米ゲーム開発者「次世代機は中古を排除すべき」 | GameBusiness.jp

米ゲーム開発者「次世代機は中古を排除すべき」

『セインツロウ』シリーズなどを手がける米国のデベロッパーVolitionの開発者、Jameson Durall氏は次世代ゲーム機は中古を排除する機能を搭載すべきと主張します。

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『セインツロウ』シリーズなどを手がける米国のデベロッパーVolitionの開発者、Jameson Durall氏は次世代ゲーム機は中古を排除する機能を搭載すべきと主張します。

「これが実現すればビジネスモデルを大きく変え、素晴らしい結果をもたらすでしょう。マイクロソフトは既にその技術を有しています。ダウンロードコンテンツやオンラインコードと同様にディスクにも固有のIDを振りXbox Liveアカウントに紐付ければ良いだけです」

中古ゲームの普及が欧米でも課題となっています。中古は小売店にとっては新品よりも利益率が高く、全米最大のゲーム専門チェーンGameStopなど多くの小売店が中古の取り扱いを拡大しています。ユーザーにとっても価格の安い中古の拡大は望むところで市場を広げています。一方で中古ゲームの売買はメーカーに収益をもたらさず、新品の販売を押し下げていると考えられています。そのため各メーカーは新品にしか封入されないダウンロードコンテンツやオンラインパス(オンラインを利用するために必要)などを用意し、なんとか新品で購入してもらう努力をしています。

「この業界を揺るがす問題には何とかして対処しなければならないと考えています。人々は60ドルで販売されるゲームを作るためにどれだけ膨大なコストがかかっているか理解していないのです。また、これが著作権侵害のようにゲーム業界を傷つけていることを理解して欲しいと思っています」

メーカーが潤わないという問題はあるにせよ、購入したソフトをどうしようが購入者の勝手というのも事実。日本では最高裁判決でゲームの中古ソフト売買は違法ではないと判断がされています。メーカーの利益と消費者の利益、どこをバランスとするのかは今後も続く課題となりそうです。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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