【CEDEC 2013】キーワードは夢、インディー精神、クレージー!フランス人ゲーマーが日本のクリエイターに求めるもの | GameBusiness.jp

【CEDEC 2013】キーワードは夢、インディー精神、クレージー!フランス人ゲーマーが日本のクリエイターに求めるもの

その他 その他

CEDEC2013にて、フランス人ゲーマーの大規模アンケート調査に基づいたシンポジウムが行われました。先のセッションで報告を行ったフロラン・ゴルジュ氏とアン・フェレロ氏に加えて、CEDECの運営に携わっている遠藤雅伸氏が登壇いたしました。
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フロラン・ゴルジュ氏は、任天堂の歴史を描いた『L'Histoire de NINTENDO』という書籍を執筆するなど、日本のゲーム研究で著名なフランス人です。アン・フェレロ氏はNolifeというフランスのギーク&オタク向けのケーブルチャンネルの番組制作に関わっています。また遠藤雅伸氏は元ナムコにてゼビウスなどの開発を手がけたクリエイター。現在は株式会社モバイル&ゲームスタジオの取締役を務めています。

まずはゴルジュ氏からアンケート対象者についての基本的な情報が説明されました。フランス人ゲーマーを対象としたアンケートであり、予想を超える6393名からの回答が返ってきました。回答者の平均年齢は25歳と若く、男性が9割となっています。フェレロ氏によれば、実際にはフランス人ゲーマーの女性の割合は4割ほどであるため、このアンケートの回答者はコアゲーマーに偏っていると思われます。

■フランス人ゲーマーが日本のゲームに望むこと

まずは「日本文化に興味がありますか?」という質問の回答が示されました。特別な日本好きではなく、ゲーマーを対象としたアンケートであるにもかかわらず、7割の人が「非常に興味がある」と応えています。

次に好きなジャンルについての質問では、RPGがもっとも人気が高く29%、次がアクションで23%でした。この結果から、フランス人ゲーマーはFPSのような海外のゲームばかり遊んでいるわけではないと、フェレロ氏は指摘しています。またニッチなジャンルとされるシューティングや格闘ゲームの人気も比較的高いようです。

ゴルジュ氏によれば、ローカライズがされなかったこともあり、RPGの歴史はヨーロッパでは非常に浅いそうです。ヨーロッパの人にとって初めて出会ったRPGは『ファイナルファンタジーVII』であり、それ以前は『ゼルダの伝説』などのアクション性が強いものが英語で遊ばれていたそうです。しかしながら、『ファイナルファンタジーVII』はヨーロッパでも爆発的なヒットを飛ばして、RPGというジャンルの地位を引き上げました。

それに対して、遠藤氏は「日本人は海外ではRPGが売れない」と考える人が多いため、意外な結果だと述べています。実際に『ファイナルファンタジーVII』以前に日本のRPGは、ヨーロッパではほとんどローカライズされていません。ドラゴンクエストシリーズの知名度もまだまだ低いそうですが、ゴルジュ氏は何が流行するかは分からないが、もっと日本のRPGを海外向けてリリースすべきだと訴えています。

またフェレロ氏は、RPGは女性にも受け入れられており、特にファイナルファンタジーシリーズの女性キャラクターはコスプレイヤーからの人気が高いと指摘しています。遠藤氏もジャパン・エキスポに訪れた際に、『ファイナルファンタジーXIII』のヲルバ=ダイア・ヴァニラのコスプレイヤーがたくさんいて驚いたと振り返っています。さらにフランスのコスプレイヤーは金属製の武器を携帯できる点が日本と異なって羨ましいと述べています。

次にゲーム業界としては重要な話題のリージョンロックについてのアンケート結果です。フランス人ゲーマーの6割以上がリージョンフリーであることがゲームを購入の判断基準となりえると応えています。ゴルジュ氏によれば、マイナーな日本のゲームは輸入版でしか遊べないため、リージョンロックは非常に嫌われているそうです。

また8割以上が日本語版のボイスが残っていることを重要視しています。ここから言えることとしては、余計な仕様を施さず、フランス語字幕を付けた日本製のゲームが求められているということです。フェレロ氏によれば、アニメで育ったフランス人が多いため、日本語を聞きながら字幕を読むことに抵抗感を感じるフランス人は少ないそうです。むしろ、ファンとしてはオリジナルの声優の声を聞きたいと考えていると、説明されました。

