gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……? | GameBusiness.jp

gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?

国が変われば食文化も変わる!

文化 その他
gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?
  • gamescomで遭遇したドイツの“ゲーマー飯”6品を食べ比べ! 見えてきたのは“脱・砂糖”という潮流……?

みなさん、ゲーム中って何を食べたり飲んだりしてますか?

長時間モニターの前に座り続けて集中力や瞬発力を保つのって、実はかなり体力を使う行為。小腹が空いたり、集中力が切れかけたりしたタイミングでサクッと栄養補給できる軽食や飲み物、あるとめちゃくちゃ助かりますよね

そんなゲーマーたちの相棒とも言うべき食品が、gamescomの会場にはあちこちに転がっていました!ドイツならではの奇妙で面白い商品から、ゲームとガッツリコラボした商品まで、取材の合間に獲得した商品を、6点まとめて食レポしていきます。



①AWAKEN「Energy Pouches」

ドイツ製、ニコチン・タバコ不使用のカフェイン携帯用パウチ。見た目や使い方は口の中に含む「噛みタバコ」のようなものをイメージしてもらうとわかりやすいと思います。

驚いたのが、1パウチあたりカフェイン100mgという配合量。パッケージには「1日4個まで」という推奨摂取量が記載されているのですが、欧州食品安全機関(EFSA)が定める健康な成人の1日のカフェイン摂取上限は400mgとされているため、これを4個フルに摂取してしまうと、その日は他の飲み物・食べ物からは一切カフェインを摂れなくなる計算になります。

公式サイトでも利用シーンの一つとして「gaming」を明記しており、飲み物なしで手軽にカフェインを摂取できる特性から、長時間のゲームプレイやオフィスワーク向けとして展開されているようです。ニコチンを含まないため未成年でも使用できる商品ですが、実際に10歳くらいの子どもがこれをもらおうとしていた際、配布スタッフの方が丁重にお断りしていたのは、見ていて安心感がありました。

肝心の味はというと……正直、特筆すべき感想はありません。ほんのりとミントとみかんの香りがする程度。ここまで機能に全振りした、食べ物というより「カフェイン錠剤」に近い製品なので、むしろこれくらい淡白な方が正解なのかもしれません。これがめっちゃ美味かったらヤバいし。

ちなみにドイツでは「ニコパフ」と呼ばれる使い捨てのニコチン入り電子タバコが大流行しており、ポケットからサッと取り出して吸える手軽さもあって、gamescom会場の“室内”でこっそり吸っている人を何人も見かけました。ダメだろ!

ドイツは屋外であれば基本的にどこでも喫煙可能で、ゴミ箱に灰皿が付いているほど喫煙に寛容な一方、屋内には喫煙ルームすら用意されていません。私自身も愛煙家ではあるのですが、さすがに会場内での喫煙には心配になりました。

②HOLY「Energy」(Grapefruit Giraffe)

2020年創業のドイツのスタートアップ、HOLY Softdrinks GmbHが展開する、粉末タイプのエナジードリンク。3人の元大学生が創業したというブランドで、「ゲーマー向けの、クラッシュ(急激な失速)が来ない持続的な集中力」を謳い文句にしています。

特徴は無糖・タウリンフリーという設計。マイクロカプセル化されたカフェインと緑茶エキスを組み合わせることで、効果が4時間かけて持続するように作られているとのことです。「Grapefruit Giraffe」のように、動物名を絡めたポップなフレーバー名も特徴的で、ゲーマー市場をメインターゲットに据えたブランドであることが一目でわかります。

gamescomでは本格的なブースが設置されており、ラズベリーやグレープフルーツ、パッションフルーツなど9種類ものフレーバーを試飲できるという大盤振る舞い。

肝心の味はというと、無糖なだけあってかなりすっきりとした味わいでした。粉末を水に溶かすというスタイルから、ポカリスエットやアクエリアスのような味を想像していたのですが、実際にはそれよりも格段に甘くありません。

近い例を挙げるなら、アメリカのスポーツドリンク「ゲータレード」に近い印象で、パッケージに描かれたフルーツの香料がほんのりと香る程度。とはいえカフェインがしっかり配合されているので、がぶ飲みには注意が必要です。

価格は1箱39.99ユーロ(約7,000円)。1箱で50杯分作れるとのことなので、1杯あたり約0.8ユーロと考えるとコストパフォーマンスはかなり良好です。ゲームプレイ中だけでなく、運動前のカフェイン補給としても使えそうな一品でした。

