『レゴ ハリーポッター』や『バットマン』を引っ提げ、ワーナーブラザーズが日本市場参入 | GameBusiness.jp

『レゴ ハリーポッター』や『バットマン』を引っ提げ、ワーナーブラザーズが日本市場参入

ワーナー・ブラザーズが日本のゲーム市場に本格参入します。

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ワーナー エンターテイメント ジャパンは10日午後、六本木のグランドハイアット東京で「ゲームパブリッシング新規参入発表会」を開催し、日本のゲーム市場への参入を発表しました。ワーナーグループでは数年前からゲーム事業を強化、様々なスタジオを買収し、昨年には『バットマン アーカム・アサイラム』の大ヒットもありました。遂に2011年、日本で本格始動します。

挨拶に立ったワーナー・ホーム・ビデオ&デジタル・ディストリビューションのアジアパシフィック担当のEVPであるマーク・ガレトン氏は、映画・テレビ・アニメなどの分野で世界的な地位を占めているワーナーグループを紹介。ゲームについてこれらの分野に続く成長分野として積極的な投資を進めていると述べ、「ワーナーはゲームでは他の分野のようにナンバーワンであるとは今は言えないが、日本の市場をとても重要視し、成長に向けての戦略を持っている」と伝えました。

ワーナーの3つのアプローチ


続いてゲーム事業の責任者を務めるインタラクティブ・エンターテイメント担当のSVPであるオリビエ・ウルフ氏が具体的な世界戦略を語りました。まずは(1)マルチフォーマット です。ソニー、マイクロソフト、任天堂のみならずデジタル流通やSNSなどプラットフォームを超えて最適な市場展開を図ります。そして(2)長期的な視点でのフランチャイズの成長 を目指す点。『バットマン アーカム・アサイラム』では開発元のRocksteadyを買収しグループに迎えています。さらに(3)他の部門とのシナジー では映画・テレビ・アニメなど幅広い事業を行うタイムワーナーグループの優位性が語られました。

展開するラインナップは「バットマン」や「ハリーポッター」などの映画ブランドを基にしたゲームや、「Fear」や「モータルコンバット」、「ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート」(国内ではコナミが発売)といったゲームオリジナルブランドに大別されます。また、ワーナーは映画でもVODなどデジタル流通に積極的ですが、ゲームでも同様にFacebookなどのSNS向けなど先進的なチャレンジもしていきたいとしました。話にはありませんでしたが、スライドにはストリーミングゲームサービス「OnLive」のロゴも見られました。

ビジネス展開イメージ3つのフレーム

M&Aでスタジオを拡大しラインナップを拡充してきた


続いては日本法人のジェネラルマネージャーを務める福田太一氏が日本での戦略について語りました。

福田氏によればゲーム事業はワーナーが掲げる「Growing with The New Hollywood Way」という戦略に基づくものだそうです。これは、ハリウッドで映画を作り世界で販売する、という伝統的なハリウッドの映画スタイルを超えて新たな成長を目指そうというものです。具体的には、映画やテレビに限らないブランドのマルチコンテンツでの利用、ハリウッド以外の場所でのノウハウを活かしたコンテンツ開発、パッケージとデジタルの統合された戦略と組織、市場変化に対応可能なマーケティング・開発手法の確立、グローバルなネットワークを活かした日本初のグローバルコンテンツの開発、というものです。福田氏は「日本で開発したゲームを世界ブランドにするのが夢」と語りました。

日本市場の参入理由5つのキーアプローチ


また、参入を後押ししたのは日本における海外ゲームの拡大があります。海外ゲームを積極的に購入する受容層やそれに続く許容層は年々拡大を続けています(エンターブレイン、ゲームエイジ総研の調査)。HD機が台頭するにつれ、海外ゲームの販売数も増加を続けています。ゲームユーザーから海外ゲームは期待される状況になっていて、「これらの人口の拡大を好機として成長したい」と福田氏は述べました。

海外ゲームの人気は年々高まる販売も増加している


そして具体的に年内には4タイトルが発売される予定です。『レゴ ハリー・ポッター』に始まり、前作が世界で高い評価を受けた『バットマン』の続編に繋がります。

・4月21日 『レゴ ハリー・ポッター 第1章-4章』(PS3)
・初夏 『フィアー3』(PS3/Xbox360)
・初秋 『ロード・オブ・ザ・リング ウォー・イン・ザ・ノース』(PS3/Xbox360)
・秋 『バットマン アーカム・シティ』(PS3/Xbox360)

2011年は4タイトルを発売


シニアマネージャーの山口貴也氏からはマーケティング施策も語られました。

映画会社ならではの他のメディアの展開も絡めた点が特徴になります。『レゴ ハリー・ポッター 第1章-4章』では同時に発売される「死の秘宝 Part 1」のDVDやブルーレイディスクの販促と一体に行うことでかなりの露出が確保されます。DVD/BDのディスクにチラシが封入されるほか、ポスターなどにもゲームの告知を掲載。セットでお得なバンドル版も予定します。ワーナーでは年間に映画を30本、DVDを100本程度リリースしているということで、それらとの相乗効果を狙ったものになります。

『レゴ ハリーポッター』ではDVD/BDとの展開ポスターにも「ゲームも」の文字映画のチラシにも
『フィアー3』では他のホラー映画と『LotR』では映画に向けて『バットマン』も次回作に向けて


ワーナーの日本における活動のスタートは1920年に遡ります。また、ワーナー ワームエンタテインメントとしても1986年から活動を行っています。外資ではありながら、長年日本市場でビジネスを行い、経験と信頼を勝ち得ているのも同社の強みとなります。福田氏も「様々な展開をしていて、ゲームも数年で撤退などということは有り得ない」と力強い言葉。日本での活躍に期待したいですね。
《土本学》

メディア大好き人間です 土本学

1984年5月、山口県生まれ。幼稚園からプログラムを書きはじめ、楽しさに没頭。フリーソフトを何本か制作。その後、インターネットにどっぷりハマり、幾つかのサイトを立ち上げる。高校時代に立ち上げたゲーム情報サイト「インサイド」を株式会社IRIコマース&テクノロジー(現イード)に売却し、入社する。ゲームやアニメ等のメディア運営、クロスワードアプリ開発、サイト立ち上げ、サイト買収等に携わり、現在はメディア事業の統括。

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