【ありブラ vol.08】アドテクとCRIWARE( #adtechSF に参加してきました) | GameBusiness.jp

【ありブラ vol.08】アドテクとCRIWARE( #adtechSF に参加してきました)

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インサイド(または GameBusiness.jp)をご覧のみなさま、こんにちは!

ちょうど1年ぶりくらいにシリコンバレー方面に出張に行ってきました。昼夜の寒暖差が激しいことを知らなかったわけではないのですが、急に決まった出張だったため、つい薄着ばかりの荷造りで赴いてしまいました。結局、到着初日にコートを現地調達することに…。気候は肌寒い西海岸でしたが、参加したイベントは熱気に溢れていました。

ボクがわざわざ米国まで行って参加したのは「ad:tech SF」というイベント。その名の通り、アドテク(広告に関するテクノロジー)についてのカンファレンス・イベントです。そこで今回は、アドテク(=アドテクノロジー)とCRIWAREの関係についてお伝えしたいと思います。

それでは「ありがとう、ブラックボックス」略して「ありブラ」、今週もスタートです!ぜひリラックスしてお楽しみ頂ければと思います。

今回、コートを購入したボクの大好きなアパレルブランド「Superdry」サンフランシスコ店(日本未上陸)


「ad:tech SF」への初参加



西海岸への出張といえば、GDC(Game Developers Conference)やE3(Electronic Entertainment Expo)への出展や視察、ここ数年は、Apple社主催のWWDC(Worldwide Developers Conference)やGoogle社主催のGoogle I/O、Evernote社主催のEvernote Conferenceといった開発者会議への参加がほとんどでした。

つまり、ゲーム系とモバイルプラットフォーマー系のイベントがメインだったわけです。

今回ボクが参加したのは、「ad:tech San Francisco 2015」というカンファレンス・イベント。「ad:tech」の「ad」とは、アドバタイズメント=広告という意味。「ad:tech」はデジタルマーケティングや広告に関する世界最大規模のイベントです。5年前からは東京でも開催され、昨年から関西での開催も始まりました。

ボクもここ2年ほど「ad:tech Tokyo」には参加していたのですが、今回、初めてサンフランシスコのad:techに参加しました。「最新のアド・テクノロジーや広告手法を学ぶには、やはり米国のトレンドをタイムリーに把握しておきたい」という気持ちがありました。…で、開催の約1週間前に急遽、参加を決意したのでした(かなり急!)。

Six Apart, Inc CEOの関信浩さんのブログ・エントリ「独断と偏見で選ぶ2015年の海外ITイベント24選」のなかでも「ad:tech SF」が採り上げられており “ad:techのうち最もテック度が高いのがサンフランシスコ開催” と評されています。

パスケースはなく、耐水性のある紙に直接ホルダーを装着するタイプの受講パス


ad:tech SFの各セッションの内容についてここで詳しくご紹介したりすることは控えたいと思いますが、ゲーム系のカンファレンスとは雰囲気がまったく違っていたのが印象的でした。前回エントリのテーマではありませんが、講演者も参加者もスーツ着用率が非常に高く(ボクはGパン&ポロシャツでしたが…汗)、パネルトークがメインのセッションが多かった気がします(英語が苦手なボクにはかなりキツイ環境でした…汗)。

ボクのような業界からの参加者はかなり珍しいみたいで、隣同士になった受講者の何人かと会話を交わしたときも、ゲーム業界向けにミドルウェアを提供する仕事をしている、と説明すると必ず驚かれました。

「なぜこのイベントに参加しているんだ?」とか「ゲーム内広告を手掛けているのか?」などと質問攻めにあうことも…汗。
でも、名刺に載っているCRIWAREのロゴを観るなり「あっ!このロゴ見たことあるよ!」と反応して頂ける方もいたので、ちょっと嬉しかったです。

今回、なぜボクがアドテク関連のイベントに参加したのか、その辺を次にお話ししたいと思います。

GDCやAppleのWWDCの開催会場としてもおなじみの「モスコーニセンター」で行われました


アドテクとCRIWARE



ここ数年、ボクは、新規事業開発のミッションを担当しています。過去と現在のCRIがまだ展開していない業界や市場に向けて、CRIの保有技術(難しい言葉で言うと「コアコンピタンス=競争優位性のある技術力やノウハウなど」)の有用性についての仮説と立証を行い、そしてもちろん、最終的には「事業化」することが目的です。

簡単なミッションではありませんが、大事なのは「win-win」の関係だと思います。押し付けではもちろんダメで、双方の強みとノウハウが融合して新たな付加価値が産まれ、それが新たなビジネス(事業)へとつながっていくような試み。業界や業種が違うというだけで「出逢えていない悲劇」って、けっこうたくさんあるとボクは信じています。

基調講演の行われるメインホール前にて(写真は開場前の様子)