③Spezi「Original」

1965年にドイツ・アウグスブルクのRiegele醸造所で生まれた、コーラとオレンジソーダを混ぜ合わせた、ドイツの国民的清涼飲料水。

SNS上の投稿によれば、Speziはgamescomの常連出展社で、緑色のマスコットキャラクターとともに毎年ブースを構えているとのこと。今回のブースでも、缶ジュースとあわせて、そのマスコットが描かれたステッカーをいただきました。

コーラとオレンジソーダを組み合わせたということで強烈な味を想像していましたが、甘さと炭酸は控えめ。とはいえ、単にコーラとオレンジソーダを混ぜただけのシンプルな味では決してありません。オレンジジュースのようなジューシーな果実感はなく、香料が鼻に抜ける程度のほのかな存在感。かといって「コーラのオレンジフレーバー」を想像した味とも違う、なんとも不思議な味わいでした。日本で市販されている清涼飲料水では例えるのが難しい、独特な個性を持っています。

ちょっとした苦味もあり、そのオレンジ由来の苦味に関しては、ヨーロッパでは今も定番の炭酸飲料「オランジーナ」を思い出すような感覚もありました。すっきりと甘すぎず、苦味もある。なかなか複雑な味わいで、個人的にはかなり気に入りました。

④Nongshim「辛ラーメン(Shin Ramyun)Toomba」

韓国・農心(Nongshim)の看板商品「辛ラーメン」の派生シリーズ。「Toomba」は、オーストラリアのアウトバック・ステーキハウス由来の料理名から着想を得た、クリーミー&スパイシーな汁なし混ぜ麺タイプ。ドイツの野外フードエリアでは、赤いユニフォームを着たスタッフとフードトラックによって提供されていた上、屋内ブースにもミニゲームを遊べるブースがありかなりドイツ展開に本気の模様。

ドイツのスーパーでは今、韓国の袋麺や冷凍食品が空前の大流行中。日本のカップラーメンはあまり見かけなかった一方、韓国の商品は棚のあちこちで目にしました。

実はNongshimは、ゲームと非常に縁の深い食品ブランドでもあります。傘下のプロeスポーツチーム「Nongshim RedForce」は、『League of Legends』『Valorant』『Honor of Kings』のチームを保有。中でも『Valorant』チームの活躍は目覚ましく、2026年シーズンでは開幕戦「Masters Santiago」で優勝を果たしたのち、世界最高峰の国際大会「VALORANT Champions Shanghai 2026」への出場権も獲得しています。

ちなみに、パッケージにFaker選手(T1所属のLoL選手)が描かれたカップ麺は別ブランドの商品なので、お間違えのないように。

正直なところ、辛党の自分はすでに日本でこの商品を食べたことがあったので、大きな感動はありませんでした。とはいえ、ドイツ滞在中はほとんど辛いものを口にしていなかったので、「これだ!」という感覚は久々に味わえました。

Toombaは、辛ラーメンの中でも甘め・辛さ控えめなクリーミー系の商品ですが、チーズやミルクのまろやかさの中に、はっきりとした辛味が存在感を放っているのが良いポイント。麺もぷりぷりもちもち中太麺で、しっかりと満足感がありますね。

辛ラーメンといえば、自分であれこれ調味料や具材を加えてカスタマイズしていく楽しみが醍醐味なので、辛いのが苦手な人は生クリームやチーズをたっぷり足して、よりマイルドに仕上げるのがおすすめです。

⑤Müllermilch High Protein × PUBG: BATTLEGROUNDS

ドイツの大手乳業メーカーMüllerの看板商品「Müllermilch」。gamescom会場では、『PUBG: BATTLEGROUNDS』とのコラボ商品が配布されていました。Müllermilchは過去にも『Call of Duty: Black Ops 7』とコラボしており、ゲームブランドとの継続的なタイアップを行っているメーカーです。

今回いただいたのは、たんぱく質を多く配合した「High Protein」シリーズのCookie Dough味。Cookie Doughとは、焼く前のクッキー生地のことです。日本だと「生地の状態で食べたらお腹を壊すよ」と親に叱られるのが定番ですが、アメリカやヨーロッパでは生地のまま食べる文化が根付いており、「生食用」と明記されたクッキー生地がスーパーで普通に販売されているほどです。

味は、まさにあのクッキー生地そのもの。最初の口当たりは牛乳感が強めですが、後からドロッとした甘めのバターとチョコチップの風味が押し寄せてきます。子どもの頃にこっそり味わった、あの背徳的な美味しさを思い出させる一杯!

