セキュリティのG Data、PSNからの個人情報流出を受け今後の対策などを発表 | GameBusiness.jp

セキュリティのG Data、PSNからの個人情報流出を受け今後の対策などを発表

セキュリティソフト会社のG Data Softwareは、ソニーのPlayStation Networkからの個人情報流出に関連して、セキュリティベンダーの立場から今後の対策について、コメントを発表しました。

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セキュリティソフト会社のG Data Softwareは、ソニーのPlayStation Networkからの個人情報流出に関連して、セキュリティベンダーの立場から今後の対策について、コメントを発表しました。

ソニーが運営するPSNとキュリオシティは、2011年4月20日に外部からの不正侵入が発見されたことを理由に、オンラインでのサービスを停止。そして4月27日に約7,700万の個人情報が流出したおそれがあることを公にしました。

詳細は、まだ調査中ですが、住所・氏名の他、メールアドレスやパスワードなどの情報が流出したと推定されています。

■流出とされるデータ
・氏名
・住所
・国籍
・メールアドレス
・生年月日
・パスワード(PSN/キュリオシティ)
・オンラインID(PSN)

■流出した可能性のあるデータ
・購入履歴
・請求先住所
・パスワード再設定用の質問への回答
・クレジットカード番号(セキュリティコードを除く)
・有効期限

同社によると、ネット上で行われるサイバー攻撃は、「金銭目的(サイバー犯罪)」と「政治的行為(サイバースパイ、標的型攻撃=ターガタック)」の2つに分けられるとのこと。

今回の流出については、原因や動機がまだ明らかになっていないため、いずれの可能性も考えられます。氏名やアカウント、有効期限、パスワードといったクレジットカードにかかわる個人情報が一式揃っている場合、これをネットの裏市場にあるフォーラムや掲示板で、高額で売ることができます。

同社は合わせて、裏市場における販売価格の一覧も公開しました。本件のように、流出した個人情報の大半が、本物であり、かつ、有効である可能性がとても高い場合、当然のことながら、価格も上昇するかもしれないとしています。

■裏市場における販売価格一覧(2011年4月現在) 日本円は、1ユーロ=120円、1ドル=80円で計算
PSNクレジット50ユーロ 10〜25ユーロ(1,200〜3,000円)
クレジットカード(セキュアコード更新可能) 50ユーロ(6,000円)
クレジットカード・ゴールド(セキュアコード更新可能) 70ユーロ(8,400円)
クレジットカード(Visaによる認証なし) 40ユーロ(4,800円)
クレジットカード・ゴールド(Visaによる認証なし) 50ユーロ(6,000円)

Visa / Master(米) 1.5〜2米ドル(120〜160円)
Visa / MasterCard(英) 5〜7米ドル(400〜560円)
Visa / Master(英)誕生日データ付 10米ドル(800円)
Visa / MasterCard(欧) 6〜15米ドル(480〜1,200円)
アメリカンエクスプレス(米) 3米ドル(240円)
アメリカンエクスプレス(英) 12米ドル(960円)
アメリカンエクスプレス(欧) 9米ドル(720円)

同社では、対策について、「すべては、業者にゆだねられており、こういった攻撃への対策を強化することを要望する他、ありません」としつつ、今後できうる対策として、「ネットワークが再びオンラインになったならば、ただちにパスワードを変更する」「メールやインターネット上でその他登録しているユーザー名にPSNと同じものを使用しているならば、パスワードを急いで変更する」「必須以外の情報は入力しない」「身に覚えのない出金がないかどうか、クレジットカード預金取引明細をチェックする」「インターネット取引専用のクレジットカードを使用する」といった対策を掲げています。

またゴールデンウィークのあいだに、PSN以外のアカウントやパスワードについても、一度しっかりとチェックすることを勧めるとしています。
《富岡昌》

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