個人的にも将来の可能性を強く感じているIoTやウェアラブルの領域については、社会的浸透まではまだ少し時間がかかりそうなので、腰を据えて中長期的に向き合っていくつもりです(もちろん具体的な仕込みはいくつか進めています)。

一方で、急速なクラウド化とモバイルコンピューティングの浸透によって新たな局面を迎えているのが「広告業界」。とくにデジタルマーケティングの世界は本当に様変わりしました。

「モバイル・デジタルマーケティング」や「モバイル広告」、もう少し狭義だと「動画広告」「リッチアド」と呼ばれる領域に、CRIのコアコンピタンスが活きてくるのでは?と、最近強い手応えを感じ始めています。

ad:techにはEXPO展示もあり、つねに人が溢れていました(EXPOのみのチケットも販売されています)


広告にはさまざまなステークホルダーが存在し、それが複雑に絡み合っている側面があるため、単なるコンテンツの場合よりも「バランス」が大事です。

広告主は自社の製品やサービスを訴求するために費用を投下するので、より自社製品の強い露出やリーチ、購入やインストールなどの具体的な成果を求めます。一方でアプリなどの媒体側は貴重な収益源として広告を捉えつつも、ユーザにとっての価値やユーザビリティとの両立を非常に重視します。そして(エンド)ユーザにとっては、その広告が有益な情報であれば情報源となり、そうでなければ迷惑で邪魔な存在となるという本質的に難しい二面性が存在します。もちろん、広告主は費用対効果を意識しますし、媒体側は機会損失の少ない広告供給を期待します。

ここしばらく、広告業界の勉強をしながら理解を深めていくなかで分かってきたことがあります。それは、アドテクというのが、この「バランス」を成り立たせるために進化してきたものなのでは?という点です。DSPやSSP、RTBなど、デジタル広告業界に特有のさまざまな仕組みやテクノロジーがありますが、そうしたアドテクがもたらす付加価値というのはまさに「バランス」そのものなのではないかと。(まだまだ理解が浅いので、ツッコミやご指摘はウェルカムです!)

パネルトークで行われることの多いad:techのセッション


さて、CRIの話。

広告におけるバランスのキモである「需給調整」の部分での活躍は難しそうですが、媒体側であるウェブやアプリ内でのUIやUXの「バランス」調整の部分ではいろいろとCRIもお手伝いができるかもしれません。

例えば、動画広告。あるいは、動画技術を駆使した新たな広告システム、と表現したほうが良いのかもしれません。

ここではあえて抽象的に表現しますが、「さりげない動画広告」や、逆に「際立つ動画広告」、「再生するたびに変化する動画広告」、「そのユーザのためだけに用意された動画広告」などなど、CRIWAREを使えば実現できてしまうかもしれません。

広告業界では、従来「やりたかったけど出来なかったこと」や「やれないと思っていたのでやろうとも思っていなかったこと」が、CRIWAREと出会うことで実現できるようになる、そんな近未来を具体的に思い描いています。

CRIWARE動画技術の一例。あらゆる物体の表面(平面だけでなく曲面もOK!)に動画を貼れるCRIWARE技術(写真は、背景が透けてみえる透過値付き動画を再生している様子)


このような取り組みにご興味のある方からのご連絡をお待ちしています。

…というわけで、今週の「ありブラ」はここまで。
それでは、また次回の更新でお会いしましょう!

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幅朝徳(はば とものり)

株式会社CRI・ミドルウェア 商品戦略室 室長、CRIWAREエヴァンジェリスト。学習院大学卒業後、CRIの前身である株式会社CSK総合研究所に入社。ゲームプランニングやマーケティング業務を経て、現CRIのミドルウェア事業立ち上げに創業期から参画。セガサターンやドリームキャストをきっかけに産声を上げたミドルウェア技術を、任天堂・ソニー・マイクロソフトが展開するすべての家庭用ゲーム機に展開。その後、モバイル事業の責任者として初代iPhone発売当時からミドルウェアのスマートフォン対応を積極推進。ゲーム企業とのコラボでミドルウェアの特性を活かしたアプリのプロデュース等も行う。近年は、ゲームで培った技術やノウハウの異業種展開として、メガファーマと呼ばれる大手製薬会社のMR(医療情報担当者)向けのiPadを使ったSFAシステムを開発、製薬業界シェアNo.1を獲得しゲーミフィケーションやゲームニクスの事業化を手掛ける。ますます本格化するスマホゲームのリッチ化を支援するためにモバイルゲーム開発者におけるミドルウェア技術の認知向上のためエヴァンジェリストとしての活動に注力中。最近は、ウェアラブルやIoTといった領域での新規の事業開拓や未来のサービス開発を担当、業界の枠組みを超えた協業、世の中にとって全く新しい付加価値の実現のために日々奮闘中。

趣味は、クロースアップマジックと陶芸、映画鑑賞とドライブ、鳥類/フクロモモンガ/爬虫類の飼育、そしてもちろん、ゲーム。デジタルガジェット大好きなギーク。

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《幅朝徳》

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