デベロッパーのValve Softwareは、ギリシャ・アテネ大学の理論経済学教授でヨーロッパ債務危機の著名な論者として知られるYanis Varoufakis氏を、ゲームやネット上で利用されるバーチャル通貨の研究者として雇用したことを明らかにしました。これは、Varoufakis氏が自ら公式ブログ上の投稿で公表したもので、元は自身の論説の読者だったというValve創設者のGabe Newell氏から直接メールで接触があり、シアトルのValve本社に招かれ、ゲームにおけるインゲーム通貨の経済などついてミーティングで説明を受けて強い関心を持ったとのこと。Varoufakis氏はビデオゲームや業界に関する知識をほとんと持っておらず、Gabe Newell氏からの最初のメールもたまたま削除せずに読んだのは、「何かの運命的な奇跡だった」と打ち明けています。ValveはダウンロードサービスSteamでバーチャル通貨となる“Steam Wallet”を導入している他、『Team Fortress 2』や新作『Dota 2』でもFree-to-Playとバーチャルアイテム販売というビジネスモデルを採用しており、専門家の助けを借りる事でそうしたシステムの拡充をより一層進めていくことが予想されます。なお、ゲーム会社が経済専門家を雇うのは今回が初めての例ではなく、2007年に『EVE Online』の運営元CCP Gamesがアイスランドの経済学教授Eyjólfur Guðmundsson氏を雇用しています。
ゲームをきっかけに日本文化の発信をサポートー50以上のタイトルが参加した「GDC2024×JETRO Steam日本ゲームプロモーション」担当者に狙いを聞く 2024.3.27 Wed 今回のGDCを第一弾として、今後も積極的に挑戦したいとのことで…