「初めて購入したゲーム機」についてのアンケート結果も紹介されました。1位がファミリーコンピュータ(NES)、2位がゲームボーイ、3位がメガドライブと圧倒的に日本製のハードの人気が高くなっています。ゴルジュ氏によれば、フランスのゲーム文化はほぼ日本のハードから始まっているそうです。それ以前にもアタリ製のハードは存在していましたが、ほとんど注目されませんでした。

さらに「初めて遊んだソフト」のアンケート結果からは、フランス人ゲーマーが日本のゲームで育ったことがよく分かります。回答の89%が日本製のゲームソフトであり、その多くはゲーム機と同梱されていたタイトルになっています。また「一番好きな日本製ゲームソフト」では、1位が『ファイナルファンタジーVII』、2位が『ファイナルファンタジーX』、3位が『大神』という結果になっています。

ゴルジュ氏の分析によれば、リアルなものよりもファンタジックなものの人気が高い傾向にあるそうです。『シェンムー』や『龍が如く』のようなものは例外のように思えますが、実際にはそれらで表現される日本の街並みは、フランス人にはリアルというよりエキゾチックなものに映るそうです。また北野武監督の映画の人気が高いように、日本のヤクザなどをテーマにした作品が受け入れられる土壌はあるそうです。

遠藤氏からは、そのような日本のゲームの情報をフランス人はどこから手に入れているのかという質問が投げかけられました。ゴルジュ氏によれば、日本のゲーム産業におけるヨーロッパというリージョンの優先順位は低いため、日本でリリースされたゲームが2年程度遅れてフランスに入ってくるそうです。そのため、フランス国内でゲームが発売される前に、ゲーマーは雑誌やニュースサイトで未発売のゲームの情報を多く知ることができるといいます。

■フランス人はメーカーではなくクリエイターで選ぶ!?

さらに「一番好きな日本製ゲームシリーズ」についてのアンケート結果も公開されました。1位はファイナルファンタジー、2位はゼルダの伝説、3位はメタルギアシリーズという予想通りの結果です。意外なものとして、フランスでは発売されていない同人ゲームである東方Projectが19位にランクインしています。

また「一番好きな日本のゲームメーカー」をアンケートしたところ、1位は任天堂、2位はスクウェア・エニックス、3位はカプコンと大手メーカーが並びました。しかしながら、興味深い点は、ゲームメーカーだけではなく、クリエイターの名前を回答する人が続出したことです。というのも、フランス人にとってはゲームメーカーよりも、関わっているクリエイターがゲームの購入基準としては大きいそうです。

ゴルジュ氏によれば、これは現在のインディーゲームのブームともつながるものがあり、作家性が強いものの人気が高いといいます。具体的に挙げられたクリエイターとしては、上田文人氏、田尻智氏、須田剛一氏、宮本茂氏など。ジャパン・エキスポでもこのような著名なゲームクリエイターを招待しており、サイン会や握手会でファンとの交流を行っているそうです。

では昨今の日本のゲームに対して、フランス人ゲーマーはどのような評価をしているのでしょうか?日本のゲームを購入することが減っていると応えた人は半数程度存在しており、フランスにおいて日本のゲームの覇権が徐々に崩れていることが表れています。とはいえ、多くのフランス人ゲーマーは日本のゲームが遅れを取っているのではなく、西欧のゲームのクオリティが高くなったと感じているようです。

■夢、インディー精神、クレージー!フランス人が求めるもの

さらに日本のゲームの素晴らしい点についての自由回答のアンケート結果も示されました。「ゲームプレイがしっかりしている」、「難易度がうまく調整されている」といったゲームデザインに対する評価や「キャラクターが個性的」、「日本が舞台になっている」といった世界観に対する評価が多く返ってきました。

しかしながら、フェレロ氏が一番、注目している意見は「日本のゲームのクレージーさ」です。フランスで評価が高い日本のゲームとして『塊魂』、『Tokyo Jungle』、『メイド イン ワリオ』といった作品があり、「ああいったものは日本人にしか作れない」と指摘しています。またやはりアニメと漫画で育ったフランス人が多いため、リアルなものよりファンタジックなものが評価されています。