それでいて、最後まで飲んでも「甘すぎて気持ち悪くなる」ような感覚はなく、するすると飲み切れてしまいました。取材中は食事のタイミングを逃しがちで、何も食べられないまま長時間を過ごすことも多いので、こういった手軽な栄養補給は非常にありがたかったです。

日本のコンビニで手軽に購入できるザバスのプロテインシリーズ「MILK PROTEIN」は200mlあたり100kcalちょっとですが、このMüllermilch High Proteinは100mlあたり64kcalとのこと。単純計算で200mlに換算すると約128kcalとなり、ザバスよりもやや高カロリーです。参考までに。

さらにこのブースでは、「6kgのフライパンを片手でどれだけ長く持ち続けられるか」を競うチャレンジも実施されていました。最高記録(90秒ほど)を更新すると、なんとNintendo Switch 2がもらえるという企画。

意気揚々と挑戦してみたものの、片手でフライパンを持ち上げること自体が困難なレベルで、10秒すら耐えられずに終了。それどころか右手首に違和感が残るという、なんとも情けない結果に終わってしまいました。

⑥hitschies「Saure Drachenzungen」

1980年代から続く、ドイツの定番駄菓子ブランド「hitschies」の看板商品。いちご・さくらんぼ・りんご・桃の4種類のフレーバーがミックスされた個包装のグミ菓子が配布されていました。

ゲームとの直接コラボ商品ではありませんが、ピンクのショッピングカートを使った目を引く陳列など、gamescom会場のお菓子配布ブースの定番アイテムという印象です。ビジネスエリアの試遊会場でも、チョコレート菓子と共にこのブランドのグミがたくさん置かれていました。

ドイツといえば、日本でもおなじみのハリボーで知られる「グミ大国」。実際にスーパーを覗いてみると、日本では見かけない無数のブランドのグミが棚いっぱいに並んでいて、なかなか壮観な光景でした。

食べてみると、ちょっと酸っぱいパウダーが口いっぱいに広がったあとに、奥歯にねっちょりと甘いカタマリがまとわりつくあの駄菓子の感覚!とにかくめいいっぱい甘くて、小さくて、本当は内容量は少ないんだけど、なんだか満足する感じ!知らないドイツのノスタルジーを感じる最高のグミでした。手も汚れないので、ゲームしながら食べたいね。

ハリボーが有名なこともあって「ドイツのグミは硬めが主流なのかな」と勝手に思い込んでいたのですが、こういった、いかにも甘い駄菓子らしいタイプのグミもしっかりと定番として存在しているようです。


今回試したゲーマー向け飲食物を振り返ると、AWAKENやHOLYのように「無糖」を明確に売りにしたブランドが目立ちました。

エナジードリンクといえば、レッドブルやモンスターに代表されるように、高カフェインとあわせて高糖分であることが伝統的でしたが、こうした「糖分過多」という課題への解決策として、無糖・低糖を前面に打ち出す新興ブランドが近年台頭してきているようです。

調べてみると、ドイツでは現在「Zuckersteuer(砂糖税)」の導入が政治的に議論されており、糖分含有量に応じて飲料への課税を強化する案が検討されているようです。清涼飲料水と糖分の関係が今のドイツで社会的に注目を集めているテーマだという点は、背景として興味深く感じました。

ゲーマー向け飲料の「無糖化」の流れと、国全体の「脱糖分」の潮流。こうして並べてみると、今のドイツの飲食シーンを読み解く面白い補助線になりそうです。

おまけ

gamescomの期間中、『モンスターハンターアウトランダーズ』のディナーパーティー「ADVENTURERS' FEAST(冒険者の宴)」に参加しました。本作はCAPCOMからのライセンスを受け、Tencent Gamesのモバイルゲーム開発の主要スタジオであるTiMi Studio Groupが手掛けるモバイル向けタイトル。

このパーティーで私は、いくつかのメニューの中から「Schmankerl of Cologne」を注文。こちらはgamescomの開催地・ケルンの伝統的なご馳走盛り合わせで、豚すね肉、4分の1メートルのソーセージ、フライドベーコン、蒸し玉ねぎ、ザワークラウト、フライドポテトという、わんぱくフードを全部詰め込んだような『モンハン』すぎる一皿。

見てください、この盛り合わせ。どう考えても美味いに決まってます!無限に注がれるビールと一緒にいただきました。

こんな豪快な肉とビールでお腹いっぱいになれるなんて、最高すぎる……。ご馳走様でした!

《タナカハルカ@Game*Spark》

この記事の感想は?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

関連ニュース

人気ニュースランキングや特集をお届け…メルマガ会員はこちら