enish最新作『MIRAMIRA』の事例・・・「OPTPiXを256倍使うための頁」第19回

画像最適化の定番ツールとして、ゲーム業界で広く活用されている 「OPTPiX imesta 7」。この「OPTPiX imesta 7」を、外部からの実行指図に対応した製品が、「OPTPiX MacroActor」です。

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OPTPiX MacroActorで実現した、シンプルかつ効率的な画像最適化ワークフロー。enish最新作『MIRAMIRA』の事例・・・「OPTPiXを256倍使うための頁」第19回
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画像最適化の定番ツールとして、ゲーム業界で広く活用されている 「OPTPiX imesta 7」。この「OPTPiX imesta 7」を、外部からの実行指図に対応した製品が、「OPTPiX MacroActor」です。

今回、いち早く「OPTPiX MacroActor」を導入、運用開始した 株式会社enish の開発チームに、導入の感触を伺いました。

膨れあがる一方の物量と、「仕上げ」工程の効率化



enishから8月にリリースされた女性向けアバターアプリ『MIRAMIRA(ミラミラ)』。ファッションやインテリアのコーデを楽しみながら、女優・モデル・はたまた歌手としてのセレブ生活が体験できるという内容です。執行役員でゲームデザイナーの岩崎啓眞氏いわく、ターゲットは(ゲームの遊び手としては)スーパーライトな女性、そしてコンセプトは「セレブシミュレーション」とのこと。



なるほど、一般的なアバターアプリよりも、ぐっと頭身が高めのキャラクター。それにトップスやパンツといったファッションだけでなく、個々のアクセサリーにいたるまで、他のゲームとは一線を画したリアリティ。ヘアースタイル・顔・靴など、アバターに関するものだけで12種類、カーテンや壁紙といったインテリアに関するものだけでも、数種類のカテゴリに分かれた多様なバリエーションが用意されており、自由な組み合わせが可能です。





一方で、圧倒的な物量になった画像リソースを「さばく」為に、アーティストの作業効率の見直しが必要となりました。

本プロジェクトの開始当初、画像リソースの製作を担当するアーティストは、各人が、画像の製作から仕上げまでを担当。この「仕上げ」作業では、アーティストそれぞれが、「OPTPiX imesta 7」を使って高品質な「.png」に仕上げるのですが・・・アーティストそれぞれが、「仕上げ」に時間をかけるよりも、「OPTPiX imesta 7」で品質が担保されるのであれば、この「仕上げ」工程を自動化できないか?アーティストは”デザイン作業”に集中するべきではないか?エンジニアサイドから、そんな提案があがりました。

この問題を解決したのが 「OPTPiX MacroActor」でした。本製品は、「OPTPiX imesta 7」の中で定義したマクロを、外部のアプリケーションから実行する機能を有したツールです。Jenkins などのCI(継続的インテグレーション)ツールなどの自動実行型の仕組みと組み合わせれば、「仕上げ」工程を自動化することが可能です。

この 「OPTPiX MacroActor」を、enishではどのように運用したのでしょうか? 同社のエンジニア 中村剛氏によると、次のようなフローを組んだとのこと。

(1)アーティストが共有フォルダに「仕上げ」前の画像ファイルをアップロード

(2)「OPTPiX MacroActor」が5分ごとに最適化という「仕上げ」を実施

(3)チャットワークに作業終了を自動的に告知

このフローの確立で何より大きかったのは、アーティスト全員がツールの存在を意識せずに、デザイン作業に集中できるようになったこと。岩崎氏は「画像リソースの品質も担保できたし、効率化もできた。今後も他のプロジェクトで積極的に使用していきたい」と語ります。

Jenkinsとの連携も視野に入れてアップデート



一連のワークフロー設計・構築などを担当したエンジニアの中村剛氏は「ドキュメントが若干不足していた為、導入に際してサポートを1度仰ぐことはあったものの、導入にあたって困ることは殆どなかった。」と評価しました。これに対してウェブテクノロジ側も「ドキュメントの整備はもちろん、Jenkinsを軸に各種CIツール用のプラグイン開発は優先順位高めで検討している」として、積極的に対応していくと語りました。

ウェブテクノロジによると、「ネイティブゲームと呼ばれるゲームは、日頃の運用とアップデートを前提としたサービス化が著しく、Jenkins などのCIツールは定番。またゲームに限らず、画像リソースが多い・更新が頻繁なWebサービスにおいて、ゲーム業界と同様に Jenkins などの自動化を導入または検討している企業が増えている」とのこと。

「CIツールを活用していて、かつ画像最適化にOPTPiX imestaは欠かせないという開発の現場には、CIツールと相性の良い OPTPiX MacroActor がフィットすると考えている。今回のenishさんの事例はより効率的な開発を行いたいと考えている方に広く知っていただきたい」と語りました。

※開発チームの岩崎啓眞氏と中村剛氏
《編集部》

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