ハンゲームのオープン化について突撃インタビュー!・・・北村勝利「モバイルゲーム屋が見るビジネスの未来」第16回 | GameBusiness.jp

ハンゲームのオープン化について突撃インタビュー!・・・北村勝利「モバイルゲーム屋が見るビジネスの未来」第16回

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今回はインターネットゲームポータルサイトの「ハンゲーム」がオープン化するというので友人の室田氏にちょっと踏み込んだ所を聞いてみたいと思っています。

■室田典良(むろたのりよし)
NHN Japan株式会社 新規事業開発推進室 室長


北村:ご無沙汰しています。オープン化を表明されましたね。今回はSAPという立場で皆が知りたいと思ってる事を質問したいと思っていますので宜しくお願いします〜

室田:他のSAPの皆さんが知りたいと思っているのは御社がD社グループに入った経緯だと思うんですが、ハンゲームの事でもいいんでしょうか?(笑

北村:まぁまぁそこは置いといて(笑 早速いじわるなリアクションから来ましたが、今日はあくまでもいちSAPの立場で勝手な代表質問と捉えてください(苦笑

室田:お答えできる範囲の事なら何でも聞いてください。

北村:まずは改めてハンゲームのポテンシャルからお願いします。

室田:基本的にはデベロッパーサイトに記載にしてありますので是非ご覧下さい。(NHN Partners Center)

その他の事で言いますと、会員規模は日本だけで累計登録ID数、3500万件以上。日本での売上(昨年実績)120億程です。基本的にはアバター売り上げ、ゲームアイテム課金売り上げ、広告等って感じです。

グローバル展開という観点ですとルーツは韓国という点は知られていますが、中国、米国でもサービスを行っておりまして、グローバルのゲームサービスの会員数は2億5000万人(日・韓・米・中の4カ国で)となっています。

北村:なるほどグローバル展開という所では大きな数字になってますね。ところで今回オープン化に踏み切った経緯とかきっかけとか何かあったんでしょうか?

室田:実はオープン化という特別なスタンスは無くて、以前から同様のものはやっていまして、2003年からアライアンス提携は始めています。今までのパートナーでいえば40社以上の実績はあります。

最初はゲームオン様から始まり、ネットワークゲーム・コンシューマ系が多かったですね。ネットワークゲームは自社ゲーム以外も提供しているので、すでに半オープン化していたんですが、ソーシャルアプリや最近出てきたトレンドを取り入れていきたいということで、オープンソーシャルに対応したAPIを準備し、オープン化の範囲を拡大したという流れです。

北村:すでに40社。なるほど。結構な実績ですね。ちなみにこの時期のオープン化となるとSAPの視点から見れば先行する他のプラットフォームとの違いや参画メリットという所になると思うのですが、その辺はどうアピールされてるんでしょうか?

室田:早くから取り組んでいるという意味もあってハンゲームはグローバル展開については優位性があると考えています。

加えて、各社がPC、スマートフォン、ガラケー(フィーチャーフォン)のすべてを組み合わせたプラットフォームを展開しようとしていますが、ハンゲームでは、ブラウザ型のネットワークゲームに関しては多くの実績も持っていますし、スマートフォンとPCはサービスとして、親和性が高いこともあり、一番進んだカタチを提供できると自負しています。

またスマートフォンとPCの連動という側面は、今後グローバル展開していくには最重要であるというのはSAPの方々も同じ認識だと思っていますし。

加えて、日本でもサービスを長くやってきている中でお客様が何を求めているか、ハンゲームとしてどうサポートできるか、常にその事を考えてきたので、その経験を今回のオープン化に活かして様々なSAPの方々と協業していきたいと考えています。

北村:PC、スマートフォン、ガラケー連動ですか。マルチデバイス対応ですね。SAPからするとマルチデバイスに対応した開発となると開発リスクが大きくなる心配があります。プラットフォームがどこまで支援してくれるのか?という所もポイントになりますが。

室田:ご指摘の通りモバイルコンテンツを主体に開発を行っているSAP様にはPC向けコンテンツを作ってもらうのはハードルが高いというのは認識しています。
ハンゲームはコンテンツを平等に受け入れる立場として、パートナー(SAP様)に足りない部分を支援したり、得意分野を持つパートナー同士をつなげるような仲介役にもなりえると認識しているのでどんどん相談してくれれば有り難いですね。

北村:具体的な支援プログラムとか有れば。

具体的にはデータホテル的なサービスを予定(ライブドア)しておりますので、サーバーや回線といった固定費について支援したり、「資金提供プログラム」や「共同開発プログラム」といった、投資的な支援という選択肢も用意しています。また集客面においてもライイブドア等からの集客導線を設けるなどの展開も考えています。

北村:どんなSAPに来てもらいたいですか?

