ゲームがお手本を見せてくれる「ダイナミックヘルプシステム」は「パンドラの箱」であるようです。『New スーパーマリオブラザーズ Wii』には初心者救済用として「ダイナミックヘルプシステム」が搭載されています。同じステージで8回以上ミスすると、ルイージがお手本を見せてくれるというシステムで、当初は「Wiiが自動で面クリアしてくれるシステム」と報道されて話題となりました。任天堂の宮本茂氏は海外ゲームサイトGAMEDAIRYのインタビューに対し「ダイナミックヘルプシステム」は『スーパーマリオブラザーズ』シリーズだけではなく、『ゼルダの伝説』などのWii用タイトルにも採用を検討しているとの見解を明らかにしました。『ゼルダの伝説』に関しては、ゲームシステムとの関係上、「ダイナミックヘルプシステム」がどこまで仕掛けを解いてしまっていいのか分からないため、ある意味「パンドラの箱」のようなものである……とコメントしています。宮本氏によれば、現在の2Dゲームはルネッサンスの状態であるとのこと。過去に2Dゲームを遊んだ人がその記憶を持っていることが理由としています。「ダイナミックヘルプシステム」という「パンドラの箱」から出てくるのは、ルネッサンスを加速する希望なのか否か。宮本氏をして「パンドラの箱」と言わしめる可能性をどのように昇華していくのか、今後の任天堂ゲームには要注目といえそうです。
任天堂がバンダイナムコのシンガポール法人を買収へ。『スプラ』一部開発実績あるスタジオ、『メトロイドプライム4』旧開発元の噂も 2025.11.28 Fri 「バンダイナムコ」の名がつくも、任天堂との関わりも深い。
任天堂・宮本茂氏が語る「マリオカート超え」の可能性。「『なんとか超えよう』と思う人がいるからこそ新しいものが生まれる」 2025.11.7 Fri 娯楽の世界は「青天井」と語る宮本氏。故・山内溥元社長なら「…