遠藤氏は「遊びやすい」といった点は日本のゲーム産業が誇れる部分であるが、ファンタジーがそこまで人気だとは考えていなかったと感想を述べています。またゴルジュ氏は、リアリティを求めるならば、ハリウッドに代表されるアメリカのエンターテイメントに負けてしまうため、日本にはファンタジーを期待する人が多いと指摘していました。この点をフェレロ氏は「アメリカンドリーム」と「ジャパニーズドリーム」の違いであると、説明しています。

またフェレロ氏は日本の声優文化についても指摘しました。日本では声優に憧れる若者は多いですが、欧米では声優は役者や俳優などが食べるために選択する仕事に過ぎません。そういった中、日本では声優それ自身に憧れる人が多いため、声の演技に関しては世界に比して発達しているそうです。また熱血キャラのセリフなどは、海外の声優が真似できない気迫があり、そこでも日本文化のクレージーさを感じるといいます。

さらに「日本のゲームの欠点」についてのアンケートと結果も表示されました。遠藤氏は「フォトリアリズムにおいては劣っている」という意見を興味深いものだと指摘。ゴルジュ氏は、確かに欧米のゲームはリアリティのあるグラフィックスを採用しているが、日本の強みはファンタジー的な世界観にあると補足しております。

主人公のキャラクターについても議論がされました。フランス人ゲーマーにとって、日本のゲームの主人公は若すぎるという感じる点を、遠藤氏はプレイヤーと同じ年のほうが感情移入しやすいだろうと解釈しています。さらにフェレロ氏は女性キャラクターについても説明しました。昨今、日本で話題のアイドルはフランス人にはほとんど人気がないらしいです。他方、フランス人には、ベヨネッタやララ・クロフトといったもっとセクシーなキャラクターの人気があります。さらに現在では、ゲーム業界における女性像にめぐってフェミニズムの立場などから様々な議論があるそうです。

最後に指摘された日本の欠点である「海外市場を意識しすぎ」という点は、遠藤氏も同意しています。それに加え、ゴルジュ氏は現在のゲーマーは「自分の好きなものを作るインディーゲーム精神」を重視していると指摘。日本には同人ゲームの世界がありますが、基本的に日本に訪れなければ手に入らないため、非常に敷居が高いとも述べています。昨今では、Steamのようなダウンロード販売サイトでインディーゲームがリリースされているため、日本のクリエイターにもぜひとも海外で活躍して欲しいと、ゴルジュ氏は訴えています。

次に期待している次世代ハード機に話題が移りました。PS4が圧倒的な人気を誇っていますが、これはE3の直後に取られたアンケートであるため、現在は違った回答になるとゴルジュ氏は補足しています。また予想以上に携帯機の人気は少ないようですが、これは日本とフランスのライフスタイルの差にあるそうです。スリにあうなどの危険があったり、公共交通機関での移動も少なかったり、そもそもフランスでは外でゲームを遊ぶ慣習は少ないそうです。

またPCに期待しているゲーマーが28%存在しており、今後は拡大することが予想されます。特にフランスでもSteamの普及は高く、それらのダウンロードプラットフォームを通して多くのインディーゲームが遊ばれているそうです。

以上の結果から分かる通り、フランス人ゲーマーの58%が日本のゲームの将来性が明るいというポジティブな回答を行っています。それに対して、日本人はそこまで楽観視していないと遠藤氏は指摘、実際に会場に聞いてみると、確かに日本のゲームの将来性が明るいと応える人は少数でした。

さらに80%以上の人が日本のゲームクリエイターを応援したいと思っているそうです。「いいえ」と応える人は1%に過ぎず、フランス人ゲーマーからの期待は未だに大きいそうです。最後に具体的な応援メッセージが会場で紹介されました。日本に求めるコンテンツの姿は多様ですが、フランス人の多くは「想像力にリミットかけずに作って欲しい」、「売れるか売れないかで判断しないように」といったことを訴えています。

ゴルジュ氏はそれらをまとめて、日本人のクリエイターにインディー精神が求められていると分析しています。またフェレロ氏は日本人らしいファンタジックな夢、そしてクレージーさが大切だと強調しています。それらを受けて、遠藤氏はやはり自分の面白いと思うものを信じて、新しいものを作ることの重要性を再認識したと述べてシンポジウムを終えました。
《今井晋》

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