室田:もともとハンゲームはカジュアルゲームからスタートしていますので、コアなゲームももちろんですが、全般的なニーズを持ったお客様が集っていると思って頂きたいですね。

さまざまなジャンルのゲームを自社のメンバーで運営していますので、どうしたらお客様に通じるか、どういうところでマネタイズできるか、を経験として積み上げている自負があります。

それらの経験を踏まえて、新しい価値や遊びを提供できるサービスを作っていきたいという強い想いを共有できるSAP様と協業していきたいですね。

北村:具体的な進め方については?

室田:パートナーズセンターを開設していますので、まずはそこに登録してもらってやり取りをする事になります。どんなゲームなのかは当然精査させてもらいますが、それと同時にパートナー各社様で困っている要因をひろってソリューション(解決手段)を提供できるようにしたいですね。

またマルチデバイスに対応できる様な開発環境も提供していきたいと思っています。ミドルウェア的なもので、企画やデザイナーの方がプログラムをあまり知らなくてもゲームを作ることができるツールまで出来れば理想ですね。年内か来年初めにはなにかしら提供できるのではないかと思っています。


北村:オープン化ではどのようなゲームを求めていますか?

室田:方針としては、ハンゲームには魅力的なコンテンツが常にあふれている状態を作っていきたい。そういう意味で、昨今のトレンドであるソーシャルゲームも積極的に展開していきたいと思っています。

また実はソーシャルゲームで現在人気が出ているジャンルで、これまでハンゲームにあまりなかったジャンルもありますので、吟味しながら増やしていきたいと考えています。恋愛系に至ってはなかったですね。

北村:儲かるゲームを教えてください。すいませんストレートで(笑 
もしくは参入アドバイスとか傾向とか?

室田:儲かるゲームがわかれば苦労しないって(笑

私自身の経験から言わせて頂ければ、売上というのはお客様に対して価値を生むモノをアイテムなりサービスなりで実現することにより得られるという感想を持っています。

北村:スマートフォンについての取り組みがキーになりそうな感じですが、ぶっちゃけ具体的な取り組み像があれば教えてください。

室田:ぶっちゃけですか(笑)。スマートフォンの取り組みに関しての目標は1番になることです。年内、来年で全体として数百万契約レベルだと思いますが、その中で2桁パーセントのシェアを狙います。
あくまでも目標ですので(笑

ただお客様に喜ばれるコンテンツを常に提供しつづければ数字はついてくると思っているので、そのことが一番大事だと思っています。

スマートフォンに関して市場はまだ成熟していないので、SAPの方々の温度感に違いがあって、正直各社、経営者の判断に依存しているところがあると思います。

なので、スマートフォン分野を開拓していくような気概を持って一緒にやってくれるSAP様と出会えればいいな、と思っています。

北村:スマートフォンのゲームの可能性ってどんな感じになりそうですか?

室田:個人的な感覚ですが、PCインターネットで起こったことと同様のことがスマートフォンでも起こりえるのでは?という観測を持っています。

北村:なるほどなるほど。ではこれ以上伺うとまとめる作業が大変なので(笑 
この辺で終わりにしたいと思いますが、最後にメッセージをお願いします。

室田:これから目指すのは、まずは日本市場で一番、そして日本発で世界でも1番をとっていきたいというビジョンです。

コンソールでは日米のみならずいろんな国が伸びてきていますし、ソーシャルゲームではアメリカ発が進んでいます。

そしてネットワークゲームが強いのは韓国を中心としたアジアであり、モバイルが進んでいるのは日本です。これまでの実績とポテンシャル、そして現在のトレンドを取り込んでアジアグローバル、そして世界に挑戦したい、大きく言うならば「ゲームで日本を元気にしたい!」という気持ちです。

日本で成功モデルを創って、世界へ広げていきたい、そういう心意気をもっているSAPの方とガッチリ協業していきたい。

我こそはという会社の皆様は是非、室田までご連絡ください。

北村:長い時間有難うございました。


■著者紹介

北村勝利
1965年 福岡県田川郡生。今年で起業20年。モバイルビジネス10年のキャリア。現在はモバイル系ゲームパブリッシャー、株式会社サクセスネットワークス代表取締役。Twitter @katz7777
共著に「マーケティング2.0」(翔泳社刊)
《北村勝利》

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