維新への道
AIはチュートリアルで期待以上の実力を発揮したため、ノウハウをそのまま引き継いでいよいよ明治維新に挑戦させることにしました。日本語とフォントを調整するModを導入していますが、ゲーム内容に影響するModは使用していません。
開始早々、自力でゲームを起動したAIは迷うことなく国家選択画面に進み、自信満々に「観戦者」を選択しました。プレイする国家を選ばずに傍観者としてゲームを開始してしまったのです。ミスに気づいたAIはあっさりゲームを終了。タイトル画面に戻って徳川幕府を選び直しました。

ゲーム開始後しばらくの間はAIの試行錯誤が続きました。最大の障害は鎖国です。ルール上、鎖国を終わらせない限り維新への道は開けません。AIはアヘン戦争の終結イベントを待っていましたが、今回の世界では戦争が起きなったのか、10年経ってもイベントは発生しませんでした。

しびれを切らしたAIは自力で鎖国を終わらせるため、蘭学者や町人を幕府の要職につけて開国を議論し始めました。しかし、圧倒的な影響力を持つ大名の反対を前にまたしても失敗。状況が大きく動いたのはゲーム開始から20年後の1856年、ロシアの黒船が来航した時です。

日本市場の開放を要求する黒船に対し、AIは即座に屈服を決断しました。要求に屈すれば結果的に鎖国が終わると気づいたのです。幕府はAIの読み通りに開国。さらに、AIはオランダに貿易上の特権を与え、国内で高まる尊王攘夷運動を煽りました。尊王攘夷運動の高まりが明治維新に続く大政奉還の前提条件だと考えたからです。

AIの読みはまたしても当たり、黒船来航からわずか4ヶ月という速さで大政奉還が成立。国名は徳川幕府から大日本帝国に変わりました。しかし、ここでAIも予想していなかった事態が発生します。自ら煽った尊王攘夷運動が激しさを増し、国を二分しての内戦が始まったのです。歴史とは異なる形での戊辰戦争でした。

本作の戦争は敵味方が軍隊を戦線に配置することで自動的に進行します。ところが、AIはその操作に気づかず、最前線に軍隊を送らぬまま時間を進めてしまいました。次々と舞い込む敗北の報せに自分の失敗を悟ったAIは、戦争に負けつつあると気づいて逆転の策を練ります。

そこからのAIの采配は的確でした。軍隊を前線に送ると防衛に徹するよう命じ、補給物資と増援を送り続けたのです。固い守りに阻まれた敵は次第に疲弊し、いつしか戦況は逆転していました。翌年、戊辰戦争はAIの勝利で幕を閉じ、明治維新ならぬ「孝明維新」が始まりました。まだ孝明天皇の時代だったためです。それだけ早い維新の開始でした。

AIの奮闘はこの後も続き、維新が完了したのはゲーム開始から25年後の1861年でした。途中、危ない場面は何度もありましたが、AIは見事に最終目標を達成したのです。
今回の挑戦を通じてAI技術の目覚ましい進歩に驚かされると同時に、末恐ろしさすら感じました。プレイ中、財政難に陥れば情け容赦なく重税を課し、必要とあらば少数派を弾圧するAIの姿を見て、「こんなAIが支配する未来は嫌だ!」と心から思いました。
今回用いた方法は比較的簡単なので、同等のAIが利用できれば同じ挑戦をするのはそれほど難しくありません。実際に試す場合は、大切なPC環境をAIに壊されないよう十分にご注意ください。







