伝えたいメッセージはゲームで伝える? アドバゲームの好事例〜United Airlinesのスマホアプリ・・・「世界を面白くするGamification」第38回 | GameBusiness.jp

伝えたいメッセージはゲームで伝える? アドバゲームの好事例〜United Airlinesのスマホアプリ・・・「世界を面白くするGamification」第38回

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みなさん、こんにちは!新しくGamificationチームにジョインしました、shino0110です。 どうぞよろしくお願いします。

さて、本日は全米最大の航空会社 United Airlinesがプロモーションに活用したゲーム、Optathlon Games from United Airlinesをご紹介します。このゲームは分類でいうとアドバゲームという広告の一種に属します。アドバゲームはざっくり言うと、商品・企業のプロモーションのために作られたゲームとお考えください。

では早速United Airlinesのアドバゲーム全五種の中から、スマートフォンアプリとしてリリースされた二つをピックアップしてご説明したいと思います。

まず、LegRoomlegend。



遊び方はいたってシンプル。少年が投げてくる物をタイミング良く足で蹴りあげ、自分のテーブルに入れる、という行動を繰り返すとスコアが加算されていきます。テーブルが一杯になったらレベルアップし、難易度の高いステージでプレイすることができます。

1回ミスするごとに持ち点のハート(画面左下)が一つ減り、三つなくなるとゲームは終了。 スコアの高いユーザーはスコアボードに載ることができます。

このゲーム、一体何のプロモーションかというと、United Airlinesの会員向け有料サービス「Travel Options by United」の一つ、EconomyPlusの広告なのです。

EconomyPlusとは、United Airlines全便で従来より足元が広い(最大5インチ)座席を利用できるサービス(マイレージプラスの各種VIP会員は無料)。つまりこのゲームは、EconomyPlusで広い座席を利用すれば、物を蹴るこそしなくとも悠々と足をのばしてリラックスできますよ、という少し遠回しなメッセージなのです。

二つ目のゲーム、Linejump Hero for United Airlines は、スーツケースに乗ってジャンプして飛距離を争うもの。



加速ボタン(矢印のマーク)やジャンプ台をタイミングよく押すことで飛距離を伸ばすことができます。こちらも単純なゲームですね。

先程のゲーム同様、チェックイン・セキュリティチェック・搭乗口の三つのステージでの飛距離合計が長いプレイヤーはスコアボードに載ることができます。

こちらはPremier Line(日本でのサービス名はPremier Access)というサービスのプロモーション。Premier Lineを使うと、チェックイン・セキュリティチェック・搭乗口(一部)で優先的にサービスを受けることができます。このゲームの示唆するところは、Premier Lineを使うと行列を横目にスマートに搭乗できますよ、というメッセージでしょうか。

アドバゲームは、ゲームの楽しさを用いることで企業が出したいメッセージを顧客に押しつけることなく自然に体感してもらえるのがポイントです。

ゲーミフィケーションの定義は、「プレイヤーを楽しませ、没頭させるためゲームで使われている要素を ゲーム以外の領域に活用すること」ですが、アドバゲームは「広告をゲームに取り込んでしまい、楽しんでもらう」という逆発想で広告への警戒心のあるユーザーにも使用してもらえると言えます。

今回ご紹介した二つは機内でもプレイできるので、音楽を聴いたり映画を観たりするのと同じ気軽さで使えますね。

「ゲーム」という切り口、しかもごくシンプルで誰にでもプレイできる内容で、より多くのユーザーに使ってもらいプロモーションをする、というアドバゲームの特色がよく現れている事例でした。
《深田浩嗣》

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