
abcは2026年6月26日、同社が運営するDiscordコミュニティ分析サービス「comcom Analytics(コムコムアナリティクス)」の大型アップデートを実施したと発表しました。AIを活用した新機能群の追加とサービスサイトの刷新を含む、2025年11月の事業譲受後初となる大規模な機能刷新です。
事業譲受から約7カ月、開発体制をAI中心に転換
comcom Analyticsは、もともとニューピースが開発・運営していたDiscord特化型の分析ツールです。abcは2025年11月に同事業を譲り受け、Web3関連事業の強化策として位置づけてきました。
譲受後はAIを活用した開発体制へと移行し、インフラの最適化と機能改善を進めてきたとのことです。サービス開始から4年目を迎えた現在、導入規模は譲受時の「4,000サーバー以上・ユーザーデータ749万人」から「累計約6,400サーバー・総リーチ約850万人」へと拡大しています。
主要アップデート:AI分析機能を「無料」で提供
今回のアップデートの柱は、大きく4つです。
1つ目は、AI分析・要約機能の無料提供です。 コミュニティ内の会話や状態の変化をAIが自動で可視化・要約する機能を実装しました。ユーザー自身がAPIキーを持ち込む「BYOK(Bring Your Own Key)」方式を採用することで、AI機能を無料で利用できるようにしています。

2つ目は、ダッシュボードの拡張です。 メッセージ量だけでなく、ヒートマップやスレッド分析、スケジュールイベント、Botコマンドの利用状況など、コミュニティの動向を多角的に把握できる構成に刷新しました。


3つ目は、外部ツール連携の拡充です。 Proプラン向けに「API連携」と「MCP(Model Context Protocol)連携」を提供し、自動化や外部ツールとのデータ連携を可能にします。

4つ目は、サービスサイトのリニューアルです。 提供価値や導入メリットをより分かりやすく伝えるため、サービスサイトを全面的に刷新しました。
「コミュニティデータプラットフォーム」への発展を志向
代表取締役社長の松田元氏は「オンライン上に形成されるコミュニティはその価値の源泉」と述べ、上場企業グループとしての信頼性のもとで「インフラへと育てていく」方針を示しています。

同社は、comcom AnalyticsをWeb3プロジェクトやゲームコミュニティ、DAO、企業のカスタマーサクセスなど幅広い領域での活用を想定しており、トークンコミュニティの実態性評価や暗号資産の格付けにおけるデータ基盤としての活用も視野に入れています。
今後は、サーバー横断の比較分析機能やカスタムBotなどの機能を拡充し、行政への情報提供や国内暗号資産リスティングへの活用も含めた「コミュニティデータプラットフォーム」への発展を目指すとしています。






